山梨を代表すお祭りの一つに『厄除け地蔵尊』があります。
地元では、もっぱら『厄地蔵さん』の愛称で親しまれていますが・・・
甲府市湯村の塩澤寺の創建は、今を遡ること1200年ほど昔。
開山は808年、この地にいらした弘法大師空海が自らの手によって6寸ほどの仏像を彫り安置したのを始めとして、
その後、空也上人もこの地を訪れて6尺の仏像を彫り開基としたそうです。
(空也上人って、私の中のイメージは教科書に載っていた口から小さい音符みたいなのを出してる仏像のイメージです)
弘法大師作の仏像は、今は公開されていないそうですが、空也上人の作られた仏像はいつでも拝観できます。
う~ん、地元なのですが、塩澤寺にこのような歴史があるなんて知りませんでした。
たしかに、このお寺のそばには、杖温泉といって弘法大師が錫杖を突くとそこからお湯が出たという温泉もあるので、
弘法大師とかかわりがあるのでしょうね。
そして、厄地蔵さんではこの仏像が、お祭りの期間中24時間だけ耳を開き、人々の願いを聞いて下さるのです。
2月13日の正午から14日の正午までの24時間がその時間。
家から近いこともあり、歩いていってきました。
いつもは、混んでいてお地蔵様をしっかり見ることは難しいのですが、今年は時間的にタイミングが良かったみたい。
予想以上に大きなお地蔵様をしっかり拝見できました。
もちろん、お願いも・・・
この仏像は、石仏に漆を塗っているちょっと独特な造りのようです。
そして、お賽銭の上の鰐口から5色の紐のようなものが下がっていて、お地蔵様と繋がっています。
なるほど~、これで、お地蔵様と直接つながることができるわけですね。
地元では、『厄除け地蔵尊』が終わると春が来ると云いますが、今年はどうでしょう?
はやく、暖かくなるといいですね。