BLOG ㈱中元建築設計事務所

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大手町洋館 見学

2021年12月09日 | 建築関係
冬らしい天気が続いていた中で、今日は久しぶりに気温も高く快晴の一日となっています。

本日は石川県中小企業家同友会のグループ会があり、会員企業の株式会社長坂組様が改修工事を担当された大手町洋館の見学会に参加しました。
長坂慎太郎社長に直接建物の内部を案内いただきました。

大手町洋館は昭和初期に医師の自宅として建てられた木造3階建ての洋館で、今回の改修工事では外装のみの工事の為、内部はほとんどが当時のままの貴重な状態となっています。

建物に入ってすぐの応接室の様子です。

一つ一つがこだわりぬかれたとても趣のある空間です。
天井や床の仕上は一部が剥がれ落ちていますが、下地の様子が見れて設計事務所としてはとても勉強になります。

玄関横にあるステンドグラス。

騎士の盾には「1930」という数字が。こちらの建物が建てられた年代だそうです。


こちらは各部屋についている呼び鈴。                     呼び鈴を押すと、女中さんの待機する部屋にあるこの箱につながっており、呼出しするシステムだそうです。よく見ると部屋名が書いてあります。
  
当時の生活の様子が伺えます。

こちらは2階の和室の様子。

和室ではあるものの、壁は当時では珍しいであろうクロス貼りで、縁部分も丁寧にしあげてあります。
個人的にはこの部屋がかなり興味深いものでした。

今回改修された外観の様子です。
外壁は当時の色味になるべく近づけたそうです。

とても綺麗に仕上がっています。



先日の一般見学会では2日でなんと約1,000人の方が訪れたそうです。山野市長や山出前市長の姿もあったとのこと。
会社から近く、よく通る場所なので「古い洋館があるな」という認識で気になってはいましたが、今回内部を見ることができとても貴重な体験となりました。
同友会の皆さま、長坂社長ありがとうございました。

石川県中小企業家同友会:http://ishikawa.doyu.jp/
㈱長坂組:http://www.nagasakagumi.co.jp/

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