涙目筑前速報+

詰まるところは明日を知る。なだらかな日々につまずいて
向かうところはありもせず、未来の居場所だって未定―秋田ひろむ

2014年ちくぜんアワード

2014-12-31 16:41:35 | チラシの裏
個人的に今年触れた作品を、勝手に意味もなく表彰する「ちくぜんアワード」のお時間がやってまいりました。
昨年までの内容と、今年のノミネート作品は下記。

2011年ちくぜんアワード

2012年ちくぜんアワード

2013年ちくぜんアワード

2014年ちくぜんアワードノミネート

今年も色々な作品に触れることができて、大変良い時間を過ごせたと思う。
反面、まだまだ触れていないものや、興味深いものも多いので、来年以降は、より幅広い分野に触れていければと思う。

では、今年触れた作品の中で特に心に残った作品を下記に紹介していく。
※あくまで自分が2014年に触れた作品なので、2014年より前に出た作品も含まれる。


■書籍(小説・漫画)部門

3位:Ark Performance『蒼き鋼のアルペジオ』

2位:さいとー栄(著者)/田中謙介(原作)/C2機関(協力)『艦隊これくしょん -艦これ- いつか静かな海で』

1位:平野耕太『ドリフターズ』


今年一番自分の中で当たったコンテンツは、何と言っても「艦これ」だろう。
その影響もあってか、ゲームプロデューサーが原作を務めるいつ静や、同じ軍艦もののアルペジオが自分の中ではランクインした。
艦これは完全に原作補正が強いが、アルペジオの戦闘シーンはかなり重厚で迫力がある。
艦これの世界設定とは違う「メンタルモデル」という考え方が、非常に良い方向に作用している。

そして、その2つを抑えて1位になったのが、『ドリフターズ』だ。
実際の歴史上で生死不明な最期を遂げた人々が異世界に飛んで「漂流者(ドリフ)」となり、同じく非業の死を遂げた者たち「廃棄物(エンズ)」と戦うという話。
歴史上の偉人たちが一堂に会して躍動する様が非常に素晴らしい漫画だ。
歴史を知っているとニヤニヤできるようなセリフ回しや、糞矢で被弾した敵を破傷風にさせる戦術や、敵兵の死体と便を裏山に生めて硝石を生成するというくだりも非常に興味深く、面白かった。
『HELLSING』の時もそうだったが、ヒラコー作品は迫力満点かつ、どこかニヤリとさせられるシーンが多いので、個人的には凄い好きだ。



■音楽部門

●アルバム部門

3位:Skrillex「RECESS」

2位:ASIAN KUNG-FU GENERATION「フィードバックファイル 2」

1位:amazarashi「夕日信仰ヒガシズム」

●楽曲単発部門

5位:LEGO BIG MORL「RAINBOW」

4位:Owl City & Carly Rae Jepsen「Good Time」

3位:ASIAN KUNG-FU GENERATION「スローダウン」

2位:Muse「Supermassive Black Hole」

1位:amazarashi「ヒガシズム」

アルバム全体をみた部門では、ダンスミュージックのスクリレックスが3位。
今回も非常にノリが良くクセになる曲揃いで、とても素晴らしいアルバムだ。
特にアルバムタイトルにもなっている「Recess」が好きだ。



2位にはアジカンの「フィードバックファイル2」
「12進法の夕景」や「夜のコール」「ひかり」というナノムゲン関連の名曲から、カップリング曲も収録されたアルバム。
特に僕が好きなのは、新曲として発表された「スローダウン」という曲だ。

道に咲いた一輪の花
そっと摘み取って
何気ない日に捧ぐ

君がいた あの日のまま
そっと手を取って
もう一度スローダンス
スローなダンス

―ASIAN KUNG-FU GENERATION「スローダウン」より引用


この歌詞の部分のメロディが個人的には非常に好きで、ここ1年を通して何度も聴いてしまった。
来年以降のライブやナノムゲンも、足を運んでみようかと思う。

1位にはamazarashiの新作、「夕日信仰ヒガシズム」が入った。
これは、自分の中では今年聴いたアルバムの中で、頭一つ抜けていた作品だった。
自分の心境や世間に対する想い、そういったものが非常にリンクしており、更に厭世的になりつつも、だらしなくても前を向いて生きていこうじゃないかというメッセージは心を打たれる。
最近、アルバムの中の「ひろ」という曲のアコースティックバージョンがYOUTUBEにアップされていた。



19歳で死んでしまった友人に宛てた歌なのだが、アコースティックバージョンも非常に良かった。
カッコ悪い大人になってしまった、だらしのない大人になってしまった。
そんな平日に疲れた大人の賛歌であると思う。


次に楽曲単発で良かった部門だ。
まず5位にはLEGO BIG MORL「RAINBOW」が入った。



アニメ「ブレイドアンドソウル」のED曲だったが、アニメ本編よりもこのED曲とダンスをするアニメーションの方が個人的にハマってしまった。
雨上がりの虹を思わせるような、スッキリとしたサウンドがとても心地良い。

4位はOwl City & Carly Rae Jepsen「Good Time」



キャッチ―なメロディでノリのいい曲だ。
アウルシティは今年のナノムゲンで初めて見たのだが、非常に素晴らしいアクトだった。
また来日した時には是非ともまたライブで観たい。

3位には上述のアジカンの「スローダウン」が入る。
そして2位にはMUSEの「Supermassive Black Hole」だ。



2006年にリリースされた「Black Holes and Revelations」というアルバムに入っている曲であり、もう8年も前の曲だ。
しかし、良い曲はいつ聴いても良いもので、今更になってこの曲が今年は当たった。
痺れるギターリフがとにかく気分を高揚させる。

1位はここでもamazarashiが入る。
「夕日信仰ヒガシズム」というアルバムを象徴するかのような楽曲「ヒガシズム」である。
曲全体としては無常観を歌っている。
どこか儚げだが力強いメロディで、世の欺瞞に対してザクリと刺すかのような楽曲だ。

憎しみあってばっか 血の気の多い平和主義ばっか
自由崇拝ゆえ、規律に発火 がれきに下敷きの人の営み

―amazarashi「ヒガシズム」より引用


このくだりの部分など、かなりピンとくるものがあって、凄い好きだ。
自分がamazarashiを好きな理由の一つとして、最終的には前を向かなければと結論付ける一方で、世に蔓延る広告的な愛・夢・希望だったり、不毛な争いを引き起こす物事を容赦なく歌い上げるところがある。
自身もこういったものに日々苦しめられることが多いため、その部分をしっかりと捉え、ゲンナリしつつも、「それでも前を向かなくちゃ」という姿勢を取る。
amazarashiの歌は今の自分に非常にリンクしている部分で、感動する部分なのだ。



■アニメ部門

3位:「普通の女子高生が【ろこどる】やってみた。」

2位:「寄生獣 セイの格率」

1位:「ピンポン」

アニメ部門では、まず3位にろこどるが来た。
非常に緩い作品なので、仕事帰りに軽く見る程度のノリで観ることができる。
ポップコーン片手に気楽に楽しむような娯楽映画の事を「ポップコーンムービー」というが、それに近い感じだろう。

2位には寄生獣。そして1位にはピンポン。
個人的には今年の2位と1位は原作補正が非常に強い。
が、その原作を良い感じで再現し、かつ現代風に変化をつけてきてくれたのは大変好感が持てたし、楽しく見ることができた。
特にピンポンは後半のドラゴン戦の熱い試合展開がしっかり表現されており、とても素晴らしい。



■ゲーム部門

5位:VITA「朧村正」

4位:PS3「Destiny」

3位:PS3「ダークソウル」

2位:PSP/VITA「スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園」

1位:PC「艦隊これくしょん~艦これ~」

まずは5位。
wiiで発売された良作「朧村正」のVITA移植版がランクイン。
操作自体はボタンを連打する程度だが、オーディンスフィアを好きな方であれば、声を大にしてお勧めしたい作品だ。
相変わらずのバニラウェア節と、和風な雰囲気が非常に素晴らしいゲームだと思う。

4位には「Destiny」がランクイン。
RPG要素とFPS要素が程々に入り混じった作品で、自分には非常にあっていると感じた。
良くも悪くも中途半端な部分もあるので、一概に万人におススメとは言い辛いところはあるが、個人的には今年4位に入るには十分なソフトだと思う。

3位にはダークソウル。
世間ではダークソウル2だというのに、今年に入って本格的にダークソウルをプレイ。
やはりデモンズソウルからの系譜は健在であった。
リリース初期はオンライン周りで色々あったようだが、現在は問題は解消されているので、非常に楽しい。
とにかく死にまくる。死にながら覚えていくゲームだ。
しかし、沢山の「You Died」のアイコンの先に見るクリア。
そしてそこから湧き上がる達成感。
これぞゲームであると言わんばかりの良作である。

2位にランクインしたのは「ダンガンロンパ1・2 Reload」収録作の「ダンガンロンパ2」だ。
1はPSPでプレイしたため、2も非常に楽しみにしていたが、これまた名作レベルの出来で満足している。
解けそうで解けない事件のトリックや、終盤からラストにかけての疾走感が、時間を忘れるくらい熱中させてくれる。
アナザーエピソードも色は違うが楽しい作品で、3が楽しみだ。

そして今年の1位に輝いたのは「艦これ」
自分の最近の日記を読み返せば、今年は殆ど艦これ関連の日記だ。
ゲームを始めたのが昨年の7月くらいで、そこから徐々にプレイ頻度が増していき、イベントに挑戦するようなプレイスタイルになっていったのが今年の4月。
本当に徐々に伸びてきて、今ちょうど爆発している感じだ。
アプリゲーム等の基本無料によくありがちな、札束で殴るようなガチャ要素も強くはないため、長く遊べている。
今年の8月くらいからは、中学時代に狂ったようにやったタクティクスオウガや、高校時代にハマったウイニングイレブンに近い熱意でプレイしていたと思う。
来年の頭からはアニメが始まり、春にはVITAで「艦これ改」がリリース。
PC版も更なるアップデートが期待でき、今後も目が離せない。



■ちくぜんアワード大賞

今年からは、上記の各部門受賞作品の中から、「今年一番自分の心に残った・感動した作品」という名目で大賞も勝手に設定することにした。
自分の中の「今年の1本」的なものなのだ。
※もちろん、ただの自己満足であり、大賞を取ったからと言ってこの日記で取り上げられるだけで他に何の恩恵もないわけだが。

そして、今年のちくぜんアワード大賞は・・・


音楽部門、amazarashiのアルバム「夕日信仰ヒガシズム」に決定した。


今年の日記のネタにしてきた頻度からは艦これなのだが、個人的に自分の人生観に触れるような感動、衝撃度であれば、やはりamazarashiだと思った。
それくらい、このアルバムを聴いて感動したといっても過言ではない。
このメッセージ性が強く、自分の心を打ち、今後の人生にも影響しそうなくらい素晴らしかった、amazarashi「夕日信仰ヒガシズム」が、2014年内で自分が感じた最高の作品だ。
この素晴らしい作品を世に出してくれたamazarashiの秋田ひろむ氏に、個人的には最大の敬意を送りたい。
そして、来年以降も素晴らしい音楽活動をしてほしいと思った。


■総括

以上が今年のちくぜんアワードの内容となる。
本当に今年も素晴らしい作品に出会うことができて良かった。
来年も、どんどん良い作品に巡り合えるように、自分のアンテナを張っていきたい。
そして、来年は自分でも何かしら良い方向に表現できるような年にしたい。

今年触れたすべての素晴らしい出来事に、心からのお礼を。
そして、来年も頑張っていこうと強く思った。

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