おじさんの信州日記

故郷へのリターンで田舎暮らし。
さてさてどんな生活が待っているやら。

嬉しいことも

2007-07-17 13:45:38 | Weblog

今日の猫 ちりめん和猫

昨日はいくつか嬉しいことが有った。

若いお父さんが外から覗いて「すいません~」と言う。なにかと思って出て行くと「店の入り口にソフトクリームを落としちゃって、申しわけ有りません」と謝る。おじさんは「いいですよ、こっちで掃除するから、このまま行ってください」と返事した。

「なんでこんな事が嬉しいのか、代わりに掃除をさせられて」と思うだろうが、その理由は長谷商店街の人なら分る。毎日毎日通る人が落とすソフトクリームの汚れを掃除させられる商店街の人たち、自分が落として汚したのに、その現場から殆どの人が逃げるように去って行く。ところが珍しく罪を認め、自己申告する人が現れたのだ。

でもこのような事で喜んでいるのは悲しいことだ。

本当に嬉しいことも有った。中年のご夫婦がねこやに入って来て熱心にポストカードを選んでいる。なかなか決まらないようで、ずっとずっと選んでくれているから店としては助かる。誰か先客が店の中にいると覗いた人も入りやすいのだ。

やっと決まったようでレジに持って来る。なんとポストカードは25枚も有り、おじさんが「こんなに、ありがとうございます」とお礼を言うと、「これを買いに来たから」と返事が戻ってくる。「鎌倉の方ですか」と聞くと、なんと横浜からわざわざ来てくれいるらしい。

奥さんが「横浜の病院で、このポストカードを額に入れて飾っている人がいて、とても気にいったの」「どこで買ったのと聞いてこの店を教えて貰ったから」と言う。嬉しい、わざわざ噂を聞いて電車に乗り鎌倉まで買いに来てくれるなんて。それと良く聞かなかったが、多分入院している人が慰めにねこやで買ったポストカードを飾ってくれているのも。

濱猫の坂本愛理さんが描くポストカードは人気が有る。そして、こうして人を慰めてくれるのだ。世の中のために役立っているではないか。そしてそのポストカードを売ってるおじさんも、作家さんの次に、世の中のために役立っている。なんと嬉しいことだろう。

おもしろいお父さんも来た。タイルを5枚買ってくれたお父さん、着ているシャツを指差し「いいだろう」と言う。見るとお父さんは猫が沢山いる模様のシャツを着ている。「いいですね~、男物の猫柄のシャツってのも珍しいですね」と返事する。店内のお客さんも気が付いてみんな笑っていた。

お父さんは誉められ、他のお客さんの注目も集め得意そう。「このシャツは高島屋でしか売ってないんだ。それを10枚くらい買って来た」と言いながら出て行く。そうか高島屋に売ってるのか、おじさんはお父さんと違って貧乏だから、高島屋で買い物できないけど。

でも自慢して欲しい、あんなに珍しい猫の柄のシャツを着てねこやに来てくれたんだから。猫好きのお父さんが、猫柄のシャツを自慢できるのもねこやしかない。そして一緒にいた他のお客さんも喜んでいたし。

明日から3日間湘南日記を休みます。田舎に行くから~。

鎌倉ねこやのホームページ