[アネリディギンザ]ANELLIDIGINZA ダイヤモンドリング 【PT900・VS・F・EX・0.3ctUP】 NOCE 日本サイズ11号―サイズ直し券・保証書付 | |
まぁ、ダイヤモンドって、ハートアンドキューピッドだけで選べない点がありますよ。同じダイヤたくさん並べてみれば、中に見えるものが違う。 | |
ANELLIDIGINZA(アネリディギンザ) |
こんにちは。
先ほどまで、Sさんが少々いらっしゃっていました。ここの処、短い時間ですが、⒈時間なり2時間なりが一番妥当なようです。
ところで、鬼の石についてちょっと話をしていました。
「あの、Sさん。わたし、ずっと欲しかった石がありましてね。ダイヤモンドなんですが。」
「うん。そんなのどこかで見つけたの?」
「いえ、数年近く探していて、やっと見つけたのですが、その時お金がなくてね。分割で払うって言って、結局数カ月で買っちゃったんですよ。」
「それって、あの指輪?ちょっと変な形しているけれど。」
「そうなんです。それで、あぁやっといいものにめぐりあえたと思ったんですけれどね。まぁ、Dカラーなんですが、SI2なんですよ。」
「なにそれ?」
「ちょっと混合物や傷が、肉眼では見えないけれどルーペで見えるって感じですかね。」
「そう。でも、輝きが半端ないわね。」
「家にいる時は、あんまり輝かないんですが、外行くと、豹変して、輝きまくって顰蹙なんですよ。」
「買った時、確か直ぐに、鬼に住まわれたのではなかった?」
「そうなんです。で、新しいダイヤを考えていたんですが、考えが変わりました。」
「どうしたの?何か鬼から聞いたの?」
「ええ。夢の中なんですけれど、周囲に四角か三角のダイヤを二つ足してほしいってことを言っていました。」
「・・・・・・・・そうか。それで、あなたは、契約できたのね。」
「??」
「わたしはてっきり、あなたがあの石を愛用しているから、ネックレスでダイヤを使うのかと思っていたんだけれど。」
「わたしもそう思ったんですが、一生のアイコン的存在になりそうなネックレスがありましてね。それを使用するので、どうも、ネックレスでダイヤって事でもなさそうなんです。」
「しかし、あなたって、あんまり大きなものを望まないのね。」
「いや、望んだところで、できる手は限られているし、わたしの指はそもそも、短いので、あんまり大きな石が似合わないんですよね。Sさん、ご存知ですか。わたし、若い頃、左手だけ限定の「手タレ(手のモデルさん、主に宝飾品を彩る)」だったんですよ。」
「そうなの。それで、結局、あなたは、あの石の煌めきに負けたのね。」
「負けたって言うより、外に出る度に、きらっきら輝いて、しかも、わたしが渾身こめて練りに練ったエタニティと一緒にすなって怒る石ですよ。ネックレスも他の石とじゃ嫌とか、わがままも程ほどにして欲しいのですが、でも、煌めきがそのまま、喜びに見えるので、いいこととしました。」
「そう。だったら、サイドの石はどうするつもり?」
「うーん。似合う石と合わせると、強さ半端ないんですよ。」
「あぁ、そうそう。わたしも、実はそんなに宝石に興味がないんだけれどね。でも、鬼の石だけは違ったわ。語ってくれるしね。」
「ええ。先日、街に出て、オフィスに行った時の顰蹙な光り方。あれ、凄いですよね。あれが、所謂、鬼の石の光方なんですね。」
「そうなのよ。巷の、なんだかよくわからない基準では、計れないのよね。ただ、時として、とても高いのだけれど。」
「サイドの石はおいおい探していきます。急いでもしょうがないし。」
「そうね。それで、あなた、先日のマリッジリングは、右手になさっているのね。」
「しょうがないですね。鬼は自分が左手を占めたい気持ちで一杯なんですから。」
「いいことだわ。しかし、あなた、話し合うの得意ね。」
「別にそうではないですよ。話してくれるのを待っているだけで。」
「今日はどんなこと言われた?」
「あぁ、凄いこと言っていました。テントウムシのサンバは、サンバじゃないって言っていました。」
「??」
「あーか、あーお、きいろの衣装を着けたぁ、テントウムシがはしゃいでて、サンバに合わせて踊りだすぅって歌ありましたよね。」
「・・・・・・・・・ひどく懐かしいわね。」
「鬼が、それに対して、サンバは違う。サンバは、ぴーっぴっぴぴぴっぴとかやって、ビキニのお姉さんが腰を振るんだと。テントウムシのサンバは、単なる歌謡ポップスだと。」
「・・・・・くっくっくっく。あっはっはっは。うわはっはっはは。」
「歌謡ポップスって言い方は、Sさんが教えたんですよね。」
「・・・・(涙流して笑っている)そうそう、あの頃は歌謡ショーだったし。あーはっはっは。」
「なんか、朝一番から、テンション高かったです。ついていくのが辛かったです。」
「やっぱ、気に入られたのね。サンバはどこで見たの?」
「別に、動画の中の特番に出てきただけなんですけれど。一瞬だったので、記憶にも残っていませんでした。」
「いい関係を作ったのね。鬼遣いとして上出来だわ。」
「ただね。Sさん。」
「ん?」
「わたし、無性にガムランが聞きたいんですけれど、あれって意味あるんですか?」
「それは、うちのところの子じゃないわね。あなたが引き取った方の子たちだわね。あの子たちは、南方系だから。」
「とにかく、ガムランをダウンロードしたくて。衝動を抑えているんですけれど。」
「聞いて鎮まるなら、それも手よ。あなたは、どっちかと言えば、クリスチャンの方だけれど、でも、かなり知識は広いから、どこでもいいんじゃないかしら。」
「グローバルな鬼預かるんですか。なんか、言ってしまえば、節操ないですよね。」
「扱い始めると、しばらくすると多くなるわよ。でも、相性が合わない子は、外れていくから。」
「外れてどこへ行くんですか。」
「相性のいい子と契約するんでしょうね。その子の考えない処で。」
「ダイヤ屋は繁盛しますね。」
「でも、あなたのところの子だって、色石に行くくらいだから、別にダイヤではないのよ。力を強くするときはダイヤだけれどね。」
「Sさん。おかげで、尽力賜わらなくても、わたし、なんとかなりそうです。」
「そうねぇ。うまく説得したのねぇ。しかし、欲のないこと。」
「え?」
「ダイヤの大きさに合わせて、鬼の力も大きくなるのよ。だから、それ位で満足しているあなたは、やはり見込んだとおりだったわ。」
「先日の方のダイヤも小さかったですよ。」
「あらぁ、1キャラはあるわよ。」
「だから、1キャラしかなかったですって。大きいって言うと、ホープダイヤモンドとか考えちゃいますもんね。」
「いいのよ。遣う人との欲の相性だから。あなたが、多くを望まないのならそれでいいのよ。」
「ええ。」
「しかし、ちょっと残念だわ。揃えてあげたかったんだけれどね。」
「うーん。」
「気にしなくていいのよ。うちは、全然問題ないから。」
「Sさんが気にしなくても、いきなり大きなダイヤしてたら、主人が気にします。」
「ふっふっふっふ。そこが、あなたのお母様の教え通りね。」
という訳で、石の関係の騒動は、ちょっと収束しそうです。再度の石は、縁があれば見つかるでしょう。それまでは、今で十分。
しかし、テントウムシのサンバって、Sさんが教えたんだ。いきなり、そんな話を語られて、ついていくのが難しかった(涙)。
わたしも、動画かテレビだと思うんだけれど、見たのよね。あんなので、夢で熱く語られて、疲れたわ。
朋