失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「幸せなクリスマス(戦争は終わった)」 王様 1996年

2007-12-08 | レノンかマッカートニー
もうクリスマス月間。先月末くらいから、街はクリスマス・イルミネーションで溢れている。年々前倒しになってくような気がするけど大丈夫なのか。

クリスマスの超定番曲。そして12月8日に「イマジン」の次によくかかる曲かな。オリジナル・アーティストは「JOHN & YOKO and the PLASTIC ONO BAND with THE HARLEM COMMUNITY CHOIR」1971年の作品。

今回のスリーカードは、なぜか全部横型デザインだった。


上、王様による名作日本語カヴァー。

①幸せなクリスマス(戦争は終わった)
作詩・作曲:Yoko Ono & John Lennon、訳詩・編曲:王様

王様(G/Vo)、告井延隆(Slide G)、湯川トーベン(B)、野口明彦(Dr)、難波弘之(Key)、竹野正邦(Sax)、三沢またろう(Perc) コーラス14人(王様以外はおそらく子供)もちゃんと書いてあったが割愛。そして、Special Guest Vocalに泉谷しげる。

王様による直訳調日本語詩は、コミックソングと認識されることが多い。しかしこの曲では誠実さが前面に出ていて、ズッシリとした感触を残す。ジョンの原詩も中学生でも読める平易な英語ではあるが、この王様の詩で聴くと、やっぱり日本語のほうが素直に胸に落ちてくるな、と感じてしまう。最初の囁きは「幸せなクリスマス、ヨーコ 幸せなクリスマス、ジョン」。1・3番を王様、2番を泉谷しげるが歌う。この泉谷がまたいいんだ。王様だけだとちょっと平板かなと思っていると、泉谷の登場でぐっと引き締まる。陰影のあるいいヴォーカリストだな、と再確認。終盤の子供コーラス「♪せんそーはーおわーるー」も素晴らしい!
ジョン・レノンの日本語カヴァーといえば、RCサクセション『カバーズ』(1988)収録の「イマジン」がぶっちぎりの名作だと思っていたが、それに勝るとも劣らない名作度。そういや泉谷は『カバーズ』にも参加してたな。

②は、都合により次回へ。

③①のカラオケ

定価1000円、中古で600円。
ツヤ消しの緑地に、金文字でシンプルにキメたジャケ。開くと中は赤字に白文字で歌詞が印刷されている。CDは白。トレー下にはサンタ衣装の王様の写真が。デザイン含め、文句なく名作8cmだろう。2年前、Sugarさんのこの記事で教えてもらって探していた。確か今年の春ごろ見つけたような気がする。


中、ウリナリオールスターズによるカヴァー。

「Happy Xmas-War is over-」ウリナリオールスターズ 1999年

①Happy Xmas-War is over-
日本テレビ系全国ネット「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」プレゼンツ「ホワイティのXmas'98 ザッツ・ウリナリテイメント」
よくわからないけど、芸人さんたちが楽器やコーラスを練習する姿を追いかけて、最後にお披露目して、盛り上がったり泣いたり笑ったりするような企画だったのだろう(ジャケから想像)。ものすごい高視聴率番組だったらしいが、一回も見た記憶がない。それでもさすがにポケビは知ってたな。ていうか、最近でも短冊売り場でよく出会うぞ、ポケビ&ブラビ。
ウリナリオールスターズ:ウッチャンナンチャン、キャイ~ン、K2、よゐこ、千秋、ビビアン・スー、藤崎奈々子に加え、杉本彩が参加。演奏は新星日本交響楽団・江東少年少女合唱団、指揮は和田薫。
音楽的にどうこう言うレベルではない一枚。一回聴けば(あるいは聴かなくても)十分でしょ。

定価500円、中古で105円。
ジャケを見ると内村がピアノ、南原がサックス、あとチェロ弾いてるのは堀部?他はみんなコーラスのようだ。

下のジ・アラームによる駄カヴァーは以前紹介した。

傑作一枚と、どうでもいい二枚。それでは、幸せなクリスマス!(早すぎ)



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