ラグビーワールドカップ日記(西暦2019年のラグビーフットボール)

優雅で感傷的な日本ラグビー(あるいは「カヴァレリア・ルスティカーナ」について)
旧「バックスタンドで会いましょう」

雑感――2019日本大会を終えて(1)

2019年11月05日 00時12分58秒 | ワールドカップ
抜け殻……。リオのカルナヴァルで言うところの灰色の水曜日。でも今日本中で多くの人が同じように感じていることを想像すると、ちょっとおかしみも込み上げてくる。

何から書けば良いのか……。そうか、まずは今気になっているこのことから。

イングランドの選手の「銀メダル拒否」が話題になっているが、映像を観る限りは、なぜこれが問題になるのかまったく理解できない。あくまでも映像を観ただけだが、メダルを首に掛けることを断った選手たちは、ワールドカップを侮辱しているわけでもないし、ワールドラグビーの会長に対する礼を失しているわけでもない。負けたことの悔しさ、恥ずかしさ、疲労、絶望に打ちのめされて、「ありがとう、首に掛けるのは結構です、受け取ります」という感じで、手で受け取っているように思える。
この行為を批判している人たちは、人生を懸けた真剣勝負で敗北を味わったことがあるのだろうか? 僕から見ると、敗北のあとに表彰式で銀メダルを受け取らなければならない彼らがとても気の毒に思える。すぐにロッカールームに引っ込んで、泣いたり喚いたりうずくまったりしたいだろうにと同情する。グッドルーザーたれ、胸を張って銀メダルを受け取れよって言うのは簡単だ。でも、敗者の気持ちを慮れよと僕は言いたい。批判の矛先が間違っている、このセレモニーを改良できないだろうかと僕などは思う。

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