中原小保健室ブログ

人吉市立中原小学校保健室のブログです。
養護教諭の目から見た子どもたちの日常をお届けします。

霜が降りていましたね~。

2011-12-20 10:11:51 | 日記
今朝は、目覚めたときに室内が冷蔵庫になったのかと
思うほど寒かったですね。

外は一面、霜でした。
キーンと凍てつく朝に、吐く息が白くなります。



この寒さの中、6年生は、落ち葉をかき集めてくれています。
今週は、校内美化週間ですね。

凍てつく寒さの中、霜柱を発見!
しかし、目に付くところは、ほとんど踏まれてしまっています。
でも見つけました、生け垣の根本に!


そして、ツツジの紅葉した葉が、霜できれいにデコレーションされています。

自然って、美しいですね。


今日は、朝「人権集会」がありました。
最初に校長先生が、
「ありがとうという心がまぁるくなる言葉を、まわりの人に言っていくと、
 地球はまるいので、その優しい言葉が地球を丸く取り囲み、また自分に戻ってくる。
 そう考えて、優しい言葉を使うようにしましょう。」
と話されました。

次に、先生方による読み聞かせがありました。
今日の体育館はとても寒いと言うより冷たかったのですが、
子どもたちは、とても静かに、真剣に人権集会に参加していました。

「ごめんね ともだち」というお話です。
4人の先生が、プロジェクターに絵本を写しだしながら、読み聞かせをされました。



物語は、とても仲のよい友達とささいなことで口げんかになり、
けんかした後、お互いに後悔するものの
「ごめんなさい」が言えなくて・・・・。というお話です。

子どもたちは、とても一生懸命聞いていました。

その後、3人の先生方が作った一行詩の紹介がありました。

言葉の持つ力を大切にしたい。
思いやりのある言葉を使いましょう。という先生方の気持ちが伝わったのではないでしょうか。


集会の始めに少し気になったのが、咳をする児童が見られたことです。
最近、市内の小学校では、「マイコプラズマ感染症」が少しずつ出ているようです。


マイコプラズマは、正式には、微生物です。
細菌より小さいのですが、ウイルスより大きく、細菌にもウイルスにもない性質を持っています。
ウイルスはヒトの細胞の中でしか増えませんが、
マイコプラズマはウイルスと異なり、栄養があればヒトの細胞外でも増えていきます。
条件が整えば、いろいろなところでマイコプラズマは、増えるということです。

また、咳やくしゃみの中に含まれる唾液などの飛散によって、感染する「飛沫感染」で広がります。

つまり、くしゃみや咳により飛び散る唾液にマイコプラズマがふくまれていると
その飛び散ったものを鼻や口から吸ったり、
いろいろなところに付着したものを手で触り、洗わずにいると
そのまま口に運ばれ感染することになります。

まず、のどの痛みや咳があるときは、必ずマスクをしましょう。
手洗いをしたらハンカチですぐに拭きましょう。
咳が3日以上続くときは、早めに受診しましょう。
小学生以上がかかると、肺炎を起こしやすいと言われています。
インフルエンザも、熊本市内の小学校では出ています。

休みに入り、人混みの中に出かけられる事もあるかと思いますが、
「手洗い・ハンカチ・うがい・マスク」で予防するよう心がけてください。
肺炎を起こしかけると、治るまでに時間がかかります。
10日から2週間、養生することが多いようです。
今、マイコプラズマに罹患してしまうと、年末年始を病気で寝て過ごすことになりかねません。

咳の出るお子さまには、マスクの着用をおねがいします。
これは、咳エチケットですね。



先日の放課後、保健室に5年生の女の子たちが、やってきました。
図工で作った「宝箱」を見せに来てくれました。(かわいいでしょ

どれもそれぞれの思いが詰まっていてすてきに仕上がっていました。


カヌー大好きママでした。



時として大人に見えることが・・・・。

2011-12-15 11:31:41 | 日記
寒いけれど、天気のよい日が続くのは、嬉しいですね。

先日より、中原小学校母親委員会では、足ふきマット用のタオルケットやバスタオルなどの
ご寄付をお願いしていますが、少しずつ集まってきています。

中には、マットを作成してお子さまに持たせてくださるご家庭もあります。
有り難いですね。
今日は、「おばあちゃんが手縫いで作ってくれました。」
と持ってきてくれた子どももいます。
「幼稚園の時につかっていたタオルでもうつかわないので・・・。」
と、明るい色のかわいい新品のようなマットもあります。
お子さまが赤ちゃんの頃使われていたと思われる
優しい生地でできたマットもあります。



ご家庭でつかわれていた品には、数々の思い出もあり、
生地として、古バスタオルなどをご提供いただくだけでも、とても有り難いことなのですが、
縫製までしていただいて
みなさまのご協力に、心より感謝申し上げます。



さて、子どもって時々、まるで大人みたいな対応をしてくれることがありますよね。
興味津々、わいわい思いっきり騒いでいるかと思えば、
え~ん泣いてる、お友達をそっと見守ってくれて。
さりげなく、「おはよう」と声をかけてくれる。

本当は、「どうして泣いているの、何があったの、・・・?」と
聞きたいはずなのに。
子どもなりに 無言でいても何となく心に寄り添っている。
そんな風に見えることが あります。

しばらく、遠目に様子を見てくれているさまは、
私たちから見ても、大人ですね~と、思います。
かわいらしいけれど、時々頼もしい子どもたちに感謝です。


なんだか、少し我が子の事を思い出しました・・・・。

うちの、末っ子は、高校2年生の頃、JR人吉駅の改札で、
「小学生は、半額だよ」
と声をかけられてしまうほど、小さくて、幼い顔をしています。

その子も今や大学生。
高校生から始めたカヌーを心の友として、毎日がんばっているようです。
そのカヌーも始めて間もない頃は、ふらふら、チャプチャプ、大丈夫かな~?
と不安に思うこともしばしばでした。
沢山の方の支えや応援と、好き!っという気持ちが、
彼女の心の支えになっているはずです。

大学の部活というのは、コーチの力がとても強く、
そのコーチが4月に決めた約束で、
「前期試験で1単位でも落としたら、来年度の大会に参加できない」と
決まっているとのこと

あれだけ勉強嫌いだった末っ子が、
熱があっても、夜通し勉強しているようです・・・

大学生になってからは、遠くにいるので、大会応援など行くこともままなりませんが、
きっと、笑顔で過ごしているのでしょう。
 右下が末っ子
なんと言っても、カヌーと一緒ですから。


まだまだ寒くなります。
みなさん、どうぞ、お体大切になさってくださいね。



カヌー大好きママでした。






学校は、今朝も霧の中です。

2011-12-14 10:39:53 | 日記
人吉は、この季節、霧が名物でもあります。
中原小学校も 幻想的な世界に包まれます。


今日も、11時を過ぎてからゆっくり、霧が晴れていきました。
霧がかかるときは、お天気がいい日だと言われますが、
私は、いまだに雨が降るんじゃないかしらと
不安になります。

子どもの頃から、市内にお住まいの方たちからは、
高校生の頃、朝霧の中を自転車で通っていると、学校に着く頃には、
髪の毛も制服も、ぬれてしまうほどだったとよく聞きます。

冬になって気温が下がるとよけい濃くかかる霧。
山口の瀬戸内出身の私には、きれいな景色に見えるとともに、
ああ、この季節が来ると、洗濯物が乾きにくいんだよね~。・・・・とも思います。

夕方も霧が出るので、帰宅してベランダから洗濯物を取り込む時には、
また、しっとりしているわけです。


ここ数日、冬の寒さがやってきていますね。
子どもたちにとっても、カゼをひきやすく、体調をくずしやすい時期になりました。

毎日「ノドが痛いです」「気分が悪いです」「きついです」
と来室する児童も、増えてきます。

来室する児童に、「手を洗ってる?」「ハンカチ持ってる?」
と必ず聞きますが、残念なことに、ハンカチがポケットに入っているお子さんは、
ほとんどいません。

ウイルスや細菌は、ほとんどが、自分の手から体に入ってきます。
手洗いのポイントは、洗い方と洗った後の素早い乾燥なのです。
つまり、濡れたままでは、洗う前よりも細菌やウイルスが手に着きやすくなるだけで、
手洗いの意味をなさなくなるのです。

ハンカチを持ってきていても、
「カバンの中に入っていますよ!」
「いつもちゃんとつくえの中にあります!」
と胸をはって言う子どもたちに、
「すぐ使えるように、ポケットに入れておくのよ。」
と何度言っても、必要感のないお子さんには、伝わりません。

病気の原因は、ウイルスや細菌ですが、
それを予防する力は、私たちの考えの中や、知識の中についていきます。
大人の経験や知識を、学校と家庭が連携して子どもたちに伝えることが大切ですね。


最近保健室では、体調が今ひとつ戻っていないお子さんが、
体育など寒い中での見学をさけ、保健室で一人、もくもくと学習を することがあります。
それは態度もよく、しっかり集中して学習しています。

あまりにもすばらしいので、ブログに登場していただきました。


話は、変わりますが、
昨日、工事途中の校舎、C棟内部の見学をしました。

靴箱も、高学年の大きな靴がちゃんと横に並べられるように大きくなりました。


鉄骨ブレースがしっかりと入り、耐震補強もばっちり!という感じデス。


階段の壁は、明るいクリーム色と淡いミントグリーンのツートンカラーです。


廊下も明るくて、広く感じます。


教室の窓は、強化磨りガラスです。割れにくい、安全性の高いものになっています。


広々とした空間が広がる教室は、腰板が貼られており、とても明るくなっています。

来年校舎の工事が完了し、子どもたちの姿がここに入ることを想像すると
なんだかワクワクしますね。

完成まであとわずかになりました。



カヌー大好きママでした。

先生見て、きらきらお星様みたい!

2011-12-05 11:14:35 | 日記
お久しぶりです。
ブログアップを気にしながらも、ちょっと書けずに過ごしてしまいました。

先日、全校児童が、人権の花の種を風船につけて大空へ飛ばしました。




空は、白い雲と青空が半々ぐらい。
子どもたちの手を離れた風船は、
ふわ~っと空の高見へと舞い上がっていきます。



見上げている子どもたちは、みんな笑顔です。

私の近くにいた三年生の女の子が、
「山田先生見て、風船につけた種の袋が、キラキラしてお星様みたい!」
と言います。
本当に種が入った白い袋は、光を反射してきらきらと輝いて見えます。

「ねえ先生、あの種は、お星様まで届くと?」
と聞くので、
「ううん、宇宙までは行ききらんけど
 日本か地球のどこかに落ちて、
 誰かが拾ってメッセージを読んでくれたり、種をまいて育ててくれたり、
 落ちたところで種がめを出して 自然に花が咲くかもしれないよ。
 楽しみだね。」
というと、「うん、楽しみ~!たねさ~ん、お花を咲かせてね~!」
と言っていました。

きれいな花が地上で咲く前に
子どもの心には、やさしい思いやりの花が咲いているようです。

最後に6年生の お兄さんが代表して

「3月には大震災で、沢山の木々や草花などの緑が無くなりました。
 そして、大切な命が、沢山亡くなりました。
 そこで、震災に遭われた人たちのために 少しでも励ましになるよう、
 南相馬市の小学校に人権の花と4年生が育てたアイガモ米を贈ります。
 そして、思いやりの心を忘れずに生きたいです。」
と言葉を述べました。



カヌー大好きママでした。