今日のブログは、2月7日行われた
「アイルランドと奈良の民話 語りフェスティバル」のご報告です。
奈良女子大・佐保会館にほぼ150名の方が来てくださり、盛会でした。
まず、ストーリ・テラーのレニハンさんがアイルランドの妖精話を3話、語ってくださいました。
その語りは、身振りと抑揚が入り、リズミカルで、思わず聴き入ってしまいました。
おまけに、奈良の民話「いうなの地蔵」、「帯解の龍」の紙芝居も英語で読み語ってくださいました。
一方、ナーミン・テラー(奈良の民話を語りつぐ会の語り手)3人は、「ならまち民話地図」から3話語りました。
その合間の時間にはアイルランドと日本の楽曲演奏がありました。
いずれも、アイルランドの民族楽器:イリアンパイプスやハープによる音色を楽しみました。
レニハンさんが語った話は、「真夜中の乗馬」、「老婆が変身する」、「ガレット・バリーと取り換え子」でした。
いずれも、フューシャ(荒木孝子ほか)訳『異界のものたと出遭って 埋もれたアイルランドの妖精話』に収録されています。
これらの「妖精ばなし」は、奈良の民話でいうと、「キツネやタヌキばなし」に相当するようですね。
アイルランドでは、日常的に妖精と出会って生活しているようですね。
ひところ前の吉野では、キツネにだまされた魚屋さん「お金は木の葉」、「キツネの美女化け」、「砂かけタヌキ」などが
体験ばなしとして語られていました。
ユーラシアの両端の日本とアイルランドは、いずれも島国で、大陸のさまざまな文化が入って来ても、
あと、よそに伝えることができない。あとは、広い大洋なのである。
だから、両国ともさまざまな文化がそのまま破滅せず、保存されているのである。
妖精であれ、キツネであれ、異界のものたち者たちと出遭って、仲良く生きる人々、
そのような心のありようが、未来の平和な世界をつくるのである!
「民話・昔ばなし」ってすばらしい!!
イベントの後、その原書を購入して、レニハンさんと記念写真を撮りました。
はるばるアイルランドから来られたエディー・レニハンさん、
奈良アイルランド語研究会「フューシャ」、
奈良の民話を語りつぐ会「ナーミン」、
以上、3者によるコラボですばらしいイベントを持てました。
Go raibh maith agat!(アイルランド語で「ありがとう!」)
では、皆さん、風邪に気を付けて、手洗いとうがいを励行!
来週末まで、お元気で!