おじさんの信州日記

故郷へのリターンで田舎暮らし。
さてさてどんな生活が待っているやら。

黙っていて欲しい

2007-07-31 11:17:28 | Weblog

今日の猫 田中さんの絵手紙より や~楽しそうだ
鎌倉ねこやの絵手紙コーナー


夜7時前の天気予報を見る。ねこやにとって天気予報は必ず見なくてはならない貴重な番組だ。

いつものように気象予報士の平井君が、真面目な顔をして明日の天気を予想してくれる。そして最後に「明日は暑くなりますから、熱中症などにお気をつけ下さい」とおじさんにも気を使ってくれる。「はい分りました、平井さん」と返事するおじさん。もともと素直なおじさんはテレビにまで返事をしてお礼を言う。

おじさんは元来素直な性格の持ち主だ。いや持ち主であったのだが、世の中にもまれ、ねこやのかわいくないお客さんにもまれ、だんだん小憎らしい性格に変化しつつある。さ~店を止めたら再び素直な性格に戻れるか、楽しみであるし恐くもある。あんがいクソジジイにななっていたりして、その可能性は大きいが。

銀行に行っても、いろいろ言われる。テレビなら生身の人間が言ってくれるから腹も立たないが、あの自動的に発生する録音された音声にはほとほとまいる。機械の前に行くとすかさず「最近ATMを使った犯罪が増えてます。不審物をお見かけしたら、お近くの係員までご連絡下さい」と言う。「うるさいな~、毎回毎回同じ事を言って、不審物などお客さんに見張らせないせないで、銀行が自分で見張れよ」。

手が滑ってATMの上に通帳が落ちると「画面の上に物を置かないで下さい」と怒られる。でもこっちは忙しくてなかなか拾えないと、「画面の上に物を置かないで下さい」「画面の上に物を置かないで下さい」といつまでもしつこく言っている。「うるさいんだよ~、拾えばいいだろう、拾えば」預金をしてやって怒られて、まあたいした金額でもないから文句も言えないが。

最近の自動販売機もうるさい事。裏の販売機に行くと「今日は~、暑いですね~」と言う。「ばかか、今日は涼しいんだよ」。この販売機はこの頃行く度に「暑いですね~」とうるさい。お金入れてお茶を買おうとするが、ボタンを押しても出てこない。すると販売機が「ただ今おつりを切らしています」と言う。「役に立つじゃあないか、気が付かなかった」。少しは利口かと思って感心してると、「おつりを忘れずにお持ち下さい」と言う。「それはおつりじゃなくて、こっちが入れた500円玉なんだよ」お茶も買えなかったのに自分の金を忘れて帰るもんか。

次の日に行くとまた「暑いですね~、冷たいジュウスはいかがですか」と言う。「うるさいんだよ~、ジュウスなんて甘いものを飲むか、お茶を買いに来たんだよ、お茶を」。いずれにしてもこうなるとやり過ぎだ。「自動販売機は黙って売ってくれればいいのっ」。

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すごい雷と大雨

2007-07-30 12:05:08 | Weblog

今日の猫 ちりめん和猫


さっきからすごい雷の音で、雨もどしゃ降りだ。電気も点いたり消えたり。人間でもこの状況になると恐さを感じるのに、ジョーワン君は悠然と寝たまま。これは大物に違いない。

大雨でたちまち道路は川となった。下水が雨を吸い込みきれず、すごい量の水が坂道を海へと流れ下る。その中を車がしぶきを上げて走り、歩道などとても歩ける状態ではない。入り口から外を覗いていると、隣の酒屋さんが顔を出し、こちらに向かって手を上げる。多分「これじゃあだめだね」と言ってるんだろう。それに応えておじさんも手を振る。「困ったもんだ」と。

そういえば今朝、近所でアイスクリームを売っているおじさんが、「今日はだめだよ」と言っていたっけ。でもねこやは休まない、あと何年か店を続ける内は絶対休まないと決めたのだ。「見てろよ~。隠遁して田舎に引っ込んだら、思いっきり休んでやるからな~」。でもそうなると毎日が日曜日、今度は暇を持て余すかもしれない。

金曜日に、わるねこを2個買ってくれたお客さんがいたので、「わるねこの事ご存知でした」と聞くと、「ホームページで見て、これは絶対買いに行かなくてはいけないと思っていたが、今日札幌から出て来たので尋ねて来た」と言っていた。嬉しいことである、札幌でも沖縄でもどこに住んでいてもねこやのホームページは見れるだろうが、それを見てわざわざ買いに来てくれるとは。

だから休んでなどいられない、いつ何時ホームページを見たお客さんが来てくれるか分らないから。今日だってどうせいくらも売れないだろうが、家にいても退屈だ。それなら店に出て来てパソコンゲームでもやっていた方がいい。もしかしたら間違って沢山売れてしまう事だって考えられるのだ。

小山内さんは今日から故郷津軽に帰る。そして明日からは弘前の中三デパートで実演販売をすると言う。さて遠く津軽の地までわるねこの評判は伝わっているだろうか。そして津軽のお客さんはわるねこを理解してくれるだろうか。

小山内さんの話によると弘前はちょうどねぷた祭りが始まるらしい。それならお客さんも多いだろうから、いっぱい売れるかもしれない。なんとか故郷に錦を飾ることが出来ればいいが。ともかく土産話が楽しみだ。

参院選も昨日で終わった。与党惨敗となったが、安部さんはまだ総理を続けるという。大多数の人からノーと言われても、辞めない総理大臣。まだまだ物語りは続きそうだが、いずれにしてもこれでやっと話し合う場が出来た。よく話し合って決めましょう、そうすれば日本もきっと良くなるよ。

残念ながらねこやはいつまでも天下国家の事を論じてはいられない。暇は十分有るが余裕がない。正気に戻って一つでも多く招き猫を売らなくちゃ。

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犬連れ選挙

2007-07-29 10:07:52 | Weblog

今日の猫 塚本さんの絵手紙より
いつもこんな感じでゆたり生きたいが


今日は参院選挙、今夜はテレビの前に釘付けだ。野球を見ている暇が有るかな。

投票は朝の7時から、早く出かけて投票を済まそうと思ったが、今日に限っていつも出かける時まで起きないジョーワン君が、早起きして来ておじさんにピッタリくっついている。困ったもんだ、選挙に連れてってもいいが、すぐ近くとは言え小学校の会場まで歩かないような気がする。みんなが見ている前に抱っこして行って、笑われるのもしゃくに触るし。

茅ヶ崎おばさんは休みの日、早々に不在者投票を済ませて来たらしいが、年中無休のおじさんはその暇さえない。「しょうがない棄権するか」とも思ったが、今日は国政選挙だ。どこに行っても腰掛住民のつもりでいるおじさんは、地方選挙などまったく関心がない。投票所の入場券が届いて、「あ~そうか自分は茅ヶ崎市民だったのか」とか、「そういえば神奈川県民らしい」と思うくらいなものだから、地方選挙は投票にもいかない不真面目な有権者である。

思えばその腰掛も早40年以上続いている。そうかと言って田舎に行っても、すぐには馴染めそうもないし、一生腰掛けたままで終わりそうだ。そんな分けだからせめて国政選挙くらいは投票しなくてはならない。

ジョーワン君を連れて散歩をしていると、仲良しの犬好きのお父さんが、愛犬を乗せて車で帰って来た。どうやら犬連れで選挙に行って来たらしい。(犬好きは誰でもこんなもんだ)。それを見て「そうか車で行けばいいのか」と気が付く。それなら楽だし、ジョーワン君も連れて行ける。会場からねこやに直行すればいいのだ。

投票会場の小学校には十分な駐車スペースもあり、簡単に投票できた。でも候補者は誰も良く知らない人ばかり。衆議院の選挙なら選挙区が狭いから、選挙カーも来るが、参議院ではそうもいかないらしく、長谷には全然来ない。たまに来ても候補者名を連呼するばかり、これでは何も分るはずがない。

ましてや今は選挙の前から、誰々は有望、誰それは危ないなどの報道が有り、分っているのなら投票してもしょうがないと思うくらいだ。でもせっかく来たのだから投票しよう、「これからも平和が続きますように」と願いを込めて。

朝早いせいか、来ているのは年寄りばかり、若者はまだ寝ているのか。これからを担う彼らこそ一生懸命投票しなくてはならないのに。

投票を済ませて近くのコンビニに寄ると、そこは若者ばかり。海岸沿いも若者や家族連れを乗せた車でいっぱいだ。みんな投票を済ませて来たのか、今日は大事な国政選挙だぞ~。でも選挙が影響してねこやが暇なら困るけど。心配することはない、今まで選挙当日暇だったことなどないのだから。これも困った事かもしれないが。

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人が変わる

2007-07-28 11:45:32 | Weblog

今日の猫 おつたさんの絵手紙より

酒を飲めば人間が変わるという。車を運転していても人が変わる。おじさんようなトラキチも野球の事となると人が変わる。遠く旅行に出た人も「旅の恥はかき捨てと」我侭を発揮してねこやのおじさんを悩ます。

でも人間が変わって見えた時が、本来持っているその人間の真実の姿ではないだろうか。子供の時は世の中の人と合わせるなんて事は思わない。でも年を重ねる内にだんだん自己をおさえて世の中と合わせるようになる。そうしなければ生きていけないのだ。

ところが車を運転する時になると、周囲のことなど考えずに我侭に振舞う人が多い。みんな急いでいるのに、マイペースで走り、後ろは長蛇の列、渋滞の原因を作ってもどこ吹く風と運転する人。逆にとにかく急いで走る人。隙あらばと車線を右に左と変えまくり、すごいスピードで運転する。そんなに急いでどこに行く。

酒を飲んで、自分一人ばかりでしゃべる人。普段はおとなしいのにどうした。そうかと思えば、他人の悪口ばかりをぐちぐち言う人。会社では調子がいいのに、外に出た途端愚痴ばかり言う。そんなにおもしろくないんだったら上司の前で言えよな。いずれにしてもこんな人間は信用できない。

いつものコミニュティーでは良いおばさんだと思える人でも、旅に出ると人が変わる。ねこやに入って来て、「なにかいいもの有るの~」と先ず言い、しばらくあちこち見てから、友達に「行こう行こう、そんなにいい物ないから」と大声で言って出て行く。そこに立ってる店主など目に入っていないのか。あんたが猫が嫌いなだけだろう。

ところがそんなおばさんも、家に帰れば周囲の人と合わして「今日は~、お元気~」などと井戸端会議でもしているに違いない。でも他人の迷惑を考えないで、人の通行を邪魔して話し続けている事も考えられる。そして一人抜けると、すかさずその人の悪口が始まったりして。考えて見れば正直者とも思えるが。

でも世の中にそんな人ばかりではない事も、ねこやにいると良く分る。この前横浜からポストカードを買いに来てくれた人など、20枚以上選んで買ってくれたのに、帰られた後に売り場を見ると、陳列が全然乱れていない。店側に迷惑かけないように、気をつけて選んでくれたのだ。

そうかと思えばたった1枚買うだけで、まるで台風が吹き荒れた後のように陳列を目茶目茶にしていく人もある。手に取って見た商品を次々に投げ捨てていく人もいる。絶えず商品を並べ替えるのが小売店の仕事だが、そんな人ばかりでは疲れるよ。

長いこと小売店をやてると、世の中ほんとにいろんな人がいると思う。そして自分だけはあ~なりたくないと考え、またあんな風に振舞わなければいけないとも思う。ねこやは人生修行の場でもあるのだ。

でもでも一度でいい、他所の店に入って「ここはろくな物がないね」なんて言ってみたい。


君も言ってみたいか

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似たもの姉弟

2007-07-27 11:18:12 | Weblog

今日の猫 お客さんが送ってくれた写真
ハーリーちゃんです
アメリカンカール・ロングヘアーの子猫 生後40日


昨日もトラはライバルの中日に快勝、相手がエースの川上なのに見事勝利を上げた。その立役者は我らトラキチのヒーロー金本君、見事に逆転ホームランを打ちおじさんを狂喜乱舞させた。さ~勢いをつけて優勝だ。

試合が終わった時、姉さんから電話が有った。茅ヶ崎おばさんに用事が有って電話して来たようだが、あいにくまだ会社から帰っていない。大の中日ファンである姉さんとしては、最悪の時に電話をかけてしまった事になる。どうやらいつも9時にベットに入るおじさんはもう寝ていると思ったようだが、どっこいこちらは興奮して起きていたのだ。

「今日も負けたね」と言うおじさんに姉さんは怒りきれない。3連敗もしたらどこのファンだって怒るのは当然、こっちも気持ちは分るが、こんなチャンスはめったにないので、更に「まあ中日は大丈夫だよ、阪神以外なら勝てるから」などとけしかける。結局姉上は電話をしている間中怒っていて、いかにショックが大きかったかが分かった。

姉と弟、本当に性格と言うか好みが良く似ている。かたや子供の頃からの阪神ファン、もう一方は落合監督の追っかけで彼が移動する度に応援するチームは違えど、負けず劣らずのプロ野球ファンだ。

話をして見ると、テレビの前でも似た行動をするらしい。先日田舎に行った時姉夫婦と一緒になった。(その日は阪神対巨人でお互いに争うことなく、結果は阪神が勝って円満な夜を過ごしたが)。その時義兄が言うには姉は毎日野球が始まるとテレビの前に座り、中日がチャンスを迎えると大声で「カンッと打て~」と叫ぶらしい。そして念願叶わず凡退するとまた大きなため息をつく。

茅ヶ崎おばさんも、「野球が始まると興奮するから嫌だ」と言う。特に打球が上ってホームランになりそうだと、テレビのすぐ前まですっ飛んでいくおじさんに我慢ならないようだ。まあ熱心なプロ野球ファンはみんなそんなもんだが。でも興味がない人にとってはただうるさいだけとなる。

駅伝も好き、マラソンも好き、サッカーも相撲も、どうしてこんなに似ているのか。特にオリンピックが始まると寝るのも忘れて見続ける姉と弟、血は争えないというものだ。

今年も結局阪神と中日の優勝争いになりそうなセリーグ、この所毎年毎年この2チームで優勝争い、今年は阪神が優勝する番だがさてどうなるか。応援しなくちゃ負けてしまう。向うもそう思っているが。

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終の棲家

2007-07-26 13:25:55 | Weblog

今日の猫 町猫


メル友さんからの便りによると、昨日サッカーの試合を遅くまで見ていて、今朝は寝不足だという。おじさんも同じく寝不足で、必死になって車を運転してねこやに来た。勝てばいい、負けたからみんな余計寝不足になるのだ。

勝っても負けても別に日常生活は変わらないのに、なぜ多くの人が一生懸命サッカーの試合を見るのか。おじさんの場合はその前の時間まで阪神を応援したいたので余計疲れた。トラはこの頃好調で、昨日はライバルの中日に勝ち、一昨日も勝った。そして今日も勝って3連勝、一気に借金返済といきたい。今夜も頑張って応援だ。

この前田舎に行った時も田んぼや畑の草刈をしてきた。草の伸びるのは早く、すぐ大きくなるので大変、ましてや作る気もない田んぼや畑、面倒な存在である。だからと言って放っておけば近所から苦情が出る。「どうすればいいのだ。売ろうとしても誰も買ってくれない田畑」。地元の人だって手放したくてしょうがないのだ。

ところが朗報が入った。なんとその田畑を借りてくれる人がいるらしい。規制緩和で会社組織でも農業に参入でき、その人は建築会社を経営するかたわら、空いた農地を借りてそばを作るという。

今田舎の市では荒廃農地をなくそうと考えているようだ。今回もその制度を使って借りてくれるので、いっさい心配なさそうだし、借り手の奥さんは義理の兄の親戚、こんな確かなことはない。「やった~、これで一番大変な所の草刈をしなくてすむぞ~」と喜ぶおじさん。

それに農地を貸すと毎年市からお金がわずかながらもらえるという。管理料を払っても借りてもらいたいくらいなのに、お金までもらえてこんな良いことはない。借主に会ったが良さそうなおじさん、どうかそばが高値で売れて儲かってくれますように。

いずれにしてもこれで田舎に帰っての悩みも一つ解決した。だが家の裏にはまだ畑が2枚残っている。ここは家の近くだからトマトやきゅうりでも作るか、それにしては少し広すぎるような気もするが。茅ヶ崎おばさんはラベンダーを植えるというが、そんな事を言ってもどうせおじさんが全部作る事になるのだ。

でも毎日住んでいれば、草取りも草刈もそれ程苦にならないだろう。毎日が日曜日となるのだから、むしろやる事があっていいかもしれない。早くその日が来いと待つ毎日。でもその日が来るのが恐いような気もする。なんたってそこは終の棲家になる所だから。


なんだろこれ


町猫と一緒に記念撮影

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土足でいいんですよ

2007-07-25 12:13:25 | Weblog

今日の猫 小山内保夫作わるねこ
わるねこのページ更新しました


上のわるねこを始めて見た時、どういうわけか「随分まとまりが良い猫だな~」と思った。まとまりが良い猫とはどんな物か、良く分らない表現だが、とにかくそう思ってしまったのだ。多分このねこはわるねこなれど性格が良い猫なのだろう。

そういえば鎌倉ねこやの商品は、全体的に小奇麗にまとまっているような気がする。もちろん商品選びは、おじさんのセンスでするのだから、一つの方向でまとまっても不思議ではないのだが。他店でいくら売れてるという売り込みでも、自分が気に入らなければ絶対入れないし、むしろ他所で売れてるなどと聞けば余計やるきがなくなる。他所の真似ばかりしていては、鎌倉ねこやの独自性が失われ、お客さんは別に鎌倉まで出かけて来なくても、近くの店で買えばよくなるのだ。

ライバルの猫グッズ専門店のホームページをたまに見ると、もちろんねこやで扱っている商品も少しは掲載されているが、扱っていない商品の方が圧倒的に多い。そしてその中にはおじさんだたら、絶対店にはおかないと思う品物も含まれている。でもその店で扱っているという事は売れてるのだろう。

つまり鎌倉ねこやのお客さんはおじさんの趣味を押し付けられ、その中から品選びをしなくてはならない事になる。でもこんなに狭い店だし、置く商品の点数も限られてくる。そこにいろんな雰囲気の物を陳列したら、さぞかし汚い店になってしまうだろう。そんな風で、鎌倉ねこやはお客さんから見ても小奇麗な店らしい。

見た目に小奇麗な店だと、お客さんも気を使ってくれる。この前も店に入って来る外人さんを見ていると、入り口で靴を脱ごうとしている。この店には土足で上ってはいけないと勘違いしたらしい。おじさんは気が付かなかったが、隣のさくらさんの観察によると、外人さんの団体が全員靴を脱いでねこやに入って行った事もあるらしい。その時は引率していた日本人までつられて靴を脱いで店に入ったという。

噂では外国では靴をはいて生活しているというが、そんな習慣を持った外人さんが靴を脱いでねこやに入るとは。おじさんは確かに毎朝床の雑巾がけをしている。だから朝一番の床は汚れていない。床には木目のビニールクロスが張られて一見きれいだ。本当は本物の木だと一番いいのだが、予算が許さなかったのだ。

外人さんが勘違いして靴を脱いで入る店、一見小奇麗で良さそうな店。「これで売れないわけがない」と思うが、現実はなかなか厳しい。小奇麗な店だからと言って、魅力的な商品が詰まっているとは限らないからだ。でも汚い店よりいいか。

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夏が来ると

2007-07-24 12:24:07 | Weblog

今日の猫 猫又工房 荒井詳子さんの押絵額より


この青空がなつかしい。毎日毎日曇り空で時々雨が落ちてくる日々が続いていたのに、今朝は一転、雲一つない青空が広がっている。でも暑い、散歩に連れ出したジョーワン君もウンチが終わると、べったりと冷たい地面に腹ばいとなって動こうともしない。いよいよ夏本番となるのか。

ねこやに来ると、裏のごみ集積所にいっぱいビニール袋が捨てられている。今日は缶と瓶の収集日、鎌倉では黄色い箱に缶、青い箱に瓶をそのまま入れるように決められている。それなのにビニール袋に入れたまま大量に投げ込まれている。誰だ~、こんな事をしたのは。

このままでは収集車が持ていってくれない。そこに残されても無法者が気が付いて片付けるはずもないから、仕方なくおじさんが整理する。この暑いのに~。ビニール袋の中からは、瓶や缶が大量に出て来てしかもごちゃ混ぜだ。「まったく~」と怒りながら仕分けする。終わったところに収集車が現れ、間に合った。

いつもそうだ、この季節になると海岸で働く人が越して来るのか、途端にごみ収集所のルールが乱れる。今朝の瓶や缶も同じ種類の物が大量に出て来たから、家庭ごみではなさそうだ。そして夏が終わると、その人たちは帰って行き、後にまた仕分けしてないごみが残される。燃えないごみ、缶、瓶、危険物、みんな一緒に置いていく。そして近所の住人で運が悪い人が片付ける。

そういえば学校も休みになったようだ。昨日ジョーワン君の餌を買いにドラックストアーに出かけると、フロアーいっぱいに子供が走り回る。女の子がレジの近くの電池が入った箱をかき回し、陳列が目茶目茶だ。お母さんはどこにいるのだ、怒ってやろうと思ったが相手は子供、しょうがないから睨んでやると、一目散に逃げて行った。店の人も大変だ、おそらく一日中整理しているのだろう。その気持ち良く分るぞ~。

ねこやもこの時期は油断大敵、いつも見張っていなくちゃ。昨日もおばあさんが孫を連れてご来店、「みきちゃん触っちゃだめよ」なんて注意するが、みきちゃんが言うことを聞くもんか。店に入った瞬間触りまくること。その内見飽きたおばあちゃんが先に店を出て行く。残されたのは孫のみきちゃん、おじさんにとって最悪の展開となる。

みきちゃん、うるさい保護者がいなくなって、いたずらもエスカレートする。ついに陶器で出来た招き猫を持って振り回す。さすがに気づいたおばあちゃんの、「だめよいたずらをしちゃ」の声でみきちゃんはやっと出て行ってくれた。「やれやれ、台風が去ったぞ~」と胸をなでおろすおじさん。

陳列を直そうとおばあちゃんが見ていた場所に行くと、手ぬぐいや風呂敷があちこち見て投げられたまま。それでおじさん納得、「みきちゃん、君は立派におばあちゃんの血をひいて生まれてきたのね」。同じDNAを持つ祖母と孫。

鎌倉ねこやのホームページ

いつもお世話になります

2007-07-23 14:03:23 | Weblog

たかこさんの絵手紙 笑っちゃいますよね~


ねこやのホームページの絵手紙コーナーは、とても人気が有る。2003年に始まったからもうかれこれ4年、その間休まず投稿してくれた3人の人たちに感謝しなければならない。なにごとも長く続けるのはむずかしい、ましてや仕事でなく、あくまでねこやの為に投稿を続けてくれたのだから、こんなありがたい事はないだろう。

投稿者の絵はもちろん上手だが、それぞれの絵に個性が感じられておもしろい。





上の2枚はえりこさんの絵手紙、穏やかな作風で当然ご本人も穏やかな人に思える。ところがえりこさんはおじさんと同じで、大のトラキチとくるからおもしろい。もしかしたら野球が始まった瞬間、大きな声を出して応援しているのだろうか。この人がたまにトラの絵を描いてくれるのも、おじさんの楽しみである。






次は明子さんの絵、いつもは上の絵のように静かな作風だが、ある日突然下の絵のような絵手紙が届き、予知無しで封筒を開けたおじさんは、びっくりして腰を抜かしそうになる。明子さんはおもしろい人である。きっと天真爛漫な性格の持ち主なのだろう。ガーデニングも趣味らしいが、一度彼女の庭を見せてもらいたいものだ。






最後はたかこさんの絵手紙、上の絵は毛の一本一本まで丁寧に描かれ、几帳面な人に見える。ところが下の絵を見るとまたもう少し違う性格の持ち主にも見える。更に一番上の体重計に乗った猫の絵を見ると、どんな性格の持ち主なのか分らなくなる。いずれにしても笑ってしまう絵、この絵と「我慢するの」の絵は若者に大人気だ。とにかく相当な努力家なのだろう。


ねこやのおじさんも、この人たちとめぐり会えて幸せだ。ねこやを始めて良かった~。

鎌倉ねこやの絵手紙コーナー

日本語がお上手ですね

2007-07-22 11:07:50 | Weblog

今日の猫 はしおきの3猫

外人さんが表で歓声を上げてるので、「これはいいお客さんだ」と思い「どうぞ、どうぞ」と中に入れる。それに誘われて入って来た外人さんは、大きなカメラを構えていきなりバシャリ。まだ撮りそうなので、身振り手振りで「ダメダメ」と言う。

意味が分った外人さんは、外に出て行く。「まったく~、日本人も外人も同じだ。写真だけ撮ってそのまま出て行く」と怒るおじさんだったが。しばらくすると先ほどの外人さん、外のお香立て350円を持って来て買ってくれた。「かわいいじゃないか」と機嫌を直すおじさん。まさか先ほどの罪滅ぼしに買ってくれたのではないだろうが。

鎌倉は外人さんの観光客が多い。天気が多少悪かった昨日など、ねこやのお客さんの半分は外人さんだった。田舎の帰りに寄って来た霧が峰の観光客は中高年の日本人ばかり、外人さんなど一人も見かけなかった。毎日毎日見慣れた外人さんに田舎にいた三日間は全然お目にかかれず、今考えてみればとても落ち着かない日々。ねこやのおじさんにとては、外人さんがその辺に歩いているのが通常なのだ。

外人さんと言ってもアジアの人は、見かけ上日本人と全然区別がつかない。外を歩いていても話さなければ日本人と思っているので、もしかしたらおじさんが考えている以上に鎌倉の外人さんは多いのかもしれない。それだから時々勘違いして、困った事件も起きる。

前にも書いたが、その日はなぜか台湾人と思えるお客さんが多く、団体でねこやに入って来て、それぞれ沢山買ってくれた。台湾の人の中に必ず一人や二人は片言でも日本語を話せる人がいるので、お互いにあまり不自由する事はない。

レジの前に並んでいたお客さんも殆どいなくなり、最後の一人と思える台湾人だけになった。ところがこのお客さん、流暢な日本語をしゃべる。全然癖もなく発音も正確だ。おじさんは「よくもこんなに覚えてくれた」と感激して、思わず「日本語がお上手ですね」と誉める。ところがそのお客さん、不思議な事を言う。「ほんとにみんな上手ですよね~」と。

そこでハタと気が付いた。「いけないいけない目の前の人は日本人で、台湾人の団体さんが買い物を終わるまで待っててくれたのだ」と。そして「良かった~、お客さんも勘違いしてくれて」と胸を撫で下ろす。しょうがないから話を合わして「この頃の外人さんは日本語をしっかり覚えて日本に来るから」と思ってもいなかった事を口に出す。

日本人もアジアの国に行けば、現地の人と間違えられるかもしれない。

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