失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「プリンセスTIFFA」 白井貴子&Crazy Boys 1985年

2011-04-04 | 
白井貴子のヒットシングル2曲をカップリング。1989年にCBS/SONYのPlatinum Single SERIESの一枚として8㎝化。

①CHANCE! 1984年
作詞・作曲:白井貴子、編曲:西本明
ソロ名義での9thシングルで、最大のヒット曲。いかにもライブで盛り上がりそうなアッパーなロックサウンドに、白井さんの線が細くて一生懸命なヴォーカルがなんだか健気でよいわ。純和風で端正だけど薄幸そうなルックス(ま、華がないともいう)も応援したくなるムードだし。この頃のロックバンドの多くはこんな感じだったような気もするが、どうにもグルーヴ不足。あと決定的に歌詞が軽い。サビの最後が「Take a chance tonight!」だもんなあ。アレンジは元春のバンド、THE HEARTLANDのキーボーディスト、西本明。最初に聴いた白井貴子の曲は「SOMEDAY」だったと思う。じつは元春のオリジナルより先に聴いて、いい曲だな~と思ったのは1982年ごろの話。

②プリンセスTIFFA 1985年 カネボウ化粧品冬のキャンペーンソング
作詞・作曲:白井貴子、編曲:白井貴子&Crazy Boys
「白井貴子&Crazy Boys」名義でリリースされた最初のシングル。ゴリゴリのロックで押してくるかと思いきや、化粧品タイアップってことでキュートなポップスになっちゃった。学園祭のロッククイーンを期待していたファンはちょっと肩すかしだったのではないか。でも可愛くて春らしくていいかも…と思ったら冬のキャンペーンだったのね。今回聴きなおして、何かに似てるぞ、と考えること二日間。答えが出たので、発表する。トーキング・ヘッズの「And She Was」。名盤『Little Creatures』(1985)収録曲。ご興味あれば「プリンセスTIFFA」と聴き比べてみて。

定価1000円、中古で100円。
2曲とも3分台前半でまとめたコンパクトサイズ。どうせなら「SOMEDAY」も入れてくれればよかったのに。

白井さんといえば、オールナイトニッポン火曜2部。1部の桑田さんとダラーッとビートルズ弾き語りをやっていた回があったなあ。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (アンドシーわず)
2020-10-01 01:58:40
コメント楽しく読ませていただきました。ただAnd she was とは全然違うと思いますよ。
Unknown (どっかの名無し)
2023-11-14 13:40:47
プリンセスTiffaは昔聞いてましたが何となくイントロがPaolo Music氏の「Disco Winter」という同年(1985)の曲に似ているのは気のせいかな?どうも冬の歌だと緩い雰囲気も変わる気がします。ちなみにイタリアの歌手ですが明らかにマニアックなので興味なければスルーしてください。コメント失礼。

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