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メルトスルーを遂に政府が認めた事と、メルトスルーの解説

2011-06-08 04:05:55 | ニュース
東京電力の福島第一原発事故に付いて、政府が国際原子力機関(IAEA)に提出する報告書の全容が7日明らかになったのだが、その報告書には、破損した1~3号機の原子炉圧力容器の底部から、溶融した核燃料が漏出し、格納容器内に堆積している可能性を指摘している。
つまり、格納容器まで溶けた核燃料が落下する現象は、メルトスルー(溶融貫通)であり、メルトダウン(炉心溶融)を上回る最悪の状態なのである。

当ブログで5月19日に書いた原発はメルトダウンからメルトスルーへ?の通りに、やはりメルトスルーだって訳で、メルトスルーとは、燃料が原子炉の圧力容器と格納容器を溶融貫通している状態、燃料が外に出ちゃった訳だ。
判り易いのだが、物凄く汚ならしい例えをすれば、汚物対策でオムツを付けている人が居て、介護人に何らかの突発的な出来事(今回で言えば地震)があり、介護人がオムツを替えられない状態なのだが、その人は自然現象だから、汚物を排出する訳だ。

介護人が居ないので、汚物を排出しても替える事が出来ないのだが、その人は更に汚物を排出、そして自然現象だから、またまた汚物を排出したら、オムツがびしょ濡れになって、オムツの表面から汚物が漏れ出した(メルトダウン)。
それでも尚、その人は自然現象だから、どんどん汚物を排出していたら、オムツの限界を越えて汚物が外に漏れ出し、遂に汚物がオムツから完全に外に出てしまった(メルトスルー)状態なのである。

そして、外に出た汚物が布団を汚し、更には布団のみならず床も汚していて、今にも床から漏れ出しそうな感じ。
ひょっとしたら、もう既に床下まで進行し、床下もエラい事になっているのが、現状の福島第一原発なのかも知れない。
原発事故に付いては、圧力容器底部で制御棒が破損し、高濃度の放射性物質を含む汚染水が漏出した事は明らかになっていたが、政府が公式にメルトスルーの可能性を認めたのは初めてである。

今回、初めて政府がメルトスルーの事実を認めたのだが、この意味が判りますか?、今まで認めなかったメルトスルーを政府が公表する意味を(ここでCM)。
(CM終わり)、今回、初めて政府がメルトスルーの事実を認めたのだが、この意味が判りますか?、今まで認めなかったメルトスルーを政府が公表する意味を(テレビがよく遣るCM跨ぎって奴ね)

答えは簡単で、馬鹿な国民は適当な事を言えば誤魔化しが利くのだが、IAEAに提出する報告書は殆んど誤魔化しが利かず、例え誤魔化して乗り切ったとしても、後でバレる可能性が高いからである。
つまりだ、敢えてもう一度書くが、国民は騙せてもIAEAに提出する資料を誤魔化せば、後で嘘がバレた時に、日本政府の信頼が更に失墜する事になるからだ。
しかし、である。IAEAに提出する報告書に書いてある事が事実かと言えば、大きな疑問符が付く訳で、後出しジャンケンが得意な日本政府だから、重要な事実を隠蔽している可能性もある。

まぁ、政府は国民を騙しているつもりでも、その国民は、実は嘘に気付いていて、政府の言う事を信用していないのが、実情かも知れないが、政府が重大な事実を隠蔽し、ほとぼりが冷めた頃に公表すると言う、姑息な遣り方をしている事は真実である。
メルトダウンやメルトスルー、高い放射線量、放射性物質、放射能汚染水、次は何を後出しジャンケンするのだろう。
福島第一原発事故の裏には、国民の知らない恐ろしい事実が、まだ隠されているのかも知れない。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】