失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「東京は夜の7時」 ピチカート・ファイヴ 1993年

2012-04-10 | 
ピチカート・ファイヴの6thシングル。
「the night is still young」は英語タイトルってことでいいのかな?

①東京は夜の7時 フジTVウゴウゴルーガ2号オープニングのうた
作詞・作曲:小西康陽、編曲:福富幸宏
おなじみのナレーション「A NEW STEREOPHONIC SOUND SPECTACULAR」をペタ。1993年と言えばダブルKOが揃ってソロデビューし、ORIGINAL LOVEは「接吻」をヒットさせ、ピチカート・ファイヴは「スウィート・ソウル・レビュー」で一気にメジャー化。いわゆる「渋谷系」元年とされている。「スウィート~」の次のシングルとしてリリースされた本作は、アッパーでキャッチー、それでいて(それだからこそ?)空虚なお祭り騒ぎとその裏の孤独が意識された、小西さんの真骨頂といえる出来栄え。「待ち合わせたレストランは もうつぶれてなかった」シンプルなフレーズで、時代の空気を濡れ手に粟のごとく捕えまくってる。サビの「イェーx3 フーッ!」はブラウン・シュガーからの引用ね。渋谷系アンセムといえば、これか「ブギーバック」かどっちかでしょ。
この曲のPVはAnouk AiméeとGuido Anselmi(8½でマルチェロが演じたフェリーニの分身)に捧げられている。アヌーク・エーメが役名でないのは、野宮さんのファッションが「8½」よりは「ローラ」のイメージだからだろう。
ミニアルバム『ウゴウゴ・ルーガのピチカート・ファイヴ』(1994)収録のヴァージョンでは、ウゴウゴとルーガがコーラスで参加している。ちょっと前まで野宮さんは夜の7時になると「東京は夜の七時♫」ツイートしてた。

②東京は夜の七時 (talking toolbox mix)
リミックス:福富幸宏
8分超のリミックス。全体を支配するのはクールなキーボードの響き。野宮さんの声との相性よし。

③①のカラオケ

定価1000円、中古で100円。
シンプル&スタイリッシュ。金文字の7:00pm/tokyoも効いてる。信藤三雄の傑作短冊デザインのひとつ。

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3 コメント

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Unknown (紅)
2012-04-24 14:34:30
このシングルと、前のsweet soul revueは内側にもフルカラーで印刷があって、オシャレだなーと当時思ってましたよ。
Unknown (nakamura8cm)
2012-04-25 00:51:00
そうですね~
FG亡きあと、オシャレ最前線ってイメージでした。
信藤さんやりたい放題時代。
苦労するカラオケ (CFB48)
2016-03-25 21:53:42
大学生時代にひんぱんに歌ってました。あの「アミューズメント」という小西さんのサンプリングもほぼまねしましたよ・・・なぜカラオケでやらにゃならんのだ!

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