商標の広場

弁理士の福島が商標のお話をします。

頑張れ和歌山!!(地域団体商標)

2015-08-31 13:18:34 | 日記

有田みかん(ありだみかん) 商標登録第5002567号
ありだ農業協同組合
(和歌山県有田郡有田川町大字天満
47番地の1)
和歌山県有田地域産のみかん
有田地域は、急傾斜を利用した石垣階段畑で、日照、排水、土質、気温が高品質みかんの生産に適し、全国の1割、単独JAでは日本一の生産量を誇っています(3,500ha、10万t)。開花期には花の香りで街中が包まれ、秋には山々がみかん色に染まる「みかんのまち」です。商標取得を契機に、他産地みかんとの差別化を図るとともに、生産者の一層の「安全で高品質な果実生産」への意識向上を目指しています。


シャープ訴訟

2015-08-31 10:40:49 | 日記

かって、スマートフォンなどに使う商標「イグゾー」(IGZO)の権利を持つシャープが、液晶ディスプレーの原材料名を示す略称「IGZO」の使用を独占できるかどうかが争われた訴訟で、知財高裁(設楽隆一裁判長)は、シャープの独占を認めない判決を言い渡した。

シャープは独占使用を無効とした特許庁の審決取り消しを求めていた。同社はロゴなどで使う商標を他にも登録しており、今回の訴訟では学術論文などで標準文字を使って表記する略称の独占使用権だけが争そわれた。

そして、IGZOは液晶ディスプレーに使われている原材料名の略称で、科学技術振興機構がIGZOを使った技術の特許を管理していた。シャープは2012年1月に同機構とライセンス契約を結び、世界で初めて量産化に成功した。

シャープは11年11月にIGZOを商標登録したが、機構が13年7月「商品の原材料名は商標登録できない。研究者らが略称を自由に使えないのはおかしい」として特許庁に無効を請求し昨年3月に認められた。シャープは訴訟で「『IGZO』は一般に知られていた用語ではなく、シャープの企業努力で市場に浸透した」などと主張していた。このシャープ訴訟は使用の独占に関する種々の問題を提起したと思う。


クレオンしんちゃんは誰のもの?

2015-08-30 12:08:56 | 日記

中国のニセモノ訴訟で有名なクレヨンしんちゃん(蜡笔小新)訴訟ですが、一審で、却下された双葉社が最終的に勝訴しました。「クレヨンしんちゃんは誰のもの?」について、とりあえず原告(双葉社)の主張が認められた形ですから、結局、双葉社のものと解するの正解でしょう。まーこれが当たり前の判決なんでしょうが、一審で却下されたときは「ああやっぱりパクッたもの勝ちなんだな」という印象だったので、よく勝訴したなあとの感じがしました。

最終的には、原告(双葉社)に対し被告(クレヨンしんちゃん食品)が、30万元(当時で400万円程度)支払ったようですが、はっきり言ってこの会社がしんちゃんのキャラクターを使用して直接的、間接的に得た利益に比べれば微々たる額だと思います。でも、額の問題ではなく違法行為を認めさせた異議は大きい。

一審で却下されたのは、中国の会社が先に商標を提出していたのに、双葉社がそれに対して、5年も異議を申し立てしなかったという事実にあったようです。「著作権」の方は、その作品を作った人の権利で作った時点で成立するのに対して、商標は「先願主義」で先に提出してしまったものが権利を持つという原則があるからなんです。中国は、パクリ・ニセモノというイメージがありますが、国の方針としては全く逆で戦略的に知的財産権を重視し、現在では特許や商標といった分野に力を入れつつあります。

その後、この会社はしんちゃんキャラクターは使用しなくなりましたが、会社名は「クレヨンしんちゃん(蜡笔小新)」有限公司のままのようです。「商号は変えないの?」商号も変えないと、本当にクレオンしんちゃんが双葉社のものと一般人は思わない?


頑張れ北海道!!(地域団体商標)

2015-08-30 09:57:47 | 日記

商 標
十勝池田町農業協同組合
(北海道中川郡池田町字利別本町1番地)
十勝支庁池田町で生まれ、池田町にて営農する組合員により肥育牛まで飼養管理され、池田町内にある食肉加工処理場において加工処理された褐毛和種の牛の肉
連 絡 先:015-572-3131
関連HP:
http://www.ja-tokachiikedacho.or.jp/
「いけだ牛」と呼べるのは、池田町内で生まれ、池田町内で肥育され、主に池田町食肉センターでと畜され、池田町内で部分肉に加工処理された褐毛和種(あか毛和牛)です。
「いけだ牛」の特徴は、余分な脂肪が少ない程よい霜降りと、和牛ならではの風味が豊かな、ジューシーで柔らかい赤身の美味しさです。
また、池田町名産の「十勝ワイン」製造過程の副産物であるワイン澱(おり)や圧搾粕を飼料化し給与しています。
ヘルシーで美味しく、安全・安心な「いけだ牛」を手頃なお値段で提供させていただいております。
権 利 者十勝池田町農業協同組合
指定商品又は指定役務
いけだ牛


頑張れ沖縄!!(地域団体商標)

2015-08-28 09:59:14 | 日記

石垣牛(いしがきぎゅう) 商標登録第5127806号
沖縄県農業協同組合
(沖縄県那覇市楚辺2丁目33番18号)
沖縄県石垣島で生産肥育された牛肉
連 絡 先:0980-83-2577
関連HP:http://www.ishigakigyu.com/
「石垣牛」の生まれ故郷である石垣島は、ハワイとほぼ同じ緯度に位置する日本の最南端の島、そこで産まれた牛(黒毛和種)のみを言います。年間5回は刈り取りのできる豊富な粗飼料に恵まれた自然環境のなか、長期の肥育期間愛情込めて育てられています。また、沖縄サミットにおいて各国首脳に絶賛された経緯もあり、現在ブランドとして周知され消費者へ安全、安心な石垣牛を提供しています。