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「第2の地球」候補KOI 70.03の想像図

2011-02-14 06:35:26 | オリジナル画像
No.573 2011/02/09作成

KOI 70.03: Super-Earth Candidate in Habitable Zone

ケプラー宇宙望遠鏡を使った観測で、多数の太陽系外惑星候補が発見されています。
KOI 70星系には4つの惑星候補が発見され、そのうち最も外側を回るのが惑星候補KOI 70.03です。
生命が生存するのに適した温度環境とされるハビタブルゾーンにあり、「第2の地球」ではないかと期待されます。
公開されたデータと、自作の(惑星の地表の)イラストを用いて、KOI-70星系の想像図をCelestiaを使って描いてみました。
動画は既にYouTube上に投稿済みです。
内側から4つの惑星に順に接近するという内容です。

http://www.youtube.com/watch?v=hNnW9vGJyOU

これらケプラーが発見した惑星候補は、惑星が恒星の手前を通過したときに、恒星の光が遮られてわずかに暗くなる現象を観測し、そのデータの分析から発見されました。
KOI 70星系には4つの惑星候補が発見されていますが、何れも惑星である可能性はかなり高く、公式な発表が待たれます。
最も内側の惑星は、地球の1.6倍の大きさで、母天体からの距離はわずか0.046AUです。
次に母天体に近い惑星は、距離0.064AUです。
この惑星の大きさは地球の0.6倍しかなく、火星よりわずかに大きいくらいです。
3番目の惑星は、母天体からの距離0.094AUで、大きさが地球の2.3倍とこの系では最大です。
厚いガスの層をもつ惑星と考えられます。
そして最も外側の惑星が、ハビタブルゾーンに位置すると推定されている惑星で、大きさは地球の2倍弱です。
母天体からの距離は、太陽系の水星と同じくらいですが、母天体の明るさが太陽よりも弱いため、水星よりもずっと温度は低いと考えられます。
有効温度は333K(60℃)程度と推定されています。
地球の有効温度は258K程度なので、少し高めです。
実際の平均温度は、大気による温室効果等が加わるので、これより高いと考えられます。
温度や気圧等の条件が整えば、液体の水から成る海が存在する可能性があり、生命が誕生する可能性が高くなります。
ケプラー宇宙望遠鏡による発見で、「第2の地球」の発見がいよいよ現実のものとなりつつあります。

尚、基にしたデータには不確定要素も多く含まれていることに注意して下さい。


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