しばらく途絶えていた★ドイツ・メルヘン街道を歩く★を再開します。
今日は★その4:グリム童話の語り手フィーマンおばさんを訪ねて!です。
★ドイツ・メルヘン街道を歩く★その3:グリム兄弟がメルヘンを集めた町カッセル
をまだご覧でない方は、まず、ここをクリックして見てください!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/7c/7975904226b46c857cbd2e01f38c58ce.jpg)
カッセルのグリム兄弟博物館にはご覧のように、
グリム兄弟がいつも所持していたグリム童話の初版と第2版が展示されています。
下段の2冊が初版です。上段の3冊が第2版です。
いづれもユネスコの「世界記録遺産」に登録されています。
第2版は1819年に出版されました。その第2巻は上記写真の上段右手の本です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/4e/328ab685cb2e1e474f2435f6ec122d2f.jpg)
この写真は、拡大写真です。左ページを飾る口絵は、グリム童話の語り手ドロテア・フィーマン夫人です。
グリム兄弟の弟で画家のルートヴィヒ・エミール・グリムが描いたエッチィングです。
カッセル近郊の村に住む無名のおばさんを本の巻頭に載せるというのは
当時としては前例のないことでした。
グリム兄弟は名もない語り手を大切にしたのです。
フィーマン夫人はグリム童話第2巻の75話のうち、なんと14話にお話を提供しています。
おもなものを挙げると、
ガチョウ番の娘、かしこい百姓娘、もの知り博士、鉄のストーブ、悪魔のすすだらけの兄弟、
かわいそうな粉屋の小僧と子猫、悪魔とそのおばあさん。
フィーマン夫人はカッセルの近郊の村ニーダーツヴェールン村に仕立て屋の妻として住んでいて、
野菜等を町に売りに行き、その帰りにグリム兄弟の家に寄って、お話を語っていたそうです。
その村を訪ねました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/7e/b73b21b76a294eb56e3f25108bf7ef39.jpg)
村の入り口の風景です。
なんやら大きな本が3冊、道に横たわっていますね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/24/269cb288d1817b62840699f183fc02e4.jpg)
実はこれはグリム童話第2版3巻本の大型レプリカなんです。
さすが「メルヘンおばさん」の村ですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/13/e59b4adb9dc3ee9921afb060603a9e1c.jpg)
少し歩いていくと、左手にフィーマンの家が見えててきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/94/dcda9b08f8654520555c9b636710df08.jpg)
これが「メルヘンおばさん」の家です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/91/dd9e1e2955ef12220e4a558ac2560433.jpg)
ここに1787年から98年までグリム兄弟の「メルヘンおばさん」
ドロテア・フィーマン(旧姓、ピアソン 1815年没)が住んだ
と表示された銘板が掲げられています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/76/6fd85f56360ed31b4ddb4e396617c3db.jpg)
また、フィーマン夫人の胸像も掲げられています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/97/32eb7932e03bf44a7f8b6e01855752ce.jpg)
フィーマン夫人も通っていた、この村の教会(カルヴァン派)です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/ac/6a34a8c3ccf17548e75da56286b7c492.jpg)
その教会のそばの「村の共同墓地」にはフィーマン夫人の墓碑も立っています。
そこで記念写真を撮りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/40/fb278bd65f86ee58dc1bce09b7a60a5d.jpg)
フィーマン夫人は、この村からさらに車で15分ほどはなれたレンガースハウゼン村で
ビール醸造所の娘として生まれた。
この道はニーダーツヴェールン村からレンガースハウゼン村に通じる道です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/09/d0f8e16bb594f3ac85bab2d32cbba4e4.jpg)
レンガースハウゼン村にあるビール醸造所の建物です。その壁に次の銘板が掲げてあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/00/a7b3d32fa30fa9e2b04988806432bbb8.jpg)
グリム兄弟に最も多くのすばらしいメルヒェンを提供した
カタリーナ・ドロテア・フィーマン(旧姓ピアソン)は
1755年このクナル・ヒュッテ(居酒屋)で生まれた。
子どもの頃、ドロテアは父親の居酒屋で多くのお話や伝説を
お店に来た客たち(商人、職人、運送人など)から聴いて、
のちにグリム兄弟にさらに語り伝えたわけである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/28/fec09f69c7d267713254ca1e545fc48e.jpg)
現在の醸造所・ビール工場の様子。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/71/25cbaf8c729a14a0e9743d119bca795f.jpg)
北ヘッセン地方のぜいたく
北ヘッセンのビール「ヒュッテ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/e6/077b3dc7633ba749612b89e4b0e854dd.jpg)
ビール工場の隣にビア・ホール(居酒屋)があります。
私が訪ねた時は、ちょうど結婚式の披露宴で賑わっていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/cf/7d2af1db9bd8f58cfa73a63840c2fad1.jpg)
その前の中庭には泉があり、その中央には人魚姿のフィーマン像がありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/f7/64aa94742700b7c3e0c70cd79063d0cd.jpg)
このビア・ホールでは、現在も毎土曜日夕方17時30分から「フィーメニン」と一緒に
お話し会(メルヘンの時間)が行われているそうです。
少し長いブログになりましたが、
「グリム兄弟のメルヘンおばさん」が今もこのように
村の人たちに愛されていることがおわかりいただけたでしょうか。
次回は
★ドイツ・メルヘン街道を歩く★その5:グリム兄弟が学生時代を過ごしたマールブルクです。
お楽しみに!
今日は★その4:グリム童話の語り手フィーマンおばさんを訪ねて!です。
★ドイツ・メルヘン街道を歩く★その3:グリム兄弟がメルヘンを集めた町カッセル
をまだご覧でない方は、まず、ここをクリックして見てください!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/7c/7975904226b46c857cbd2e01f38c58ce.jpg)
カッセルのグリム兄弟博物館にはご覧のように、
グリム兄弟がいつも所持していたグリム童話の初版と第2版が展示されています。
下段の2冊が初版です。上段の3冊が第2版です。
いづれもユネスコの「世界記録遺産」に登録されています。
第2版は1819年に出版されました。その第2巻は上記写真の上段右手の本です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/4e/328ab685cb2e1e474f2435f6ec122d2f.jpg)
この写真は、拡大写真です。左ページを飾る口絵は、グリム童話の語り手ドロテア・フィーマン夫人です。
グリム兄弟の弟で画家のルートヴィヒ・エミール・グリムが描いたエッチィングです。
カッセル近郊の村に住む無名のおばさんを本の巻頭に載せるというのは
当時としては前例のないことでした。
グリム兄弟は名もない語り手を大切にしたのです。
フィーマン夫人はグリム童話第2巻の75話のうち、なんと14話にお話を提供しています。
おもなものを挙げると、
ガチョウ番の娘、かしこい百姓娘、もの知り博士、鉄のストーブ、悪魔のすすだらけの兄弟、
かわいそうな粉屋の小僧と子猫、悪魔とそのおばあさん。
フィーマン夫人はカッセルの近郊の村ニーダーツヴェールン村に仕立て屋の妻として住んでいて、
野菜等を町に売りに行き、その帰りにグリム兄弟の家に寄って、お話を語っていたそうです。
その村を訪ねました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/7e/b73b21b76a294eb56e3f25108bf7ef39.jpg)
村の入り口の風景です。
なんやら大きな本が3冊、道に横たわっていますね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/24/269cb288d1817b62840699f183fc02e4.jpg)
実はこれはグリム童話第2版3巻本の大型レプリカなんです。
さすが「メルヘンおばさん」の村ですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/13/e59b4adb9dc3ee9921afb060603a9e1c.jpg)
少し歩いていくと、左手にフィーマンの家が見えててきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/94/dcda9b08f8654520555c9b636710df08.jpg)
これが「メルヘンおばさん」の家です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/91/dd9e1e2955ef12220e4a558ac2560433.jpg)
ここに1787年から98年までグリム兄弟の「メルヘンおばさん」
ドロテア・フィーマン(旧姓、ピアソン 1815年没)が住んだ
と表示された銘板が掲げられています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/76/6fd85f56360ed31b4ddb4e396617c3db.jpg)
また、フィーマン夫人の胸像も掲げられています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/97/32eb7932e03bf44a7f8b6e01855752ce.jpg)
フィーマン夫人も通っていた、この村の教会(カルヴァン派)です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/ac/6a34a8c3ccf17548e75da56286b7c492.jpg)
その教会のそばの「村の共同墓地」にはフィーマン夫人の墓碑も立っています。
そこで記念写真を撮りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/40/fb278bd65f86ee58dc1bce09b7a60a5d.jpg)
フィーマン夫人は、この村からさらに車で15分ほどはなれたレンガースハウゼン村で
ビール醸造所の娘として生まれた。
この道はニーダーツヴェールン村からレンガースハウゼン村に通じる道です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/09/d0f8e16bb594f3ac85bab2d32cbba4e4.jpg)
レンガースハウゼン村にあるビール醸造所の建物です。その壁に次の銘板が掲げてあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/00/a7b3d32fa30fa9e2b04988806432bbb8.jpg)
グリム兄弟に最も多くのすばらしいメルヒェンを提供した
カタリーナ・ドロテア・フィーマン(旧姓ピアソン)は
1755年このクナル・ヒュッテ(居酒屋)で生まれた。
子どもの頃、ドロテアは父親の居酒屋で多くのお話や伝説を
お店に来た客たち(商人、職人、運送人など)から聴いて、
のちにグリム兄弟にさらに語り伝えたわけである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/28/fec09f69c7d267713254ca1e545fc48e.jpg)
現在の醸造所・ビール工場の様子。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/71/25cbaf8c729a14a0e9743d119bca795f.jpg)
北ヘッセン地方のぜいたく
北ヘッセンのビール「ヒュッテ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/e6/077b3dc7633ba749612b89e4b0e854dd.jpg)
ビール工場の隣にビア・ホール(居酒屋)があります。
私が訪ねた時は、ちょうど結婚式の披露宴で賑わっていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/cf/7d2af1db9bd8f58cfa73a63840c2fad1.jpg)
その前の中庭には泉があり、その中央には人魚姿のフィーマン像がありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/f7/64aa94742700b7c3e0c70cd79063d0cd.jpg)
このビア・ホールでは、現在も毎土曜日夕方17時30分から「フィーメニン」と一緒に
お話し会(メルヘンの時間)が行われているそうです。
少し長いブログになりましたが、
「グリム兄弟のメルヘンおばさん」が今もこのように
村の人たちに愛されていることがおわかりいただけたでしょうか。
次回は
★ドイツ・メルヘン街道を歩く★その5:グリム兄弟が学生時代を過ごしたマールブルクです。
お楽しみに!
フィーマン夫人ががちょう番を語ってからまだ200年経っていないんですね……!
なんとなくもっと昔々のことのような気がしていました。
生家や実家や村の道を見せていただいたおかげで、ずいぶん身近に感じられます。
それにしても、人魚とは!?
次回も楽しみです!
お話と生活している世界が本当に似通っているのですね。
写真を拝見して、印刷されているものと違って、エッチングは迫力が伝わると思っちゃいました。
巨大レプリカも触ってみたい!
ドイツへいってみたくなりますぅ~