涙目筑前速報+

詰まるところは明日を知る。なだらかな日々につまずいて
向かうところはありもせず、未来の居場所だって未定―秋田ひろむ

2012年ちくぜんアワード

2012-12-31 14:39:13 | チラシの裏
どうも、2012年もいよいよ今年で最後になりましたね。
毎年毎度言っとるけど、つまんない事の方が良いと思えることを上回ってるわけだけど、でもその中でも面白いものをどんどん見つけては楽しもうという1年だった。
来年もきっとこんな感じなんだろうけど、このスタンスを貫いていけばきっと後々形になるだろうと考えています。
少なくとも、今年の自分としては「少しでも面白いものを探して遊び倒す」「つまらないことはつまらないことでも、それを何かしらの形で表現する」というのをモットーにやったつもりです。
見つけたネタは残さず食べる。
転んでも泣かない。
で、自分で何か作るってことに対して、手ごたえになるものもおぼろげに、本当におぼろげながらちょびっとだけ見えた気がする。
なので、来年はこの想いをもっと攻めの形に回していきたいと思っておる次第。

では、そんな2012年に僕がふれた作品で、面白かったものを選んでいこう。
今年は、ゲーム・書籍・音楽に加えて「アニメ」も入れることにした。
ちなみに、昨年のちくぜんアワード受賞結果と2012年のノミネート作品は下記日記を参照。

2011年ちくぜんアワード

2012年ちくぜんアワードノミネート―ゲーム部門

2012年ちくぜんアワードノミネート―書籍部門

2012年ちくぜんアワードノミネート―音楽部門

2012年ちくぜんアワードノミネート―アニメ部門


ではまず最初にゲーム部門から。

■ゲーム部門
※あくまで自分が2012年に遊んだゲームソフトなので、2012年より前に出た作品も含まれる。


3位:「TOKYO JUNGLE」

2位:「龍が如く(1~4)」

1位:「ROBOTICS;NOTES」


まずは「TOKYO JUNGLE」
東京って言ってる割には渋谷ジャングルなんだけど、野生化した東京でポメラニアンやカモシカ、ライオンなんぞで走り回るのが楽しい。
とてもシンプルなゲームでめっちゃネタに走っているけど、結構長く遊べる。
オンラインランキングなんぞもあって、やりがいもあって、まだやり続けている作品だった。

次に「龍が如く」
PS2が出てた時は本当に面白そうだなーいつかやってみようと思いつつ、結局この年になるまで機会を逃し続けてきてしまった作品。
何が面白いかって、まず桐生さんがカッコイイよな。
お約束過ぎるベタな展開や、毎回放置した銃で不意に撃たれて仲間が身代わりになるっていうワンパターンな演出なんだけど、それでも結構桐生さんの生き様はグッときちゃう。
あとミニゲームが充実してるのもいいな。
麻雀や将棋、こいこい何かが入ってて、それだけでも結構遊べちゃう。
キャバ嬢と遊ぶネタ要素もあったりサブミッションも充実してて、やろうと思えばかなり長く遊べる。

そして1位は「ROBOTICS;NOTES」
いやー僕としてはロボノが一番おもろかったな。
科学アドベンチャーシリーズとしての評判はあんまよくはないみたいだけど、俺はロボノ結構好きだわ。
あっさりしつつもお互いをしっかり面倒みあってるカイとあきぽの距離感は良かったし、君島レポートを巡る色んなドンデン返しは面白かった。
そして神代フラウ。フラウのキャラは良い味出しててツボだった。
最後急ぎ足になってたり後日談が気になるような終わり方だったけど、その辺も含めて想像の余地を残す感じで面白いよと。

総括としては、「ドラゴンズドグマ」はもうちょっと頑張ってほしかったな。
特に移動周りやマップの広さ周りで。
来年リメイク版が出るみたいなので、そっちに期待したいもんですけども。
あとは来年は「メガテンⅣ」じゃねーかな。
偽アトラス信者のちくぜんさんとしては、2013年はコレが最有力候補なのは間違いない。


■書籍部門
※あくまで自分が2012年に読んだ本なので、2012年より前に出た作品も含まれる。


3位:押切蓮介『ピコピコ少年 TURBO』

2位:東野圭吾『毒笑小説』

1位:著者:ツジトモ 原案・取材協力:綱本将也『GIANT KILLING』


3位には押切蓮介。
『ハイスコアガール』も良かったんだけど、押切本人の思い出話ってリアリティがある分、個人的にはこっちの方が好き。
前作が2011年の1位だったけど、今回も堂々のランクイン。
次回作も期待してます。

次は毒笑小説。
殺意取扱説明書目当てで買った小説だけど、「エンジェル」で描かれた人間のエゴや、「手作りマダム」での対人関係のジレンマみたいなもんにたしてシニカルに書かれてて、読んでて面白かった。
黒笑も面白かったけど、個人的には毒笑かな。
来年は怪笑小説も読んでみる予定。

そして1位はジャイキリ。
いやーおもろい。
これ読むとJリーグ観に行きたくなると思う。
クラブが抱える問題や、それにどう向き合ってるのか。
地域に密着したサッカーとは。
クラブの監督や選手が抱える想い。
そういうのが各クラブごとに色があって、それが良く出ていて読んでいて引き込まれてくる。
海外サッカーしか見ないって人にはあまり馴染みはないかもしれないけど、Jのサッカーや日本のサッカーの発展に興味がある人は見ても損はないんじゃないか。


総括として、例年に比べて今年は小説自体をあまり読めなかったと反省。
来年はもうちょっと本を読もう。


■音楽部門
※あくまで自分が2012年によく聞いていた曲なので、2012年より前に出た作品も含まれる。


●アルバム部門

3位:ZAZEN BOYS「すとーりーず」

2位:小林太郎「MILESTONE」

1位:amazarashi「ラブソング」


●楽曲単発部門

5位:CONCERT「とある街のとあるパレード」

4位:Quarashi「Payback」

3位:小林太郎「鴉」

2位:Dr.DOWNER「バビロンタウン」

1位:amazarashi「祈り」


まずはアルバム部門。
怪作「すとーりーず」は本当に中毒性がある。
気が付いたらポテサラ食いながら聴いてる。

たろー君は「鴉」「飽和」が入ったアルバム「MILESTONE」は本当に良かった。
来年1月16日リリースの新作アルバム「tremolo」が凄い楽しみ。
では下記に単発部門でランクインした「鴉」と、新作アルバム「tremolo」の中の収録曲「答えを消していけ」を紹介。

小林太郎「鴉」


小林太郎「答えを消していけ」



1位はamazarashi
もう文句なしにこれ。
ダイバーシティで聴いたライブは今まで見たライブの中で一番感動したライブかもわからん。
ポエトリーリーディングやメロディ、何から何まで僕のツボでしたね。
では、そのamazarashiのアルバム「ラブソング」収録曲から「ラブソング」「ナモナキヒト」を紹介する。

amazarashi「ラブソング」


amazarashi「ナモナキヒト」



単発部門ではそのamazarashiと太郎君の曲がランクイン。
で、2位にDr.DOWNER
アルバム「ライジング」の中ではコレが一番好き。
「ぶっ壊しちまった俺のすべてを拾い集めたらまたぶっ壊す」ってのが本当に好き。
4位には今はもう活動していないQuarashiというアイスランド発のラップ+ハードロック路線のバンド。
小気味の良いサウンドでお気に入りなんだけど、もう活動してないのが残念。

そんでもって、単発部門で目玉なのが5位のCONCERTというバンド。
前に渋谷のO-Nestで、Satellite Storiesっていうフィンランドのバンドが出たんですけどね。
それ目当てで僕とモロ君とカミさんで行ったんだけど、その前座で出てたのがこのバンド。
激しい曲や穏やかな昼下がりに聞きたい曲なんかもあって、特に「とある街のとあるパレード」って曲が、どこか懐かしくもピンとくる曲なので、定期的に聴いてます。

「とある街のとあるパレード」


他にも、こだまさおり「未完成ストライド」、WHITE ASH「Thunderous」、ストレイテナー「イノセント」、ASIAN KUNG-FU GENERATION「マシンガンと形容詞」とかも良かったんだよ。
特に「未完成ストライド」と「とある街のとあるパレード」でかなり悩んだ。
でも、ライブで実際目の前でこういう名前も全く知られてないようなバンドが凄い良い曲演奏してるのを見ると、嬉しさもひとしおなわけよ。
自分が思ってる以上に結構嬉しかったわけで、そういうのも含めて俺の中ではCONCERTの方を選んだ次第。
今後も地道に頑張って、いつか大舞台に出てきてほしいなと思ってます。


総括としては、ライブ行った本数が極端に減った気がする。
理由は簡単。ライブ行くデメリットの方が強くなってきたから。
つまらない・嫌な思いの方が多いなら行かなきゃいいや的なアレです。
あとミュージシャンとその取り巻き連中が、合言葉みてーに反原発反原発言ってのんが気に食わないってのも要因。
別に原発推進ってわけでもないけど、コイツらのあの一体感気取りが気に食わんっていう、生理的な嫌悪感。
自分に合わなくなってきて「自分が変わった方が良いのか、離れた方が良いのか」って考えたときに、こりゃ離れた方が良いなって判断。
こういうのはどのコンテンツにもあるんだけど、その線引きは僕は結構意識してたりする。
ある程度は自分の方で調整しつつ楽しむんだけど、それでも生理的に無理だなと思ったらそこまでだな。
業界を買い支える消費者としての使命感とかね、知ったこっちゃないって話ですよ。
この手の話はとてもつまんないので、来年はCD音源や本当に聴いてみたい連中だけに絞り込んで、ライブとは適度に付き合うつもり。
音楽作品自体は結構ピンと来るものはあったし、何より自分でもどんどん曲を作る方にシフトしたいので、来年はある程度手探りな年になりそう。
なので知人一同は良いと感じた音源をどんどんオススメして欲しい。


■アニメ部門


3位:「じょしらく」

2位:「キルミーベイベー」

1位:「氷菓」


3位は「じょしらく」
1話見たときは「返せー」のくだりでちょっとゲンナリ来て、2話目どうすっかなーと思ってたけど、それ以降で見事にツボッた。
虫歯回と苦来さんの自虐ネタが個人的には大好き。

2位は「キルミーベイベー」
どうみてもなんJの影響です本当にありがとうございました。
作品自体はスッカスカな中身なんだけど、やすなとソーニャの掛け合いに、たまにあぎりさんが入ってくるあの展開が結構個人的には好き。
あと次回アナウンスの「さてどうする、折部やすな」がツボ。
で、観終わった後おまえらから「死産アニメ」だの「コンゴ共和国なら大人気になれる」だの散々なネタの煽り合いで面白がる。
しかしまさかチャーリー・ブラウンを味方につけるとは思ってへんかったわ。
BDの売り上げが爆死しなけりゃここまで話題にはならなかったんだろうけど、ネタの煽り具合が面白い方向へ行ってくれたってのと、個人的には結構楽しめたってのがランクインの要因。

そして1位はぶっちぎりで「氷菓」ですね。
原作の古典部シリーズも最新刊まで読み進めてしまった。
まあなんつっても千反田さんでしょう。
あの清楚系キャラは反則に近いわ。
で、最後にホータローが「俺がお前にとって苦手な経営的視点な点を補ってやろうか」ってくだりで、言葉にできないってのがまた青春してて良いじゃない。
自分のアイデンティティと、それを揺るがすくらいの伴侶のような存在。
その中で揺れ動きながら、それがうまく成就するのか、それとも縁のないものになるのか。
どっちに転ぼうがそれはそれで一つの面白い王道なドラマだなあと。
ミステリの入り口の入り口みたいな要素も含まれてるし、ライトノベルとしては本当に飽きさせずによくできているなあと実感しております。
あと氷菓はOPが1stのChouCho「優しさの理由」、2ndこだまさおり「未完成ストライド」とも秀逸曲だった。
特に「未完成ストライド」は今は亡きSchool Food Punishmentみたいな感じがしてすごい好き。


総括としては、やっぱりというか日常系になってしまったという。
サイコパスみたいな硬派なのも良かったんだけど、それよりも結構ほのぼのして安心しながらヘラヘラ笑えるほうのが個人的には良かったんだろう。
重たいのも見たいんだけど、それは小説とかで補えた部分もあるので。
アニメは結構気軽に見たい気持ちの方が強い年だったなあと。

来年は押見修造『惡の華』がアニメ化だっけ。
コレが今のところ楽しみかな。
あとはみなみけ4期、デビサバ2、フォトカノ辺りも注目しておる所。
デビサバなんかはヤスダスズヒト絵だし、いずれくるかなーと思ってたけど、やっぱり来たね。
SAOみたいな反応になる気はするけど、盛り上がってほしいね。



以上、こんな感じの2012年でした。
個人的には、楽しめる部分はあったので満足はしつつも、来年もそれを超える良作に期待といったところ。
その為に、色々な情報をしっかりキャッチできるように精進しようと思います。
そして何より、今年良い作品を出してくれた作り手の方とその情報を紹介してくれた方々に感謝を。

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