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静岡県、放射性物質の隠蔽を業者に要請

2011-06-10 17:26:17 | ニュース
静岡県産の製茶の自主検査で、基準を超える放射性物質を検出した食品通販会社「らでぃっしゅぼーや」(東京)から、ホームページ(HP)での公表を相談された静岡県が、掲載を控えるよう求めていた事が10日、発覚した。
同社によると、県に6日午前、製茶が基準を超えたと報告し、HPに掲載すべきか相談した所、何と驚く事に県の担当者は「風評被害を考慮し、県として再度確認するので公表を少し待って欲しい」と情報の非公開、つまり隠蔽を求めたと言う。
同社は購入済みの消費者には、検査結果や返品に応じる意向を記した手紙を郵送し対応した。

静岡県農業振興課は「業者が顧客へ連絡する等、最低限の事は遣ると聞いた。HPに出すと却って不安を広げかねないと判断した様だ。」と、他人事みたいに説明した。
却って不安を広げるとか言っているが、事実なんだから隠蔽せずに公表しなきゃ駄目だろうが、しかも隠蔽要請した事をリークされて発覚すると言う。
静岡は茶所だけに、情報操作も「お茶の子さいさい」とでも思っていたのだろうかね。

静岡県は、地域の産業を守る為に遣ったつもりだろうけど、これでは却って逆効果であり、茶だけの問題では無くて、静岡のブランドイメージを悪化させ、静岡の行政機関や、飲食品業者の信用性を失わせる事になる。
自分達の都合ばかり考えて、消費者不在で物事を進めて行く遣り方は看過出来ない問題だわな。

静岡県は当初、茶の検査自体を拒否していた事もあり、今回の件で更に信用性が疑問視されると言う由々しき事態な訳だ。
英国元首相・チャーチルの「築き上げる事は、長年掛かる骨の折れる仕事。でも破壊するのは、たった一日の思慮の無い行為で足りる。」と言う言葉通り、静岡県は信用を失ったな。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】