曲がり角で みつけたもの

思秋期になり曲がり角に差し掛かってきました。その中で感じた事、見つけたものを記事にしていきます。

どこまで医療を受けるか

2012年03月24日 | 生きる道
前にも書いたことのある、オット父の姉になる人=夫の叔母は、身寄りがなく、彼女の弟になる、オット父と、夫が身元引受人になって、施設に入っています。
彼女は92歳。今のところ認知症などはなく、歩くのも83歳の夫母よりもよほどちゃんと歩けます。
耳もよく聞こえていて、受け答えもしっかりしています。
以前から腎臓と心臓の機能が衰えて、先日は緊急入院をしました。その後容体が安定し、今の心臓の様子では人工透析よりも、施設側で低塩分の食事を作ってくれ、自分でも水分の摂取量のコントロールが出来るなら、今の施設での暮らしが出来ると言うことになり、退院しました。

先日叔母さんの主治医から呼び出しがあり、夫父は私に一緒にきてもらいたいようでしたが、前もってその日に行くとわかっているのに、前日夫父はゴルフに自分の車の運転で行っています。たぶん前のように私の運転で行って、話も一緒に聞いてもらいたい。今後の事も嫁である私に判断してもらいたいようでした。

でもねえ、私、ちょっと退いて見ること(夫両親の事)にしたので、体が大変なら前日ゴルフに行くのを止めればいいのですしね、それをしないで、私が運転していくのはおかしいでしょ?ゴルフに行けるなら叔母さんのところへも一人で(物理的に)いけるでしょって思いもあります。

わかるんですよ、おじいちゃんの気持ちも。おばあちゃんは全く当てにならないしもちろん相談相手にはならない。医者から今後の事を聞かれても、お爺ちゃん自身で難しい判断を出来ないと言うことも。

それに、仕事もありますからねえ。そうそう、自分の都合で休みは取れないですし。(今月はいろいろあって、娘の子どもたちを何日か預からなくてはならず、申し訳ないですが、そっちは他の人では(ひい爺婆では)預かれないので休みは休みをとるのはそちら優先です)

そして、オット父は一人で病院に行ってきました。
夫母には説明してもわからないので、私が夕飯の支度をしている横に張り付いて報告というか相談がありました。

やはり、叔母さんは腎臓の機能が悪くなり、人工透析をした方がいいと言われたそうです。人工透析をするには、今の施設から、一日おきに誰かがそこから50Kmほど離れたところに車で連れて行かなくてはなりません。叔母さんの今いる施設は家から1時間半は掛かります。家で誰かが連れて行くと言っても、一日おきではとても無理です。
もし、人工透析をするなら、家の近くにきてもらうか、家に引き取って家から連れていくかしかありません。
叔母さんもそんなことをして長く生きたいとも思わないので、今のままでいいといいます。施設には友達もいるし、施設が良くしてくれるので離れたくないそうです。うちに迷惑を掛けたくないとも思っているでしょう。

もともと家から離れたところに入ったと言うのも、たぶん私の聞いていない事情があったはずです。同じ市内に(もちろん、車ではいかないといけないですが)同じような施設も入れたのに、遠いところに行ったんですから。

夫父は、本心は人工透析をさせたいと思ったんですが、お姉さんがそう言うので、「今のままで」と言って帰ってきたけれど、それでよかったのかなあと言っていました。

私も一緒に行っていれば、同じことを言っていましたよ(人工透析は大変だし、もともと心臓が悪くて無理と言われたんだから、それで長生きできるとも言えないですし、こちらに来るのも環境が変わって叔母さんにも負担でしょうし)と、言ったら、オット父も「そうだよね、それが一番いいよね」と一旦は納得したんですが…。

やはり、自分のお姉さんの事ですから、見捨てたような気持ちのようで、最近何度もその話を夫母にしています。夫母は相変わらずピントの外れたことしか言わないのに、何度も何度もエンドレスに話しています。

たぶん、こちらに連れてきたらと言うのを夫母に言ってほしいんだと思うんですが、夫母からそんな言葉は全く出てきません。そんなことは思いもしないのか、わざと言わないのかわからないんですが。

もともと夫母はこの叔母さん(彼女から見たら義姉)に対して冷たいので、決してそんなことは言わないでしょう。

私は家に一緒に暮したらと、喉まで出かかるのですが、それを押し込んで、黙っています。
おじいちゃんが私が言いだすのを待っているのもわかっているんですけど、叔母さんの事も好きですし、一緒に暮らすのは全然嫌じゃないんです。でもねえ、叔母さんはどっちが幸せなのかって考えると、遠慮して暮らし、病院に連れて行ってもらい、辛い人工透析をやるのがいいことなんだろうかって思うんですよね。

主治医は数字でやった方がいいと言っているのですが、本人は普通に暮らしているんです。苦しいわけでもないし、低塩分の食事もおいしく食べているようです。昔ならそのまま、暮らせていたんではないかと思うんですよ。じゃあ、心臓や腎臓が悪くなった原因はと聞くと「年だから」と言うのですから、ある意味92歳の普通の体なんではないかと思います。
この後それこそ介護が必要になると、今の施設にはいられないそうですが、それはその時に考えればいいし、考える必要もなくなるかもしれません。

おじいちゃんの気持ちもわかるけど、私は今のままが叔母さんの幸せのように思いますが、どうでしょうか?


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2 コメント

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透析 (minigarden)
2012-03-25 16:39:00
お医者様はどうしても人工透析をするべき、とは言ってないんですね。
透析しないと叔母様が危ない状態になるのなら、何が何でも受けなければいけないのだと思いますが。
同居を含めて難しい問題ですね。
よしこさんは仕事もあり、同居の義理ご両親もいらっしゃるわけだし。。。
よしこさんも腰痛等々に気をつけて、お大事に。
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minigardenさんへ (よしこ)
2012-03-26 00:15:40

そうですね。特に少なくとも本人は自覚はなくて、だた、主治医は数値的には人工透析の対象になると言う事です。でも先日緊急入院した時の診断では心臓から肺動脈に送る力が弱くなっていて、血液の逆流が見られ、それが肺や心臓に水がたまる原因だそうです。心臓がそういう状態では人工透析は負担が大きいので出来ないという診断だったんです。たぶん、夫父は生まれ故郷のところに連れてきて(出来れば一緒に)最後を迎えさせてやりたいとか、出来るだけのことをしてやりたいという思いがあるんだと思うんですが、そうすると環境が変わるので、叔母さんへの負担はどうなんだろうかっていうのも心配なんです。もう施設にはいられないような状態になったり(介護度3以上)入院となれば、こちらに連れてくるしかないかと思うのですが。
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