おじさんの信州日記

故郷へのリターンで田舎暮らし。
さてさてどんな生活が待っているやら。

足のねつけを欲しいんだけど

2007-11-30 13:15:27 | Weblog

今日の猫 nekokan 鈴木かおりさんの肉球ねつけが入荷しました
肉球ねつけのページ


昨日鈴木さんが納品に来てくれた。持って来たのが肉球ねつけ、この商品は相変わらず人気がある。あまり入荷しないので、お客さんがこれを目当てに来て「ないの~」なんてがっかりして帰ることも多い。

こないだも鎌倉から引っ越す事が決まった奥さんが、引越し先への土産にと買いに来てくれた。でも品切れ「そうなの、しょうがないわね」と言いながら他の商品を苦労して選んで買ってくれたが、予め予定していた商品がないと選ぶのに時間がかかる。

この商品を買うのはやっぱり若い女の子、「キャー、肉球だ~」と言いながら。だからこの前のように、お父さんが来て「足のねつけはないの」とか言われると、思わず「え~、なんで~」と思う。でも驚く事はないのだ、きっと娘さんが「鎌倉に行くならねこやで肉球のねつけを買ってきてよ」と頼んだに違いない。「えっ、肉球~。なんだそれ」「足の裏の肉球よ」なんて会話が聞こえてきそうな気がする。でもお父さんは覚えきれず、ねこやに来て「足のねつけを欲しいんだけど」と言うしかないのだ。


昨日は長谷商店会のボーリング大会であった。おじさんは去年最下位だったから、今年こそと雪辱を期して大会に臨んだが、張り切りすぎて、やっぱり今年も参加人数36名中の30位であった。「だめだ~」球が曲がり過ぎたり、曲がらなかったり、生まれて初めてガーターの連発もあって散々だった。でも上には上がいるように、下には下がいる、おじさんよりだめな成績だった人が6人も、やれやれ良かった。

商店会の会員は殆どねこやのおじさんと同年輩のおじさんやおばさんばかり、だから前回良い成績を上げたからと言って、今回も良いとは限らない。みんな昔取った杵柄で球筋はいいのだが、体がついていけないのだ。「まあどうでもいいさ順位なんて」と言いながら、結構悔しがってるのもおもしろい。30位の商品は雷神堂さんのお煎餅、これはいい物をもらった。ねこやが供出したカレンダーも喜んでくれたかな。

当然その後はカラオケ大会となり、いつものメンバーが近くのスナックに勢ぞろい、年に何回かのお楽しみだ。おじさんはこの頃練習している吉幾三の「海峡」を先ず歌い、好評を得るが、リクエストを受け、二度目に歌った谷村新司の群青は途中で間違える。もともと超難しい歌だが、それでも今までちゃんと歌っていた歌、やれやれ年かな。家が遠いのでと早めに引き上げる前に歌った最後の歌、鶴田浩二の赤と黒のブルースはうまく歌えた。簡単な歌だし当然だが。若い人とはけして行けないカラオケ。歌う歌が古いよ、別におじさんだけじゃないけど。

家に帰るとジョーワン君が尻尾を振ってお待ちかね。かわいそうに今日一日一人でお留守番をして。

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世間に出てみれば

2007-11-29 11:29:47 | Weblog

今日の猫 十林さんの絵手紙より


お昼に食べようと思って買ってきたコンビニの天ぷらそばを良く見ると、なんと天麩羅うどんと書かれている。これにはショックを受けて立ち上がれないおじさん、そばは食べてもうどんは大嫌いなのに。なにしろ仕事で四国香川に行ってもうどんを食べないおじさん、いくら名物でも食べるものか。でもこのうどんを食べなくては今日の昼飯はない。一人でやってる店では気に入らないからと言って他の物を買いに行けないのだ。

買う物を良く見ないで買ってしまうおじさん、隣には確か天麩羅そばが有ったのに。こんな事からも、日頃いかに浮世離れした生活を送っているかがわかる。毎日毎日自宅から犬を連れ、車で職場に向かうから世間との付き合いがない。店に来てくれるお客さんを除けば、近所の人でも毎日話をするのは一部の限られた人でしかない。考えてみれば平和な毎日を送っているとも言えるが、だんだん世間で通用しなくなっているのではないかと思う。

今夜は商店会のボーリング大会、去年はなんと最下位の成績だったので、「今年こそは」と雪辱を誓うおじさん。ねこやに連れて行ってもらえないジョーワン君の淋しそうな顔に見送られ、近くの団地の停留所からバスに乗る。ボーリングの後で、どうしてもお酒が入るから今日は車に乗れないのだ。茅ヶ崎駅から東海道線に乗り換え藤沢に。

電車内は比較的すいているが、立っている人も多い。そして皆一様に疲れ果てた顔をして乗っている。通勤電車に乗ることがこの頃嫌いになった。どうしてもサラリーマン時代毎日乗った常磐線の事を思い出してしまうからだ。茅ヶ崎はまだ横浜のはるか手前だから電車もすいているが、常磐線の柏からの込みようはとても凄かった。そんな電車に毎日乗り、右に左にゆすられてすっかり疲れ果てて通った会社、もう思い出したくない。

藤沢駅からバスに乗りかえる。鎌倉駅行きのこのバスは込んでいる事。ここは東京近郊、人口が多い事を今更ながら思い知らされる。それにしてもバスの中は暑い事暑い事、でもそんなに暑がっているのはおじさんくらいで、他の人は厚手のコートを着て、中にはマフラーを幾重にも巻いている人までいる。誰も暑くないのか。

やっとバスは大仏前の停留所に着き、おじさんは乗る前から用意した乗車賃を払ってねこやに向かう。降りる時、もたもたして他の乗客や運転手さんに迷惑をかけてはいけないと、小銭を用意して乗ってる間ず~と握り締めていたのだ。いつも浮世離れした生活をしているから世間に通用するように気をつけなくてはならない。

それにしてもたまに世の中に出てみると疲れる。たった一朝電車やバスで通勤しただけで、こんなに疲れるとは。我侭物のおじさんには、やっぱり車で通うのが有っているようだ。

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番犬

2007-11-28 11:39:21 | Weblog

今日の猫 おつたさんの絵手紙より


ねこやの番犬。番犬と言ってもいつも一緒にいるジョーワン君のことではない。何事にも驚かず、誰が来ても寝ているジョーワン君では、なんの役にも立たない。

朝メールを開けてると、「バシッ」という音とともに、「ウイルスを発見しました。削除しましたからご安心下さい」という表示が出る。「久しぶりだな~、ウイルス君」最近はあまり見かけなくなったコンピューターウイルス、それが久しぶりに送り込まれて、いち早く発見したウイルスバスターが捕まえてくれたのだ。

ねこやの番犬君はウイルスバスター2007である。ホームページを始めてまもなく、ねこやのパソコンにウイルスが侵入、その頃のお客さんに迷惑をかけてしまった。誠に恥ずかしい事であった。まだネットを始めたばかりで、それ程広い範囲に影響はなかったものの、ウイルスを送られたお客さんはさぞかし迷惑だった事だろう。それからはとにかく防備体制を万全にした。今そんな事になったらねこやはおしまいだ。

ウイルスバスターも更新の度に新しい物に代わり、年々進化し続けている。今使っている2007年版から、迷惑メールはふるいにかけられ、みんな見る前に迷惑メールboxに落ちていく。「楽だ~」と言うのが実感、それまではだんだん巧妙になっていく出会い系サイトからのメール、「こんにちは」とか「おひさしぶりです」とか書いてきて、差出人も山田さん、川口さんと誰でもそんな友人がいそうな名前でくる。なんとか開けさせようとする魂胆だ。でも今はどんどん削除されていくからとても楽である。

冒頭に書いたようにウイルスも簡単に捕まえてくれる。それが仕事とは言え、その早さには脱帽する。メールを開くとすかさず「ウイルスバスター受信メールを検索しました」と休まず仕事をしている事の報告、ところがこちらがメールを送っても「ウイルスバスター送信メールを検索しました」と出る。「ばかものご主人様を信用していないのか」と怒っても始まらない。ウイルスバスターは雇い主さえ信用していないのだ。

それでも困る事がある。世の中にはどんどん新しいウイルスが誕生していると見えて、ソフトの更新も毎日。こちらが大事な仕事をしていようとお構いなしで「アップデイト進行状況」と言う画面が現れ、ソフトの更新が始まる。「こっちは、今忙しい仕事をしてるから後にしてくれ」と思っても画面にキャンセルという表示がなく、止められない。しかたなく終わるのも待つ、その最中仕事を続けても、スピードが遅くなりいらいらするだけだ。

なにしろ更新には時間がかかる。やれやれ終わったと思っても、しばらくは画面がなかなか進まない。それ程今のウイルスバスターは進化しただけに重すぎる。噂では2008年版は軽くなるらしい。「当然だよね、このままでは首にしたくなっちゃうよ」。

世の中にコンピューターウイルスが無くなればいいのだ。おもしろがってそんな事をするな。ウイルスを作って儲かるのか。

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いつでも一緒だが

2007-11-27 14:16:13 | Weblog

今日の猫 小山内保夫作 泥棒君
わるねこのページ更新しました


先ほどからすごい勢いでいびきをかいて寝ているジョーワン君。その音は店の外まで届くのではないかと思うほどだ。ちょうど来ていたお客さんも気が付き、「猫~、猫じゃないよね~犬だよね~」と奥を覗き込む。「あっシーズーだ、家でもシーズーを飼ってるの」と言う。こうなれば話は早い、「鼻が低いからすごい音が出るんですよ」と言うと、「そうそう家のも同じ、大きないびきをかいて寝るの」と返事が返ってくる。

お客さんの所のシーズーはもう13歳にもなると言う。それで目も見えなくなり、一日25時間寝ているのではないかと思われるほど良く寝るそうだ。かわいそうに、犬も寿命を迎える年になると本当に哀れだ。ジョーワン君も9歳、もう何年かたつとそんなふうになってしまうのだろう。でもそんな事を考えたくない、いつまでも今のジョーワン君でいてほしいものだ。

今日と明日は茅ヶ崎おばさんが休み、明後日は長谷商店街のボーリング大会だから車で出勤できない、と言うことは必然的にジョーワン君は家でお留守番となる。そんな分けで今日はジョーワン君を家で休ませようと思った。二日続けて家に置いてくるのもかわいそうだし、休ませるのは今日しかないと思ったのだが。

朝起こさないようにそうっと起きて準備し、そろりそろりと階段を下りる。おじさんの家は2階がリビングで、ジョーワン君と一緒に寝る寝室は1階にあるのだ。だが階段を下りたところにジョーワン君が尻尾を振って待ていた。「どうしたの、散歩に行きたいの」と言うと、尻尾を振る勢いが早まる。しょうがない、散歩に連れて行ってから出勤だ。

外に出ると急いで歩き、すぐに小便を沢山する。「そうだたのか、おしっこをしたかったのか。かわいそうに」。それから100mほど歩くと今度はウンチ、道の横の家から奥さんが出て来て「まあかわいい顔をして」と言う。おじさんのことではない、ジョーワン君を指差して。

いっぱいウンチをして家の前まで帰って来ると、さっさと車の前に行き、そこで座って待つジョーワン君。今日もねこやに出勤するつもりなのだ。こうなるともうしょうがない、「それじゃあ鎌倉に行くか」と言うと大喜びのジョーワン君。いつでも一緒にいたいのだ。

こんなにかわいいのに、いつか別れが来るだろう。おじさんもその内同じ運命をたどるだろう。この頃そんな事を考えるようになったおじさん、年をとったのかもしれない。

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残った人々は

2007-11-26 15:20:21 | Weblog

今朝の鎌倉七里ガ浜


連休が終わった。そしてあれだけ大勢いた観光客も去って行った。暇になった、ねこやも暇になった。だが一部の人たちだけは残った、でもねこやはやっぱり暇だった。

残った人たちが朝からやって来た。「そら見てご覧よ、ねこやよ」と言いながら入って来て、陳列された商品の評価を一通りして、それだけでは飽き足らず、店をも評価する。そして建設的意見を述べ、ねこやの今後を心配してくれる。さらには世の中の猫好きの評価もし、この店がそんな人にピッタリだと言う。そして何も買わずに帰って行く。ねこやはやっぱり暇なのである。おばさんたちが残っても~。

こうなると連休中に来てくれた猫好きさんたちが懐かしい。いろんな猫好きさんが来てくれた。

一人で見えた若い女性、いつまでもいつまでも見ている。そしておよそ20分くらい立ったと思われる頃おじさんの所に来た。「迷いましたか」と聞くと、「もうかわいくてかわいくて、いつまでもいたい~」「うちは閉店までいてもらってもいいんですよ」「でもそんな事をしたら破産しちゃう~」と泣く。かわいそうに猫を好きになったばかりに、こんな事になってしまって。またお金を溜めて来てね~。

彼と二人で入って来た女の子、いきなりチビジオラマの陳列ケースを抱く、そしてそれを「絶対放さないぞ」とばかりに抱きしめて、他の品物も見始める。油断してたら、いっぱいいる他のお客さんに買われてしまうと心配してるのかもしれない。それとも「これは自分の物だから、誰にも見せない」と思っているのか。でもあれを持ち歩かれては困るんだけど、なにしろチビジオラマは転びやすい、だからすぐ陳列がだめになり、後で直すのも大変なんだけど。


お客さんが持ち歩いた陳列ケース

でもあれだけ真剣な顔をして抱きかかえられると、とても「止めてください」なんて言えない。その姿はとても微笑ましいし。しばらくするともっと気になる商品を見つけてしまったらしい。だが腕の中のチビジオラマも離せないし、さ~どうする。彼女が彼を呼び、それを持たせる。彼氏は疑問も持たず、言われたとおりにその陳列ケースを持ち歩き、彼女の後ろを着き歩く。「そうなのか、そのために着いて来たのか彼氏は」と納得するおじさん。

やっと買う物が決まり、いっぱいいっぱい猫を持って来た彼女。「そのチビジオラマはどうします。ケースは売ってないんですが」「そうなの~、欲しかったのに~」。しばらく黙り込み「でも中の物は全部もらっていく」と言う彼女。いい人なのだ、信じられない事もするけれど、それだけ猫が好きなんだ。

「いっぱい買ってくれたから、この日めくりをプレゼントするね」と奥から出したカレンダーを渡すと、「わ~嬉しい~」。彼女と彼は仲良く連れ立って帰って行った。彼女は最高に嬉しそうに、彼は普通に。

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良かった~

2007-11-25 10:47:20 | Weblog

間違えて売ったゆのみ
左を渡さなくてはならないのに、右を渡した


昨日からずっと気になっていた事があった。昨日の昼頃来られたお客さんが、わるねこやカレンダー、その他いっぱい買ってくれ、「この青いゆのみもお願いします」と言われた。「はいわかりました」と在庫を持って来て、箱の中から取り出し「これで宜しいですね」と確認したはずだったが。

お客さんが帰り、サンプルのゆのみを棚に戻さなくてはと思って見ると、なんと売った物と違う湯のみが残っていた。「大変だ~、間違えて違うゆのみを渡してしまった~」と急いでお客さんを追いかけたが、昨日の混雑では見つかるはずもなく、「困った、困った」。お客さんが家に帰って見れば間違いに気づくはず、連絡をくれればいいが。

気を付けているはずだが、それでも一年に何回かはミスをする。お客さんがあきらめず連絡をくれれば、こちらの誠意を見せるチャンスもある。でもあきらめられて、そのままにされると、こちらは信用を失ったままになり、お客さんの心にも「だめな店だ」と言う印象が残る。その事が今朝まで気になっていた。

だが朝一番で電話をいただいた。掃除をしていると電話が鳴り、聞きなれない声だったので「もしかして」と喜んだ。やっぱり電話は昨日のお客さんで「笑ってる方が欲しかったんだけど」と言う。「申しわけありません、間違えてしまって。すぐにそちらのゆのみをお送りします」。こちらが間違えたのに、お客さんは「すいません、すいません」と謝る、それは違いますこちらのミスですから。

聞くと家でも猫を二匹飼っているという。猫好きさんは心が優しいのだ。鎌倉に来られて、偶然ねこやを発見、それであんなに買ってくれたからには相当な猫好きさんなのだろう。こんなお客さんを裏切ってはいけない、大切にしなければならないのだ。それにしても良かった連絡がとれて。

ねこやには不特定多数のお客さんが出入りして、もちろん名前など分るはずもない。いつも来てくれる常連さんだって名前を殆ど知らない、むしろなるべく聞かないようにさえしている。おじさん自体そんな事を聞かれるのは大嫌いなのだ。気楽に入れる店ねこや、猫好きさんが集まるねこやを目標にしているおじさんにとってはなるべく余計な事をしないのが必要なのである。

夕方来てくれた若い女性のお客さん、しばらく見てから品物を持って来た。そして「どれもこれもかわいいから、迷っちゃう」と言う。ありがとうございます。そんなお客さんのおかげでねこやは持っているのです。それにしても昨日は売れたこと、連休以来の売り上げとなった昨日、気を引き締めて今日も頑張ろう。

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今年最後の賑わい

2007-11-24 10:25:37 | Weblog

今日の猫 濱猫 坂本愛理さんのポストカードより


鎌倉は、今年最後の大賑わいを見せている。若者もお年よりも子供もなぜか外人さんも、皆一斉に鎌倉に出かけて来ている。なんで外人さんまでと不思議に思うが、考えてみれば外人さんだって日本に住んでいれば3連休、外に出かけたくなるのも当然だ。

ねこやも昨日は朝から大繁盛で、お客さんが絶えず、昼飯を食べるのに苦労した。お客さんの様子を垣間見て、「よしまだ大丈夫だ。もう少し品選びに時間がかかるだろう」と一口おにぎりを食べた瞬間、予想は見事にはずれ「これを下さい」。急いで飲み込み気絶しそうになりながらお客さんの相手をする。一人でやってると忙しい時は物を食べる暇もない。

だから連休中は時間がかかるお弁当などは持って来れない。簡単に食べれるおにぎりやパンなどを暇を見ながら食べるしかないのだ。それでも汁物が欲しい。かさかさしたものだけ食べてると、とてもとても不満が残る。耐え切れなくなって、昨日はなぜか片隅に残っていたカップラーメンを見つけ、お湯を入れ3分、「さ~食べるぞ~」と思った瞬間お客さん。「そんなに早く選ぶなよ」とぶつぶつ言っても始まらない。

売り上げが多いと次々に品切れが出る。そうなると棚が空きだし「さ~どうするか」。あっちの物をこっちに持って来て飾り、開いた所をまた違う商品で埋めなんとか格好をつけなくては。特価品で仕入れておいた品物も良く売れ、今朝も家からいっぱい運んできた。おじさんとジョーワン君の部屋に積んでおいたダンボールもいつのまにか半分ほどになり部屋も広くなってきた。

これが全部売れちゃたらどうしよう。もうメーカーさんに在庫がなく新たに仕入れる分けにもいかないのだ。外で何を売ろう、店の中だって大分場所が空いてしまう。なにか新しい品物を探さねば。でもそんなに悩む事などあるものか、この連休が終わればすっかり暇になる鎌倉とねこや。ゆっくりゆっくり考えればいいさ。

その前にやることはこの連休を逃さない事。「国際千葉駅伝がよく見れなかった」と怒っている暇はない。今日のジャパンカップダートも明日のジャパンカップも見れないかもしれない。「楽しみにしてたのに~」。その時だけお客さんが来なければいいけど、多分その時だけ来るだろう。なぜかいつもそうなる、それまで店がすいているのに、レースが始まると混み合うねこや。

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ながい坂

2007-11-23 12:06:00 | Weblog

今日の猫 濱猫 坂本愛理さんのポストカードより


友人が仕事で近くまで来たので、藤沢で飲んだ。彼はこの間まで大阪に転勤していたので、久しぶりの再会となる。なんでも4年ぶりとのこと、相変わらずそんな事を良く覚えている友達、おじさんはすっかり忘れているのに。

二人で飲むと当然昔一緒に勤めていた会社の話や、その頃の同僚や上司の思い出話が出る。でもそんな話はすぐ終わり、お互いこれからの人生をいかに生きるかの話になる。友人は年がおじさんより下なので、今勤めている会社に65歳までいるつもりだと言う。定年延長になりどこの会社でも65歳くらいまで働かせてくれる。ありがたいことだが、考えようによっては不幸なことでもある。なにもそんな年まで会社勤めをしなくてもと言う思いが、おじさんの頭から離れない。

現役のサラリーマンの話を聞くと、自分もそういう時を過ごしているので、いかに大変かが分かる。特に疲れるのが人間関係、むしろ得意先との関係の方が楽なくらいなものだ。おじさんは55歳で会社を辞め、小売店を開いてから、毎日気楽な人生を送っているので、特にそう思う。

人生に疲れて仕事にも疲れた時におじさんを救ってくれたのが山本周五郎。彼の小説「ながい坂」や「樅の木は残った」に感銘を受け、その小説がおじさんの人生観まで変えた。おじさんを奮い立たせた小説、今になっても忘れられない。おじさんにとっては小説家山本周五郎でなく、人生の師山本周五郎先生である。

会社勤めをしていた頃、昨日会った友人が大阪に転勤し、その後なれない土地の生活と仕事でノイローゼ気味になり、大分痩せてしまったという噂を聞いた。本当はすぐにでも飛んで行ってやれれば良かったがそうもいかず、それではと山本周五郎の文庫本「ながい坂」を送ってやった。なんとかこれを読んで立ち直ってもらいたいと言う願いを込めて。

すがる思い出その本を読んだ友人はまもなく立ち直った。おじさんを救ってくれた山本周五郎先生が、無二の友人をも救ってくれたのだ。「ながい坂」、下級武士の子供として生まれた阿部小三郎が最後は城代家老になる出世物語、それこそ長い長い小説である。

昨日も飲みながら山本周五郎の話に、ながい坂の話になった。おじさんと友人にとて忘れる事が出来ないながい坂である。

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来年はねずみ年

2007-11-22 13:27:22 | Weblog

今日のねこ 濱猫 坂本愛理さんのポストカードより


田舎に行って来た。今回は3連休前ということで2日間だけの忙しい休みとなった。途中の甲府盆地辺りは、紅葉の真っ盛りであったが、標高が高い信州はもうすっかり落ち葉が散り、わずかに唐松の黄葉が残るばかり。でも唐松の黄色はとても美しいものである。

晩秋で庭の雑草もすっかりおとなしくなった。今回は雑草除けにと庭一面に敷いておいたビニールシートなどを取り払った後、熊手できれいに掃除したので、見違えるような庭となる。思えばこの春からの雑草との戦争、それも休戦状態となり、しばらくは楽になる。でも疲れた、そして来年の春になると、またまた戦いの始まり。

裏の畑に義兄が植えた梅ノ木が2本ある。その梅の木は枝が伸び放題、そしてつたがその枝に絡みつきどうしようもない状態であったので、気になっていたが、今回思い切って剪定をする事にする。剪定と言っても、その仕方など分るはずもなく、ただ昔から言われている「桜切るばか、梅切らぬばか」の言葉を頼りにとにかく丸坊主にした。枯れる事はないと思うが、来年はおそらく花も少々で、とても実がなる事など期待できないだろう。その内剪定の方法を習って見事な実をならせてやるから。

今回の休みは小山内さんが京都なので、代わりに姉さんに留守番を頼んだ。久しぶりの店番で疲れた事だろうが、その期間かなりの売り上げがあったようだ。今朝来てメールを開けるとなんと720通も入っている。小山内さんがいてくれるとその間も迷惑メールを処理しておいてくれるから楽だが、今回は二日分、なんと一日に350通もの迷惑メールが入っている事になる。本当にいい加減にして欲しいものだ、削除するのも大変なんだから。

その後は店頭に出ていない物の補充や、商品の飾りなおしと、休み明けは結構忙しい。姉さんも分ってくれているので、かなりはやってくれているが、やっぱり毎日いる人とは違う。きちんとしてなければ気がすまないおじさん、1cmでも場所がずれてると気に入らないおじさん、これでは疲れるはずだ。

整理していると濱猫さんのポストカードが殆ど無くなっている。「連休前なのに大変だ」と急いで坂本さんに電話して「今日送ってくれ」と我侭を言う。でもちゃんと用意して送ってくれるようだから助かった、なんと言ってもねこやで一番売れてるポストカード、品切れなどとてもさせられないのだ。

朝からお客さんがかなり入る。そしてねずみが良く売れる。どうやら来年はねずみ年らしく、それで良く売れるようだ。そんな事など頭になかったおじさん、ねこやでもねずみの事を気にしなくてはならないのだ。たわしのねずみは今日全部売れてしまい、在庫が全然ない。困った、また注文しなくては。休み明けはなんんだかんだと忙しい。でももうじき暇になる、冬がそこまで来ている。

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ちっちゃくても、みずきは偉い

2007-11-19 14:21:54 | Weblog

今日の猫 濱猫さんのポストカードより


外をおばさんたちの一団が通って行く。「それでね、フニャフニャ」「あらそうなの、フニャフニャ」。「全く~、食べるかしゃべるか、どっちかにしろよ」。まあおじさんには関係ないけど、いい年した大人がコロッケなんか食べながら歩いて、そんなに腹が減ってるの~。それも食べながらまだ話をして、口は一つしかないんだぞ~。本当に恥ずかしい姿、こんな光景が毎日見られる。もうお嫁さんに行かないからと言って、恥も外聞も気にせず大口開けて物を食べながら歩くとは。

どうやら食べ終えたと見えて、最後はみんな揃って「ねこやだって~」「猫好きにはたまらないわねっ」とくる。あ~あ、もうやってられない。それを大口開けて見ているねこやのおじさんもどうかと思うが。そんなに暇なのか、暇ではない、今日は東京女子マラソン、おじさん期待の野口みずきが走るのだ。

早く、今の内にブログを書いてしまわなくては、落ち着いテレビ中継が見れないと慌てるおじさん。完全にお客さんの事を忘れているおじさん。それだけマラソンと聞いては黙っていられないおじさんなのだ。今日の注目は、野口対渋井の対決。結果は分っている気もするが、ライバルがいる方が良い。

レースは予想通り途中から渋井が遅れていって、後はコスゲイだけだ。それにしても野口みずきはすごい、坂道を軽く駆け上がり、なんと下りより早いタイム。これにはコスゲイさんもかなわない。国立競技場に一人で帰って来た野口は笑顔でゴール。なんと晴れ晴れしい顔なのだ。オリンピックも頑張ってね、おじさんも商売をほっぽりだして応援するから。

「やれやれおもしろかった」「久しぶりにいいレースを見た」。さ~お客さんの相手もしないと、なんと言っても今日は日曜日、頑張って売らねば生きていかれない。と思っていると、なぜか突然ジョーワン君が興奮しだした。今まで寝ていたのに、季節外れの蝿が「ぶ~ん」と飛んだ瞬間がばりと起き出し、蝿を求めて駆け回る。

「もういないから、静かにしな」と言ったって聞くはずもない。これじゃあお客さんの相手どころではないぞ~。虫を見れば異常に興奮するジーワン君、相手がかまきりなんかだといいけど、飛んでる奴では始末におえない。それから1時間も興奮し続けたジョーワン君、最後は疲れて寝たから良かったけど。まったくまいるよ。

そんなに嫌なら、なにも大事な職場に連れて来なければいいものを。でもいつでも一緒にいなければならない一人と一匹、しょうがないよね。

それにしてもみずきは偉い。


明日、明後日のブログは休みます。今年最後の田舎行きだ。

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