教材出版大手の学習研究社は9日、小学生向け雑誌教材「学習」の廃刊を検討していることを明らかにした。
「学習」は学研創業の1946年の発刊で、販売員による訪問販売が特徴だ。ピーク時の79年には姉妹教材「科学」と合計で毎月630万部を販売したが、少子化などの影響で、現在の発行部数はそのころの1割以下に落ち込み、赤字が続いているという。
学研が同日発表した2か年経営計画で、赤字事業の撤退・縮小を図ることを盛り込んだ。具体的な事業対象や見直し計画はこれから決める。
「科学」は存続する見込みだ。
学研の2008年3月期決算は、本業のもうけを示す営業利益の予想が21億円の赤字の見通しだ。4月には筆頭株主の投資ファンドから、業績不振を理由に遠藤洋一郎社長の解任を求める株主提案が出されており、経営改革を進めている。
懐かしいな。 僕が小1とか小2の頃の、学研の「学習」に、馬場のぼるさんの「コロッケらいおん」という漫画が連載されていて、毎号楽しみにしていた。当時の時代はまだまだ総体的に貧しさの残る時代だった。高度経済成長時代に入る手前の時代(いわゆる日本の『高度経済成長時代』は1955年から73年までの期間)、とでも呼ぼうか(この言い回しは正しくない)。学研の「学習」「科学」は、学校で先生が希望を取って、子供たちが購入していた。勿論、年間購読を予約していた親御さんもいっぱい居た。勉強が出来て、比較的家が良い家庭の子供が毎月取っていたように思う。
僕は言わずと知れた劣等生だった。勉強なんて全然出来ないし、宿題も全くやって来なくて、いつも教室の後ろや廊下に立たされていた。だから、「学習」は毎月は取ってはいなかったが、たまに、例えば新年号とか、何か付録が良い時とか購入していた。
たまに「学習」とか「科学」を取ると、クラスの三分の一から半分くらい居る、比較的勉強の出来る子、授業の解る子たちの仲間入りが出来たようで嬉しかった。「科学」は付録の良い号は、成績の良い子たちが騒いでいたので、その優等生らに仲間入りしたくて、その号を買った。でも元々アタマが悪く不器用なので、その目玉の付録が組み立てれなかった。勉強に全く興味を示さない子供だった僕は、「学習」も本誌の記事はほとんど読まなかったんじゃないかなあ。思い出すと、今さらながら情けなくて悲しくなるね。
「コロッケらいおん」はね、小学校低学年の頃、親父と同じ会社の同僚のおじさんが、よく僕の家に来ていて、おじさんて、親戚じゃないんだけど、そのおじさんの娘さんがクラスは違えど僕と同級で、ごく時折だけど、そのおじさんの家に泊まりに行って、娘さんが毎号取っている「学習」をまとめ読みさせてもらったりして、「コロッケらいおん」を連載終了くらいまで読んだ。「学習」は写真は綺麗だなあ~、って見てたけど、解説の文章はほとんど読んでないと思う。「科学」に至っては、どだい書いてることがさっぱり解らなかったんじゃないか。
あ~、情けないくらいの、劣等生でしたねえ。
少子化もさることながらインターネットの普及も大きいだろう。今や何処の家庭にもパソコンが在り、ネットに接続してある。積極的に勉強する子、疑問のある子、知識欲のある子は、ネットで調べるんじゃないかなあ。「学習」なんて購読するのは時代遅れなのかも。「科学」の方の付録の魅力はどうなんだろうか?理科の実験教材みたいなヤツ。ネットでは実体感が満たされないものなあ。「科学」には、豪華付録の実物の魅力がまだあるのかも。
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