泣くな笑え

『肺癌闘病患者』家族の独り言

空白

2007-11-25 | 自分のこと

約束が有ったのでそちらを優先。
正直な話、余り母べったりだと(そんなに重い病状なのかと思って)気持ち悪いだろうから、
それも有って小休止を入れてるところもあります。
それに、自分が重荷になってると考えられても本意ではないし。
このさじ加減が難しいところですが。

妹に聞いたところ、とても元気だったと云うことで。
よし、明日もお弁当を作って行こう!


奇跡の功罪

2007-11-18 | 自分のこと

病院に行かなかったせいか、色々考えてました。
元気な母に逢えなかったから、余計なのかな??
ううん、本当はいつもいつも結論の出ないことをグルグル考えています。
弱いことを、情けなくいつまでも。

癌だけに限らない話かもしれないんですが、
調べ始めて……調べる以前から幾度か聞いていました。
『奇跡』的に癌が消えた、と云う話。

私は悲観的な人間なので、あまり『奇跡』と云うものを信じません。
ヒトとヒトとの出逢いは『奇跡』だと思うのですが、
それとは別の次元の話として、
天候を操ったり、病気を治したり、そんな『奇跡』は存在しないと思うんです。
そもそも『奇跡』とはそんなお手軽なものではなく、
そして『神サマ』とやらが起こしているものだとすれば、
この世に戦争も飢餓も、死と云う観念すら存在しません。
だからこそ『奇跡』を肯定しきれないんですが。

けれど一方で、末期癌が治ったという『奇跡』は存在するんです。

これは、患者さんにも、そして家族にとっても『希望』に見えます。
でも私にとっては、とても罪深い『事実』にも思えるんです。
そんな『奇跡』さえ存在しなければ、一縷の望みに縋ったりしない。
『希望』とやらに心を動かされない。もしかしたら、なんて想いに揺れたりしない。
たとえ数%だとしても、治療の成果が目に見えるように現れて、
母が長く生きてくれるかもしれない……

そんなことを甘く夢見ては、現実を見ろ、と自分を諭しています。
バカだと判っていても、同じことを何度も何度も繰り返して。
結局は溜め息だけを落とすんです。
せめて私がもっと子どもでもっとバカなら、夢だけでも見れたかもしれないなぁ……

『奇跡』は、甘過ぎる夢です。


休日

2007-10-28 | 自分のこと
昨日27日(土)と今日28日(日)は、私用で病院へ行けませんでした。
春から楽しみにしていた予定なので、こればかりは目を瞑ってもらった感じでしょうか。
そのぶん毎朝メールだけは欠かしませんでしたが。

午前中、妹は大阪の我孫子観音へ。
霊験あらたか、とまでは云わないまでも、良い評判を聞いたので。
ところが、こちらは本厄のみを祓うそうで、厄除けは来年とのこと。
よし、では年明けたら行こう!
何はともあれ、行動する妹に感謝v

帰省。

2007-10-20 | 自分のこと
バタバタと忙しい毎日を送っておりました。
日記を書きたい気持ちはずっとあったんですが、気力がもたずに今日まで放置。
しかも、これから母の田舎に帰省してくることになったので、またも放置です。
帰ってくるのは月曜の夜、それから後になりますが、
日をさかのぼってゆっくりと更新しようと思っています。
ともかく、頑張ってたくさん笑ってこよう!

親友へ

2007-10-15 | 自分のこと
癌センターへ行った同日、一番の親友Mに、
母が肺癌を患っていること、余命宣告を受ける状態であることを告げました。
夕方、夜に土産のブドウを届けるから、と電話しながら不覚にも泣きだしてしまい、
心配をかけて本当にごめんね。

彼女は子どもの頃からの友人で、私の家族とも深く交流を持っています。
一緒に海に行ったり、買い物に行ったり。
そんな彼女に云わないなんて、考えられませんでした。
こんな情報を共有しても、彼女もつらいだけだと判っています。
けれど、逆の立場なら、私は話して欲しいと思うのです。

ずっとずっと、緩和療法か治療かと悩んでいる私が
家族の「あきらめられない希望」を支持して一緒に頑張ると、
そう決めていても苦しい気持ちを、やっと外にこぼすことができました。
抗癌剤の治療はとてもつらいと、体験したことはなくても情報として知っています。
そんなしんどい思いをさせるくらいなら、いっそ緩和療法のみで
自由に好きなことをさせてあげた方が良いのではないか、そう思ってしまうんです。
自分ならそちらの道を選ぶだろうと思うから余計に。
けれど、母の年齢を考えれば、ここであきらめきれる家族はいないんです。
そんなことはよく判っています。
だけど、いやだからこそ、悩みも深く、迷い続けていると、
私が素直に話せるのは彼女だけなのでしょう。

きちんと自分で決めて、そして迷っちゃダメだとはっきり云ってくれました。
そして一緒に泣いてくれて、一緒に頑張ろうと云ってくれて、本当にありがとう。
支えてくれる人がいる私は、とてもラッキーで救われているのだと思います。
改めて、本当に本当にありがとう。

最悪の自己満足

2007-10-05 | 自分のこと
来週まで動けないので、とりあえずバイト行って、友達の家に行って、
休日には遊びの予定を入れて、と、普通に生活しています。
当たり前の毎日を送って、つまらないことで笑って、テレビにツッコミを入れて。
ふと。
笑ってる自分に凍りつく時があります。
こんな時にどうして自分は笑っているんだろう、なんて考えて、気分も、視線も沈んでしまう。
私が「そう」したからと云って、何かが変わるわけでも、事態が好転するわけでもないのに、
笑ってる自分を嫌悪してしまうんです。

これがどれだけバカなことかは、よく判っています。
本当に本当に、弱い考えです。
自己満足で自己憐憫で、現状から逃げようとしているだけです。
全部受け止めて背負って、それでも笑ってられる勁い人間に、今すぐなりたいです。
日記を書いて自分を見つめなくてもドンと構えていられる、そんな人間に。
でも、私は結局私で。
そうやって逃げるのは卑怯だけれど、
やっぱりそんな簡単に変わることはできないから、
きっとずっとジタバタして、こうやって暗い言葉をここに押し込むんだろうと、
そう思います。
やっぱり情けないな。