失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「風の姿」 中江有里 1992年

2013-04-13 | ユーミンみゆき
中江有里の4thシングルは、中島みゆき提供曲。

①風の姿
作詞・作曲:中島みゆき、編曲:山川恵津子
中島みゆきと山川恵津子。ちょっと意外な組み合わせを歌うのは実直な美声でお馴染み、中江有里。自分を殺して男の趣味に合わせていた女性が、覚醒する歌。「嵐が近い 嵐が近い」次に会うとき、どんな修羅場が?と期待が高まる(が、その先は描かれない)。昂る感情を抑えるように歌う中江さん。いかにもみゆきさんらしい朗々としたサビよりも、嵐の前のざわざわ感を表現したAメロがいい。山川さんは美しくも不穏なストリングスでムードを盛り上げる。「キレたら怖そうな優等生キャラ」を鮮やかに浮かび上がらせた、みゆき×山川のいい仕事。
中島みゆき自身もアルバム『時代 -Time goes around-』(1993)でセルフカヴァーした。

②いつかあなたに逢ったら
作詞:松井五郎、作曲:井上大輔、編曲:岩本正樹
「かならず夢はきっとかなう」と、ちょっとくどいフレーズからはじまる人生応援歌?曲は溌剌としたポップスなのに、学生時代に好きだった彼が疲れたサラリーマンになってて悲しくなるって話。
アルバム未収録曲。中江さんのシングルカップリングはすべてアルバム未収録なので、シングル5枚揃えないと全曲聴くことができない。ちょっとうれしい。

③①のカラオケ

定価1000円、中古で210円。
この落ち着いた雰囲気、難攻不落って感じ。

NHK「ひるまえほっと」で「中江有里のブックレビュー」はじまるよ!

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