失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「帰ってきたヨッパライ」ザ・フォーク・クルセダーズ 1968年

2005-06-13 | ミカバンド
ザ・フォーク・クルセダーズ。加藤和彦、北山修、端田宣彦が主要メンバー。

「シングル・コレクション」という編集盤が1991年にリリースされた。それと同時にこのシングルが出されたようだ。オリジナルは1968年。

①帰ってきたヨッパライ
作詞:ザ・フォーク・パロディ・ギャング、作曲:加藤和彦、編曲:ザ・フォーク・クルセダーズ
リアルタイムではないが私も子供時代によく聴いたので、誰もが知っている曲、というイメージだが今はどうなんだろう?最近はラジオで流れたりするのだろうか。キャッチーと言えばこれほどキャッチーな曲もなかなかない。子供がすぐ真似しそうな覚えやすいメロディーでいきなり「オラは死んじまっただー」とインパクトのある歌詞。ストーリーも単純で落ちもついてる。これはヒットするさ。メインはピッチを極端に上げた人工的なヴォーカル(これって加藤和彦の声なのか?)。「天国よいとこ~」のコーラスでは、加藤が普通の声でハモる。

②悲しくてやりきれない
作詞:サトウ・ハチロー、作曲:加藤和彦、編曲:ありたあきら
こちらは68年当時、第二弾シングルとしてリリースされた、スタンダードの風格漂う名曲。吉田拓郎、矢野顕子、奥田民生などによってカヴァーされている。サトウハチローは「リンゴの唄」「ちいさい秋みつけた」などで知られる作詞家。シンプルかつ映像的な歌詞に美し過ぎるメロディー。日本語ポップスのひとつの到達点と言える。教科書載っちゃいそうかも。

複雑なフォークルの歴史やメンバーの変遷などははるまきさんのサイト(ファンサイトの鏡!)を参照。

定価930円、レンタル落ち100円。ジャケットは蛭子能収画。

加藤和彦関連
SADISTIC MICA BAND
with西田ひかる

2002年、奥田民生による「悲しくてやりきれない」のカヴァー。
8cmの敵=マキシ・シングル、当ブログ初登場!
①花になる
作詞・作曲:奥田民生
3分半のギターポップ。盛り上がります。
②監獄ロック
作詞・作曲:Jerry Leiber, Mike Stoller、訳詞:音羽たかし
エルヴィスの日本語カヴァー。これもカッコいい。3分1秒。
③悲しくてやりきれない
何と言っても民生の声。やはり素晴らしい。名カヴァーでしょう。これも3分半。

定価1223円、中古で100円。民生のカヴァーセンスが光る一枚。でもマキシってやっぱり割高だよな。中古で買えば同じなんだけど。

奥田民生関連
ユニコーン
民生ソロ
井上陽水奥田民生

オリジナル&カヴァー第7回だったりもする。
第6回

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