失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「愛してマスカット」 スーパー・モンキーズ4 1993年

2010-10-20 | アイドル系
5人組の「スーパー・モンキーズ」から牧野アンナが脱退し「スーパー・モンキーズ4」へ改名。スーパー・モンキーズ4名義でリリースされたのはこの2枚のシングルのみ。

スーパー・モンキーズとしてはセカンド、「4」としては最初のシングル。

①ダンシング・ジャンク NHK総合TVアニメ「忍たま乱太郎」エンディングテーマ
作詞:売野雅勇、作曲・編曲:馬飼野康二
ニュージャックスウィングですか。ビートに乗りまくる安室のリズム感が素晴らしい。しかしこの曲は何といっても売野雅勇の歌詞。悪ノリか確信犯か、意味不明の英語を散りばめた、シラフで書いたとは思えぬキテレツ系。「Your By」は「ヤバい」、「That Say」は「ダサい」とかけている?ていうか無理やりな英語表記しただけか。サビでは「煙にまいてDo Ron Pa」と、藤子不二雄へのオマージュ的に死語「ドロンパする(=消える)」を巧みに織り交ぜてくる。後半でてくる「リキシ・スタイルであのStep まだやってるの」について。「リキシ・スタイル」は、おそらく「力士スタイル」ではなく、1980年オープンの伝説のディスコ、六本木レキシントン・クィーンを指している。坂本龍一の「LEXINGTON QUEEN」(シングル「WAR HEAD」B面)はこのディスコのオープンのために書かれたもの。80年代をリードしたディスコも、93年にはアムロちゃんに「That Say」とか言われる存在になってたのね…諸行無常の響きあり。

②レインボー・ムーン 安室奈美恵
作詞:売野雅勇、作曲・編曲:馬飼野康二
こちらは安室ソロ名義。裏ジャケは奈美恵ひとりのアップだし。ベタなバラードだけど、安室の歌唱力にビビる。この堂々たる歌唱、とても15歳とは思えん貫禄。今では、ここまでの声の伸びはない。

③④カラオケ

定価1000円、中古で10円。
アニメキャラに囲まれた安室、天久、沢詩、新垣の4人。両サイドが半MAX。


そして右が「4」としての2枚目。

①愛してマスカット ロッテ「マスカットガム」CMソング
作詞:及川眠子、作曲・編曲:小森田実、ストリングス・アレンジ:松井寛
小森田実の打ち込みサウンドに、ストリングスが加わってゴージャス感アップ。どこか昭和歌謡のムードが漂う楽曲に、どうにも止まらない勢いを感じる安室の声。ダジャレといえばダジャレなタイトルを、恥ずかしげもなくサビでバシッと決める。アイドル王道まっしぐらな展開で、メジャー街道が見えてきた?

②わがままを許して
作詞:及川眠子、作曲・編曲:小森田実
カップリングはまたもやバラード。実質的に「レインボー・ムーン」と同じく安室ソロといってよい内容だが、こちらはグループ名義。声が出すぎてちょっと嫌味なくらい。悪くいえば、早くも初々しさを失いつつある歌唱なのだ。

③④カラオケ

定価1000円、中古で10円。
夜のお姉さんぽい衣裳の4人。アムロちゃん、ショートカットも似合います。



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2 コメント

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Unknown ( )
2010-10-20 21:57:42
忍たま乱太郎=Do Ron Paなんです。
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ありがとうございます (nakamura8cm)
2010-10-20 22:11:59
アメリカおばけじゃなかったんですね。
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