山に癒されて…♪

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不思議体験 リトル比良のプチ縦走 1

2015年12月02日 | 山登り 近畿 比良方面

プロローグからの続きです






コースタイム

7:20 JR湖西線「北小松駅」 7:40 ⇒ 7:52 「近江高島駅」 7:56 → 8:17 長谷寺 登山口 →
8:40 賽の河原 → 9:05 不動尊 → 9:33 観音三尊 ~ 岳山 565m 9:45 → 10:12 オウム岩 → 
10:24 鳥越峰(鳥越出会) 702m → 岩阿沙利山 686m 11:20 → 11:55 嘉嶺ヶ岳 → 
12:07 滝山 703m → 12:20 寒風峠 →12:53 涼峠 → 13:15 慕之橋(登山口) 13:20 → 
13:40 JR湖西線「北小松駅」



未だ、明けきれぬ朝の高速道路を飛ばして
一路滋賀へと向かいます




北小松駅


JR湖西線の北小松駅に着いてみると
既に駐車場には車が比較的多く止まっています

閑散とした駅ではありますが
どこかのんびりとして 安らぎを感じる駅です




北小松駅のプラットホーム


ローカルさは駅のホームも同じ
比良の山を見ながら 
時が止まったかの様なホームで 列車を待ちます



近江高島駅



小松駅から一つ先の近江高島駅に降ります

本当に静かで 時の流れもゆっくりと回っているかのよう…


近江高島駅からは 畑行きのバスに5分ほど乗って音羽まで行けるのですが
日に何本…位の運航でしかないため
バスは期待できません


歩いて登山入り口まで行く事にします



近江高島駅 バス通り


往来する車の数も少なく 行き交う人も殆ど見かけません

学校が近いためでしょうか?
朝練にでも行く途中なのでしょうか…?
自転車に乗った学生らしい人を数人見かけるだけです


そんなバス道路には
登山道までの標識がしっかりと設置されており

迷う事はありません



音羽バス停


音羽バス停は 丁度 の字の道になっており
の方の大炊神社の参道へと進みます


道の正面に 大炊神社が見えてきます


音羽の大炊神社は、
水尾神社の大炊殿の跡と伝えられているそうです



その大炊神社の鳥居の前に 道を挟んで
登山届のポストが設置されています



大炊神社と隣接する長谷寺といえば… 
花のお寺さんとして名高い鎌倉の長谷寺と重なります

そのお寺の本尊の十 一面観音菩薩様は、背が高く9.18mもあり、
日本が誇る 最大級の木彫仏として知られますが…

こちらの観音菩薩様は…?


今日はお目にかかることなく 素通りしていきますが
ここ近江には古仏の観音様が多く 
仏像京都・奈良に次いで多いといわれています


近江西国観音霊場のお寺も名刹・古刹で、
近江の歴史を巡るお寺巡りもまた 味わい深いものでしょう




一度ゆっくりとお寺巡りをしてみたいものです


今回は リトル比良を巡るものであり
積算標高差 上り:約942m 下り:約953m 距離にすると約12km弱

リトルにしては 頑張らなければならないような…

なので…
今回は ゆっくりとお寺巡りをする事はできませんが…
お山を歩きながら 
歴史の一端を見て歩けたら…と密かに思うものです…




長谷寺と大炊神社への道  鳥居前の登山届


長谷寺と大炊神社の参道と鳥居


届け出を出して 左の方に道を取り進みます


 長谷寺御影堂 岳山への参道



長谷寺についての 覚書

天武天皇白鳳6年、淡海公藤原不比等が母堂のため堂宇を建立したと流布されています。
当初は岳山(嶽山)山頂に開創されたが、時代とともに中腹・山麓へと移動されたらしいです

本尊の十一面観世音菩薩は、
聖武天皇の地徳道上人が大和長谷寺、四国の志度寺、近江長谷寺の三尊を
1本の楠の霊木で刻んだものとも伝えられているそうです。

嶽山中腹の本堂跡まで、丁石により18丁と示されているらしいです。

馬頭観音ともいわれ、栗東トレセンのジョッキーが時々参詣しているらしいです。
7月9日が例祭で千日詣りと称し賑わいをみせるそうです。

日常参詣のため御影堂が登山口にあり、その近くに音羽古墳公園があります。



その御影堂の前通り過ぎ 参道を奥へと進み 
リトル比良へと入山して行きます



参道


小田川のせせらぎを左に聞きながら
落ち葉の道をサクサクと音を立てながら歩きます



獣避ゲート


ここも獣避けが必要なのですね
柵を通って 山道へと入って行きます



登山道


暫くは 整備された 落ち葉の参道を進んでいきましょう





落ち葉も深く 縮れ茶けた落ち葉の無作為に広がり
ふかふか さくさく
心地よい落ち葉の音が耳に響きます

まるで道案内するように 先まで続いております


 最初の分岐を左に進む 




こうした分岐が いくつかありますが
どれも標識があり 迷う事はありません
その標識もよくよく見ると 年期がかかっており
字がうっすらと消えかかっているモノもあります


 2度目の分岐は右に進む


二度目の分岐を過ぎて少し歩いていると賽の河原にでます

周りの雰囲気が変わり広場に出ます




賽の河原



賽の河原は 親より先に逝った幼子の
冥土三途の川河原とされています
親より先に亡くなった幼子がその親不孝の報いとして苦行を受けるのですが 
ここで子供たちが


父恋しい… 母恋しい…

ひとつ 積んでは父のため 
ふたつ 積んでは母のため 
さま幼(いとけ)なる手を合わせ、
礼拝回向ぞしおらしや、
みっつ積んでは故里の、兄弟わが身と回向する
 


…と 泣きながら
親の供養のために 幼子は小石を積んで 
回向の塔(ケルン)を作ろうとします 

しかし夕方になると鬼がやって来て 
無残にもケルンを破壊します 
それは永遠と続くものと思われていましたが 
地蔵菩薩によって救済されるとされる という俗説があります…



仏教の地蔵信仰と民俗的な道祖神である賽(さえ)の神が
習合したものである


というのが通説ですが
俗説の方が私の心の中に残っております


 賽の河原のお地蔵様


そんな賽の河原
あちらこちらにありますが
此処にもまた…


お地蔵様に手を合わせて シダの生い茂る道へと進んでいきます







賽の河原からはシダの茂る道へと変わります
季節外れの緑深いシダに何やら違和感を感じてしまう私です


 シダの道        



シダで覆われた道の歩きにくい事…


デコボコに浸食された石と土が織りなす道は
シダの茂る下で 何とも素敵に 
足を困らせてくれるのでしょう…

所々 濡れて 水が溜まっている所があり
そこはいただけません…

滑りやすく 意表をついて 足をとられます


どうした事でしょう…身体も重く
この道はなぜかしんどいです






賽の河原から10分ほど登っていくと
岩が絡む開けた場所にでます 
その先に石灯籠が見えてきます


開けたところに出ると
なぜかホッとしますが、既に
身体はびっしょりと濡れています


風は無く 冷たい空気が漂い
足を停めると ゆっくりとは奪われ 
歩くと蒸し暑く が吹き出します




石灯籠がある岩場


ここからの眺めは絶景…のはず
すっきりしないお空が それを邪魔します

それでも、かすんで見える景色に癒されます



高島町方面と琵琶湖


近江高島方面と琵琶湖を
すっきりしない景色ではありますが確認できます♪



岳山を望む


行く手には 岳山が姿を露わし 手招いているよう…

信仰のお山の魅力を味わいながら…
ゆっくりと参りましょう…


 白坂



花崗岩の風化したい崩壊斜面が 登山道の右手の奥に見えてきます




 

山に似つかわしい 白い砂の山
花崗岩の風化したもののようですが…
何とも 不思議な…自然の成せる技は 時に人を驚かせます


白坂は子供達の遊び場として親しまれているそうですが…?


砂遊び感覚で滑り台?
だけど…ちょっと危険そうですが…

さてさて…ここで子供たちはどんな遊びをして楽しむのでしょう…



 シダの道  自然林の道  石段の道


再びシダの道になり 生い茂ったシダが 異国の雰囲気を漂わします
そして、次第に自然林へと変わる頃
少し広くなったところにでます




不動尊


斜面に石の祠があり
苔むした祠の中から 覗く石仏様

静かに手を合わせて 先を進みます


 弁慶の切石


弁慶って何処まで足跡を残すのでしょう
弁慶の切石…兵庫県 長野県などあちらこちらにありますが…

歴史の中で この伝説は何処まで広がっているのでしょうね



さて…
このあたりから次第に道の角度が気になり始めます


 
アカガシの木


苔むした石段の先に 大木が出迎えます
常緑のその姿は 樫の木の仲間のアカガシの木


これでカヌーを作ったら…
不届きにも そんな事を思ってしまった私…
天罰がありそう…




丁石(チョウセキ)


ここから18丁で本堂址に着くはずですが
18丁…ってどれくらい?

1間=1歩
1丁(1町)=60間(60歩)…
60歩×18=1080歩…

ふむふむ…

千歩とちょっと 進めば本堂址?

そんな事を考えながら歩きますが
背中のザックが 異様重く感じます…

あれ…もしかして…
アカガシ様の 不謹慎な私への戒めでしょうか…



ごめんなさい~





岳観音堂 嶽山中腹の本堂址


昔あった岳観音堂の址…なのではないかと思う所に出ます

瓦ヶ散在し 残された石垣に苔が着いて
その址らしき姿が荒れてそこにあります

さて ここまでが どうも参道のようです


本堂址の左側の方に 小さな清水が流れており
そこらか水をとっていたような跡が残されています

その向こうの急な斜面に 道が上に向かって延びています







ここから本格的な登山道となるようです

急な斜面は岩と木の根を張りだして
これでもか~と立ちはだかります


では…まいりましょうか~♪







しかし…距離にして数手で登れる岩場です

ただし…しっかりしていますが 
苔 土 木の根注意したいものです







急な坂道 ほっこらしょ!
木の根も 岩も なんのその!

背中が重く 息が上がります
汗が帽子の鍔を伝わって滴り落ちます

ガンバ!
ガンバ!


だけど…身体がい…


最近太ったからかしら… 
なぜか…もっともらしい理由を探します





こんな岩道 何のその







お・・・おい・・・大丈夫か…?


心配げに見下ろすチチ




大丈夫!大丈夫!

こんな岩…こんな岩…こんな岩…
…普段なら…楽しめるはずなのに…




しんどいな…


めったに口にしない言葉が チチから洩れます



どうしたのかしら…?



だけど…だけど…大丈夫! きっと…









漸く緩やかな稜線に出たら…
再びシダの茂る道



更に進むと…






禿げた山肌が顔を出し…



ヤレヤレと思ったら

また… 急な勾配に よっこらしょ!


こりゃ~ウェイトを落とさないと…
自分の身体でボッカしているようなもの!かな?


汗は噴き出し
空気がそれを拭う…
風はどこかでその様を見ているのでしょう…

微風もなく…絡んでくるは重い空気だけ…







花崗岩の風化が作る 奇妙の岩肌の禿山を…





素通りすると…




石造観音三尊という祠



がお出迎え

ここは? 岳山山頂の表参道 石窟





石窟の裏手に回れば…



岳山 565m


裏街道…

岳山の山頂の標識が立っています



ここで不思議な体験…


その石窟の前だけが
どこか違うような…音を感じないのです


無音とはこの事なのでしょうか
一切の音が遮断され 空気の流れも止まった感じ…

それが 嫌な感じを受けるのではなく
静寂とも言い難い…

本当に空気が違うと云った感じの空間なのです


この小さな空間ともいえる広場を一歩出ると
下界の音や自然の音が伝わってくるのに
石窟の前に来ると がなくなるのです…

そして、それまでの道のりでは
背に感じる重みが半端なく 
重い空気に包まれていたのですが
ここから、背中が嘘のように軽く感じるのです

私は重さを 行動食を入れすぎたのかと考えたり
体重が増えた所為にしていたのですが
チチも同様に 背に重みを感じていたようです



それがだったのか…いまだに分かりません…

チチも同じ感覚に陥っていた事は
下山して一休憩した時に ボソッとチチから聞いて知りました…


不思議な感覚に陥りながらも
何とも言い難く 心が落ち着き癒される感じで
暫し その場で休憩ととる事にしました




つづく…





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4 コメント

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Unknown (山ばか夫婦の山歩)
2015-12-03 12:37:28
こういった山は変化に富んで楽しいですよね。
ところどころ昔の人の面影が見え隠れしてますね。
ただ、脇道や踏み跡も薄く結構厄介ですがね。
返信する
山ばか夫婦の山歩様 こんばんわ♪ (nnanekobi5963)
2015-12-03 22:19:00
本当に♪
こういったお山の方が
面白味が沢山隠れている事ありますね♪

昔の人の面影…
肌で感じながら 不思議な気持ちになります

ただ、整備されている部分とそうでない部分…
読図が必要な所もありで…
侮れませんね

いつもコメントありがとうございます♪
返信する
こんばんわ (たか)
2015-12-03 23:18:15
中々味のある駅舎ですね。
最近の駅は何処へ行っても皆おなじ
高崎駅も私が高校時代までは重厚な木造でした。
ところが新幹線の導入で何時の間にか味気ないものになってしまいました。
音羽バス停の風景も何処か懐かしさが感じられて好ましいですね。

さて、とても変化に富んだ山歩き
でも12キロですか?
どこがリトル何だろうと行きもしない私が文句たれても仕方ないか。。

シダの生い茂る道、上手く写されましたね。
歩きにくいと有りましたが見ている分には、絵になりそうな程、ステキな道に見えますけど。

花崗岩の白い肌もいいね。
こういう景色を見ますと直ぐに甲斐駒や白砂山を思い出してしまいます。

不思議な体験
読んでいる私も不思議の世界に入ってしまった様。
でも光明が差したような体験らしいので安心しています。
返信する
たか様 こんばんわ♪ (nnanekobi5963)
2015-12-04 21:24:00
コメントが超遅くなってスミマセン

年末に向けてちょっと忙しくなって
ブログも読み逃げしている状態で
本当に失礼しました…(汗)

駅はローカルで
時の流れが逆に流れるような感じで
私も好きです
雑踏とした街と違い
こういった雰囲気がいいです♪

シダの写真…本当ですか?
たか様にそう言っていただけると
本当にうれしいです♪

だけど…道は…やはり いやらしかったですよ(笑)

不思議体験のお山ですが
とても楽しめました♪

いつも素敵なコメントありがとうございます♪
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