11月26日 なんでや劇場 実現論6『力による制圧⇒武力支配国家の成立』レポートの第一弾です。
参加されたみなさんはいかがでしたか?
感想コメントを寄せていただけるとうれしいです!
まずは、前々回(9/24『遊牧の発生と私権集団化』)、前回(10/29『掠奪闘争の玉突きと国家の成立』)の復習から・・・・・
●遊牧のはじまりと父系制への転換
定住型の牧畜では増え続ける人口を維持できない。自ら草地(家畜のエサ)を求めて移動していったほうが、数倍の家畜を飼うことができる。
★遊牧のはじまりの背後にあったのは、人口増加。
最初は、定住牧畜の拠点(母系集団)から、男たちだけの小集団が遠征するかたちで、女はついていかなかった。
次に、遠征部隊はルートを拡大し徐々に拠点に戻らなくなる→別の拠点をもつようになる。すると、もともとは拠点にいた女も連れて行くようになる。つまり男集団の中に母系集団の女が入るというかたちに(女移籍のはじまり)。当然、そこで子どもも生まれる。
そして数世代後には・・・女はよその集団から嫁取りするというかたちに。
★このようにして、母系制から完全な父系制へと転換した。
●父系制に転換するとどうなる?
女たちは生まれ育った集団から移籍することになり、深い安心基盤は失われ、共同意識も低下する。
女が移籍する際は「持参財」(家畜)をもって行く。女たちは、この持参財の良し悪しや実家の家柄により評価されることになる(扱いが変わってくる)。したがって、この持参財は(意識上は)私有財産に近いものとなる。
★「共認充足が拠り所」から「モノが拠り所」に。蓄財意識が芽生える。
★「共有財産」から「私有財産」への意識上の変化が生まれる。
(それまで全てのモノは集団所有=共有であった)
↓
★男たちには、女たちからも母集団からも「豊かな生活期待」(もっと家畜を、もっと縄張りを!)がかかるようになる。結果的に集団全体が、「自集団の利益第一」という意識に染まってゆく。
●そうなると・・・集団統合はどうなる?
※ボスをどのように決定するか?
母系制の首雄集中婚では、女たちの評価によりボスが決定される(強者収束本能に基づく女共認=評価)。
しかし父系集団では、共認充足の基盤喪失と利害意識(自分にとって都合のいい男をボスにしたいという欲求)があいまって、女たちの評価が一致しない。また決定されたボスにも自然に収束できないということになる。
また集団全体が、自集団の利益第一に染まっているため、縄張拡大能力(≒蓄財能力)が高い男が台頭する。結果、男たちの不満→冷戦状態も生じる。
★要するに、女たちにとっても、男たちにとっても、スッキリしない状況になる。
(女たちの間にも、男たちの間にも軋轢が生じており、評価共認がスンナリ成立しない)
★したがって、男同士の力関係⇒「力の原理」でボスを決定、集団統合するしかない。
↓↓↓
■遊牧発の父系制転換は、集団統合を「共認原理」から「力の原理」へと移行させた。
(このこと自体が、自然の摂理に反する自殺行為であった?! しかし、この転換が人類の歴史を大きく変えてしまうことになる!)
↓↓↓
■集団全体(部族全体)が「力(財)」をいかに蓄えるかという意識に収束してゆく。
↓↓↓
■そして約6000年前、急激な乾燥化による飢饉が引き金となって、ついに人類初の略奪闘争=戦争が始まった。
今日はここまで。
iwai
最後まで読んでくれてありがとう
↓↓↓↓
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まずは、前々回(9/24『遊牧の発生と私権集団化』)、前回(10/29『掠奪闘争の玉突きと国家の成立』)の復習から・・・・・
●遊牧のはじまりと父系制への転換
定住型の牧畜では増え続ける人口を維持できない。自ら草地(家畜のエサ)を求めて移動していったほうが、数倍の家畜を飼うことができる。
★遊牧のはじまりの背後にあったのは、人口増加。
最初は、定住牧畜の拠点(母系集団)から、男たちだけの小集団が遠征するかたちで、女はついていかなかった。
次に、遠征部隊はルートを拡大し徐々に拠点に戻らなくなる→別の拠点をもつようになる。すると、もともとは拠点にいた女も連れて行くようになる。つまり男集団の中に母系集団の女が入るというかたちに(女移籍のはじまり)。当然、そこで子どもも生まれる。
そして数世代後には・・・女はよその集団から嫁取りするというかたちに。
★このようにして、母系制から完全な父系制へと転換した。
●父系制に転換するとどうなる?
女たちは生まれ育った集団から移籍することになり、深い安心基盤は失われ、共同意識も低下する。
女が移籍する際は「持参財」(家畜)をもって行く。女たちは、この持参財の良し悪しや実家の家柄により評価されることになる(扱いが変わってくる)。したがって、この持参財は(意識上は)私有財産に近いものとなる。
★「共認充足が拠り所」から「モノが拠り所」に。蓄財意識が芽生える。
★「共有財産」から「私有財産」への意識上の変化が生まれる。
(それまで全てのモノは集団所有=共有であった)
↓
★男たちには、女たちからも母集団からも「豊かな生活期待」(もっと家畜を、もっと縄張りを!)がかかるようになる。結果的に集団全体が、「自集団の利益第一」という意識に染まってゆく。
●そうなると・・・集団統合はどうなる?
※ボスをどのように決定するか?
母系制の首雄集中婚では、女たちの評価によりボスが決定される(強者収束本能に基づく女共認=評価)。
しかし父系集団では、共認充足の基盤喪失と利害意識(自分にとって都合のいい男をボスにしたいという欲求)があいまって、女たちの評価が一致しない。また決定されたボスにも自然に収束できないということになる。
また集団全体が、自集団の利益第一に染まっているため、縄張拡大能力(≒蓄財能力)が高い男が台頭する。結果、男たちの不満→冷戦状態も生じる。
★要するに、女たちにとっても、男たちにとっても、スッキリしない状況になる。
(女たちの間にも、男たちの間にも軋轢が生じており、評価共認がスンナリ成立しない)
★したがって、男同士の力関係⇒「力の原理」でボスを決定、集団統合するしかない。
↓↓↓
■遊牧発の父系制転換は、集団統合を「共認原理」から「力の原理」へと移行させた。
(このこと自体が、自然の摂理に反する自殺行為であった?! しかし、この転換が人類の歴史を大きく変えてしまうことになる!)
↓↓↓
■集団全体(部族全体)が「力(財)」をいかに蓄えるかという意識に収束してゆく。
↓↓↓
■そして約6000年前、急激な乾燥化による飢饉が引き金となって、ついに人類初の略奪闘争=戦争が始まった。
今日はここまで。
iwai
最後まで読んでくれてありがとう
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確かにモノが拠り所になった状態って、モノを獲得できる力という意味での評価軸はあるけど、それがそのままその人に対する全人格的な信頼の評価とは一致しないですね。だから結局力で押さえ込むしかない・・・。
これってそのまま現代における派閥=力の原理そのものですね。
ま、そんな事はどうでもよろしいが。
あああ、そユ、事だったのか。
物欲→支配が共認されたまんまの状態で、人類は
歴史を営んできてしまった、と。
だから、そんな事が当然になってしまい、現在に至る、
とまあ、こういう訳だったんですね?
図解化演習が始まる前に、「欲しいモノある?」って
聞かれたけど、大抵のものは揃っちゃったしな、う~
ん、「どうしても」って言うのはないですね、と答え
ました。
帰りの電車の中で、日下公人の「5年後 こうなる」を
読んで、つくづく最先端を行ってる事に関わっている
んだなあ、と実感しました。
次回の勉強会は出席したいです。
たとえ困難でも、収束出来るボスや信頼出来る仲間がいると一緒にがんばれると思います
充分な食料があってこその人口増であるはずで、そもそもの移動の原因は家畜のための食料不足であり、気候の変動、すなはち乾燥化ではなかったかと考える。