失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「さそって入口 ふるえて出口」 本田理沙 1989年

2010-06-16 | セクシー方面
購買意欲そそられまくるタイトル。謎かけ的な広がりが、ダイレクト過ぎる「後から前から」よりも、考えようによってはエロい。

芸能界でのポジションとしては、明らかに「ちょいエロ」担当だった本田理沙。セカンド「いちごがポロリ」の「阿久先生やっちまった」感がそのスジでは人気だが、この4thシングルもなかなかの出来栄え。

①さそって入口 ふるえて出口
作詞:阿久悠、作曲:小森田実、編曲:佐藤準
きらびやかなシンセのイントロ、弾むラテンビート。夏向きの解放感のあるメロディに、阿久悠のエロ歌詞。理沙のどこかお水っぽい歌唱が、適度な陰影を与えている。サビの女性コーラスの野暮ったさに、まだ昭和歌謡の名残が感じられる平成元年作品。
さて、入口&出口は何のメタファーなのか?何かとやさしすぎる男に「純情だけの季節なんて きっとあとで悔やまれる」と苛立つ女子が、「さそって入口 わたしからのアプローチ」と迫る。エロオヤジ視点では繁華街の宿泊施設の入口かい?とか言ってみたくなるが、それだと「ふるえて出口 もうここから目を閉じて 恋は真実」の出口がどこへ出るのかよく分からない。やっぱ「大人への通過儀礼」みたいな解釈が妥当かねえ。そんなものに出入口があるのか知らないけど。

②横浜異邦人
作詞:阿久悠、作曲:平井薫、編曲:佐藤準
こちらはスピード感のあるダークな雰囲気のロック歌謡。「誰かの背中に Lの字描いたり」ってところが阿久先生らしいか。

定価937円、中古で300円。
80'sらしい太めの眉と、張りのある二の腕が眩しいアイドル理沙、18歳。

関連理沙
ドキュメンタリー/海


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2 コメント

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Unknown (祥)
2010-06-18 23:18:23
確かに、謎なタイトルですな。
前回の直球タイトルの方がそそられますな!!
…ってアタシ、女子、女子!(汗)
つい忘れてノってしまいました。
しかし、「の」の字でなく「L」の字ってのが
まさに阿久先生ですね。
このセンス、トゥキデートゥ!
うお (nakamura8cm)
2010-06-19 02:20:13
祥さん、攻めてきますね~
女子だかどうだか、怪しくなってきた?(笑)

阿久先生はねえ。この頃は大ざっぱに言ってスランプだったんだと思うんだけど、ときどきぎょっとするフレーズが光るのよ。

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