ブログ de なんで屋 @東京

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11/26なんでや劇場レポート2「掠奪闘争の玉突き⇒力による制圧」

2006-11-29 18:12:40 | なんでや劇場
11/26なんでや劇場レポート1「遊牧の発生→父系制への転換⇒力の原理へ」の続きです。

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では、さっそく・・・
 
約6000年前の西アジア、遊牧部族において、人類初の掠奪闘争=戦争が始まった。

●掠奪闘争が起こるとどうなるか?
ひとたび侵略・略奪がはじまると、周辺部族もたちまち掠奪闘争に巻き込まれてゆく(滅亡するか、自ら掠奪部族となるか、僻地へ逃げ落ちるかのいずれかしか選択の余地はない)。
★掠奪闘争は、数百年の間に部族から部族へと玉突き的に拡がり、ほぼ全ての本源集団が破壊されてしまった。
★同時に、支配-被支配、制圧-服属といった社会階級が形成されてゆく。

掠奪闘争の玉突きにより、不安定な戦国時代が続く。しかし、生物原理の根底には、「安定収束」=秩序化・統合のベクトルがある。つまり、頻繁な戦闘は望まない(厭戦)、服属状態でも安定(平和)を望むようになる。
侵略・略奪の勝ち抜き戦を通じて、次第により強大な武装集団(→帝国)の下に統合されてゆき、力の原理によって安定・秩序化を図ってゆく。

★安定・統合するには力しかない=力による制圧、これが全ての武力支配国家の原型である。
★現在のアメリカがやっていることも、全く同じである。

※ここでいう「力」とは、「武力」とそれを支える財力・生産力・資源etc

●掠奪闘争が力によってしか制圧できないのは何故か?
★掠奪闘争=戦争の本質は、動物における「性闘争=縄張り闘争」と同じ。
性闘争:メスの獲得を巡るオス同士の闘い。オスはメスを手に入れる為には、メスが安全に出産・子育てする為の縄張りを確保しなければならず、従って縄張り闘争も闘わなければならない。性闘争本能はすべての動物に備わっているが、とりわけ哺乳類は、淘汰適応の必要から、性闘争本能をとことん強化した動物である。

★本能原理としての性闘争=縄張り闘争は、力の序列原理によって秩序化→統合するしかない。
(力の発現・行使→力の格差をはっきりさせて決着させるしかない)
序列原理:性闘争には(殺すまで闘ったのでは、種が絶滅してしまうので)敗れた方が勝者に従う敗従本能が付帯しており、その結果、1位・2位・3位…の序列が出来上がる。動物集団は、この序列によって秩序化され統合されている。徹底した力の原理で、人類社会の身分制度や肩書きや順位制も、この序列原理に基づいている。


■日本はどうだったのか?
日本は、ユーラシア大陸から見て、世界の最果ての島国(僻地)であり、縄文時代1万年を通じて、掠奪闘争に巻き込まれることはなかった。
弥生時代に入り、中国江南地方からの流入(ただし母系集団のボートピープル)、続いて、朝鮮・中国から父系集団の流入により掠奪闘争=戦争が勃発、そして大和政権の成立(4世紀)へと歴史を歩む。しかし、庶民レベルまで完全に支配されたことは歴史上一度もない。

★日本は世界的に見て、掠奪闘争→武力支配を経験した歴史が非常に短い(西洋の1/3程度)。本源集団・本源共認を維持してきた縄文人的精神風土は極めて貴重である。

今日はここまで。
続編はどなたかお願い~

iwai

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1 コメント

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助かります☆ (ニシヒデ)
2006-11-30 01:47:49
所用で26日に参加できなかったのでこの記事は助かります!

この記事を使って勉強会とかできそう、っていうかやってみます☆
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