気まぐれ20面相

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漫画「ヒビキのマホウ」3巻 感想 「本当、待っててよかった~」

2014年03月30日 | 漫画感想



「やったー、ついに出たー、新刊じゃあ!7年ぶりの新刊じゃあああ!!」
というわけで、待ちに待った漫画「ヒビキのマホウ」の第三巻買って参りました。
脚本の「だーまえ」こと「麻枝准」さんが
「燃え尽きたんだ、リトバスで燃え尽きてしまったんだ~」的なことを
言っていたので、もう半ば諦めてたけど、無事新刊が発売されて本当よかった。
本棚にある1巻2巻の横に3巻を置くとあら不思議、
1,2巻の表紙が色あせ…う、薄ーく見えるけど気にしません。

「ヒビキのマホウ」とは、前述した通り、「CLANNAD」や「リトバス」で有名な「key」の
メインシナリオライター「麻枝准」さんと漫画家「依澄れい」先生が
タッグを組んで作り上げる漫画作品である。
そのあらすじを軽くおさらいしておくと

「科学とマホウが共存する世界で
マホウを使うことはダメダメ、しかしおいしいお茶を入れることだけは得意な
女の子「ヒビキ」が
マホウの町で、様々な人やモノと出会い
やさしい気持ちを残していくハートフル作品

そしてこの度、満を持して第三巻目が発売されたわけだが
その内容は一言でいうなら
「ベタ」だ。
読んでる途中にふと手を止めて、続きを考えると大体オチが見えてくる方も
多かったのではないかと思うほどベタだった。
しかしながらこの作品、それがわかっているのに
もう一度読もう、この作品の空気に触れたいと思わせる力を持っている。

私にとって、その理由となるべきものは
「依澄先生の描くタッチ」その独特なやわらかさである。
麻枝さんが綴る儚くも優しい物語を依澄先生が描くからこそ
この作品は個性的なものに見え、映えるのだと思う。
特にマホウの呪いや代償関係の話になると
一層深みが増してるような気がする。
第三巻目で一つ例をあげるなら
イッコさんの過去話がそれに当たる。
「俺達は深く知り合えただろうか」
「お前がイッコ・ネルサンでよかった」
「呪術師さんの最後の笑顔コマ」

読んだ人ならこれだけ言えば、わかっていただけるだろう。
あと、クレヨンのお話に出てきたアヒト君の台詞
「本当に欲しいものは手に入らないなんて、まったく
 マホウらしい欠陥ですね」

なにげに私のお気に入りだ。

仮に今から読む人がいるとしたら
考えずにただ物語が運んでくる流れと空気に
身を預けるがままに読んで欲しい

多分、理屈や常識で考えながら読むと
この作品から得られるものは極端に少なくなるだろう。

慌ただしい実生活に疲れた夜、または
少し早起きした朝、ゆるやかな日差しが差す窓辺で
紅茶を片手にページを開くと
穏やかな気持ちになれる、多分それでいい
そんなやさしい作品です。

<おまけ絵>
 


アニメ「うたわれるもの」見終わったよ~ ※おまけ絵はネタバレです

2014年02月28日 | アニメ感想



アニメ「うたわれるもの」視聴完了!
DVD借りてきて2日で網羅しました。

軽くあらすじを挙げておくと
時は擬似戦国時代(日本の可能性あり?)
主人公、記憶喪失の仮面(は顔の一部)男「ハクオロ」さんが
重症を負い森で倒れていたところを
とある村の娘「エルルゥ」に助けられ
村に恩義を返すために
襲い来る獣やら他国の猛者達を倒していったら
いつの間にか自分の国ができてたお話です。
(そっからまた色々あるんですが、省略します。)

主題歌よし、クオリティよし、話よし、中身が詰まりに詰まったとても良い作品でした。
そしてそれ故に、大きなテーマが挙げにくい作品です。
例えば、アニメ「CLANNAD」だったら「家族」、「ガオガイガー」だったら「勇気」など
中身のあるアニメはその作品を一言で表せる言葉があるのですが
「うたわれるもの」はそれが非常に挙げにくい
候補としては「家族愛」「自分探し」「国の在り方とは」「戦国シミュレーション」などが
挙げられるのですが、「それがうたわれか?」と言われると
どれもピンと来ない。
もちろん、どれもが中途半端だったと言うわけではなく
どれもが高い水準で描かれてたからこその選びにくさなんだけど…
こういう作品は大変珍しい。

そんなわけで書こうと思えば、多面的な視点で感想書けそうですが
あまり長いの書いても意味ないので
この世界観に浸って感じたことを簡潔に書いていきます。
一言で言うとこの「うたわれ世界」、他国の王達「好戦的」すぎです。
「地位に溺れてえばるだけの無能な王様」「恨みを晴らすために旗を上げた王様」
「戦が大好きな王様」「他国に舐められないように武力支配する王様」
本当に色んな種類の国のあり方ややり方が出てきます。
もしかしたら戦国時代というのは「我を通すなら殺すのみ」みたいな価値観が
普通なのかもしれません。
しかもタチ悪いのが、イカれたやつほど「地位、金、権力」を持ってること。
考えてみれば当然なんですけどね。
悪い奴とはルールを守らない奴、
つまりはルール無視でやり方の選択肢が広い事と同意です。
簡単に言えば常に「裏ワザ」が使える状態ですね。
ゲームで例えると、常人が必死に何十時間もかけてレベル上げるのに対し
データいじって簡単にステータスMAX作り上げるのも可能ってことです。
現実では「お金」に置き換えて考えていただければよろしいかと。
特に戦国なんて特殊な世の中なら、そんなの表舞台でも日常茶飯事なんでしょう。

対して主人公の「ハクオロ」さん
民の命を重んじ、決して驕らない「責任感」ある王様でした。
作中でも「あなたは自分の行いが正しいと思ってますか?」という問に対し
「もし地獄というものがあるなら私はそこに堕ちるだろうな」と答えてますし
「自分の決断一つで、民の明日が決まってしまう」なんて言ってた事から
本当に民衆目線でモノを考える人だなと思いました。
総大将なのに鉄の扇一枚で、槍相手に戦ってるしね…
部下は内心ヒヤヒヤですよ、きっと。
その人柄あってか有能な部下達に恵まれ、作った国は
皆が協力して役割分担しながら支えあってく活気ある国
いいよね役割分担、各個人の特性を活かしてくから
その人の長所が見えるし、人々の関係性も増え、人脈が広がる。
結果、国全体の信頼性が上がり団結力が生まれる。
かなり理想的な関係作りだと思います。
良い人の周りには人が集まり、力を貸してくれるいい例だと思います。

「金」を選ぶか、「人」を選ぶか
現実でも使えそうなテーマ
ですね。

地位や権力、金」を選ぶ場合は敵が生まれることは必然、
うたわれの世界でも先に上げた好戦的な王達は
裏切られたり、裏切ったり、利用されたり、内部分裂したりと
酷い末路を辿ってます。
一瞬で人生ひっくり返るリスクは常に頭に入れておきましょう。

一方「良い人でありたい人」の場合は、
他人との信頼関係を築くためにルールを厳守し
下手な嘘や行動は取れないので
贅沢や美味しい話はない事を覚悟しとくと良いかもしれませんね。

まあ、どちらを選ぶにしても最終的にはどっちも土の中
自分の性に合った方を選ぶのが一番です。
けど、できればいい意味で皆に「うたわれるもの」になった方が
達成感はあると思います。

以上アニメ「うたわれるもの」感想(?)でした。

・おまけ絵

封印拒否ならこんな展開あったかも?

ニセコイ 第4話感想 「るりちゃんの行動力には感謝せざるをえない」

2014年02月03日 | アニメ感想



もやしもとい「楽の家で勉強会」のお話。
千棘が暗い場所苦手で半べそかくという女の子らしい一面
強調された回なのですが
やっぱり赤面した小野寺さんの破壊力には勝てない印象。
動きもすごくあたふたしてて可愛いし
普段落ち着いてる女の子が照れ隠しで動き回るのは
本当堪りません。
なんかアニメ「日常」に出てきそうな顔してたし!

動きといえば演出面、今までと比べて大分変わりました
今までは、文字を画面上に大きく出し、テンポよく画面を切り替えてく
化物語的手法が多く見られましたが
今回は、デフォルメやオーバーリアクション表情変化で魅せる
ニセコイらしい演出になっててとても楽しめました。
漫画版でいうと
ページ右上コマによく来る「キャラ赤面」の大ゴマポジションね。
ページめくった後に現れるキャラの表情豊かな大ゴマ
あれがあるからニセコイはニヤニヤしながら見れるんだと思います。

それと小野寺さんの友達の「るりちゃん
大分いいキャラしています。
引っ込み思案の小野寺さんにフラグ立てさせるため
半ば強引に勉強会というイベントを作り出す大胆さが特に良いです。
彼女が物語の「起」を作り出してくれるからこそ
我々はニヤニヤできるという事実!
ありがたやありがたや~

というわけでニセコイ第4話
原作らしいニヤニヤシチュが見られて
たいへん美味しゅうございました!


・おまけ絵




ニセコイ 2話&3話感想 「小野寺さん可愛い!大和撫子万歳!!」

2014年01月29日 | アニメ感想

第2話感想

楽と千棘のデート回
動画枚数を抑えるための文字を画面に映し出す演出
漫画のコマ割り演出など
シャフトのお家芸集大成みたいな回でしたが
まさかニセコイにここまで合わないとは…
でもいいんだ、小野寺さん可愛いからそれでいいんだ!
千棘のデート私服も大変お似合いで良かったです。
ただ、楽の「殴る相手くらい選べ」というのは同意できないんだよね。
勧善懲悪全否定になってしまうし
仮にこれ、千棘でなく小野寺さんが絡まれてたら楽は同じ事言えたかは疑問。
確かに暴力は最終手段として行使すべきだけど
迷惑かけるヤツほっとくと、別の誰かが迷惑被るので
通報するか、より大きい群れを作って威嚇するのがよろしいかと思います。
と、小難しいお話は置いといて
小野寺さんがすごく可愛いです。大事なことなので二回言っときます。

・おまけ絵



第3話感想

千棘の友達ノート回
今回は過剰演出が良い味出してました。
特に、楽が新幹線の隣走ってる演出が面白かった。
そして小野寺さんが鍵を落とした時の反応が堪らなく可愛い。
こういう時の花澤ボイスは激ハマリで、とても良かとですよ。
千棘も今までの流れだと
ただの暴力女という印象が強かったけど
クラスメイトの顔と名前、特徴を記したノートを作って
友達になろうと努力してる姿を見せた事で
ギャップ萌えした人も多いのではないでしょうか?
口も性格も悪いけど、こういう努力出来る子だから
千棘は嫌いになれないです。


・おまけ絵





ニセコイ 第1話 感想 「俺の知ってるニセコイとちがーう」

2014年01月18日 | アニメ感想



某人気漫画雑誌「少年ジャンプ」で連載中の漫画
「ニセコイ」がついに映像化ですよー!!
ということで
ついに始まりましたTVアニメ版「ニセコイ」

総監督が「化物語シリーズ」で有名な「新房監督」ということで
「あのベタベタなドタバタ恋物語をどう料理するんだろう」と
楽しみにしてました。が、
まあ「評価分かれそうな作品になったな」という感想です。

その原因の一つをあげるなら「世界観や演出
原作では現実に沿った普通の世界観でしたが
アニメの方は
完全に規模も色合いも新房ワールドになっていて
完全に異世界のものでした。
主人公「一条楽」の家は
空間が広くなり仁王像もどきが置いてあったり
学校も「まど✩マギ」の学校みたいに変化して
すごく豪華になっとりました。

演出もよくいえば「派手に」悪く言えば「大げさ」に
なってました。
違和感を感じたのは
冒頭、主人公の楽が料理をしているシーン
速いテンポで、まるでダンスを踊ってるかのように
調理し、脱ぎ捨てた服も自然とロッカーの服掛に収まる演出
こういう演出好きだし、冒頭だから皆の視線を釘付けるために
動きのあるシーンにするのは正解だが
楽は普通の等身大イメージの少年であることを考えると
少々過剰すぎる気がしました。
あと「小野寺さん」初登場で振り向くシーン
大げさで演劇めいてるなと感じました。

しかしながらメインヒロインの一人である「千棘」の登場シーン
遅刻遅刻と大急ぎで走る場面で原作にはなかった
「パンをくわえさせる」を追加したことは
高く評価したい。
ニセコイはベタの集大成のような作品だから
これが正解!これでいい!
むしろ原作はなんでパンをくわえさせなかったんだろうね?

それとBGMが非常によかった。
ゲームなどで小ネタに使われそうな
軽く間の抜けた、しかしながら頭に残るメロディの曲ばかりで
是非ともサントラ出してほしい。
…ニセコイの世界観にあってるかどうかはまた別だけどね

そんなわけでアニメ「ニセコイ」第1話
感想をまとめるならば
これは「ニセコイ」というよりむしろ
「シンボウ」とか「シャフト」だよというくらい
新房監督色が全面に出てる作品でした。
おそらく、原作のノリやテンポを期待してた人は裏切られ
「ニセコイとちがーう」と心の中で叫び
逆に「物語シリーズ」や「まど✩マギ」大好きな人は
「よくやった、それでこそ新房監督だ」と楽しめる

そんな「評価が分かれそうな作品」なのではないかなと感じます。
ちなみに自分は両方です。
色々原作とちがーうとツッコミながらも
楽しんで見れました。

ただ、今後は原作らしさは完全にぽいして
別物の作品として見ていこうと思います。


・おまけ絵


・作者のつぶやき