リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

キミは眩しい

2024年09月21日 20時43分21秒 | 日々のこと

暗くなってから車を運転していると前から来る車のライトが妙に明るいときが増えました。以前はそういうことはあまりなかったのに、ここ最近は10分も運転していると必ずといっていいほどライトがハイビームみたいな車と遭遇します。

車のライトはハイビームが標準で対向車が来たときにロービームにする、というのが本来の決まりらしいです。私なんかはずっと逆だと思っていましたが、最近そんなことをどこかで読んだことがありました。

どんな車がこんなところでハイビームにしているのかとすれ違いざまに車はちらっと見てみますとLEDライト装備のハイト系の軽自動車が多いみたいです。

車検のときに前照灯の検査がありますが、もしロービームで私が遭遇するような車のライトのように眩しかったとすると絶対に検査ロボットは通してくれないと思います。ひょっとすると民間車検工場の検査機器がいい加減なもので、昨今の眩し目のLEDライトでも通してしまうのか。

来年の10月から車検ラインの光軸検査ロボットがロービームで検査をするようですが、それ以降はロービームで眩しい車はなくなるのでしょうか。


BWV1006a (24)

2024年09月20日 10時43分02秒 | 音楽系

前回のタブの改善版です。プレリュードの冒頭のようにカンパネラで上昇音階を弾く箇所を作ってはみたんですが、あまり効果的ではなかったので改めました。

5,6小節目の後半も開放弦が多いパターンに変えてみました。音がナチュラルというかオーガニックになる反面スラーのところを上手く弾かないと妙なアクセントがついてしまいなめらかさが損なわれます。6小節目の P のところはバレをするパターンにして音色を変えてみるという手もあります。

9小節目から前半の終わりまでです。

12小節目から13小節目は開放弦を介さないでポジション移動しなければならず技術的に少し難しいところです。でもこの部分はむしろつっこまない方がいいので、このポジション移動にかかる時間を上手に間合いとして使うといいと思います。


まだまだ暑い日にお月見団子

2024年09月18日 22時18分28秒 | 日々のこと

今日は9月の半ばも過ぎたというのに異例の暑さでした。とはいうもののさすがに全国ランキングには入っていませんでしたが。今日は九州や京都地方が暑かったみたいです。

講習会の連絡で、スイスにいる今村氏に電話をしましたが、彼の地では朝は4度くらいの気温だそうです。時間を勘違いして朝早く電話しましたので、寒がっていました。氏は今週の末に日本に来るとのこと。日本は猛暑だということで警戒をしていて半袖のTシャツを一杯持って行くとのことでしたが、今週末あたりからぐっと気温が下がって秋らしくなると伝えておきました。多分来週はじめあたりはTシャツ1枚で街を歩くとちょっと寒いかもしれません。

昨日のエントリーで「お月見下さい」の風習のことを書きましたら、レスにも書きましたようにどうもこの地方だけのものなのかも知れません。今日レッスンで名古屋に行きましたが、生徒さんに聞きましたらそういうのはない、とのこと。ひょっとして桑名地方だけ?

調べてみましたら、福島県、茨城県、群馬県、神奈川、愛知県、三重県、大阪、和歌山県、宮崎県などに見られるみたいです。結構ばらばらですねぇ。

レッスンの帰りに名古屋市博物館の近くにある山田餅というお店に立ち寄りお月見団子を買ってきました。ついでにふかしパンとういろうも。

 

 


お月見ください

2024年09月17日 19時59分07秒 | 日々のこと

今日は中秋の名月。まん丸い月が出て来ます。

夕方に月見団子を買いにK和菓子屋さんに行きましたら、子供が「お月見くださーい」と言って店に入ってきます。すると店主が袋に入っているお菓子を子供に渡し、その姿を一緒に来ていた母親がスマホで写真を撮っていました。

いつのまにこんな風になってしまったんでしょうか。そもそも月見団子をもらいに和菓子屋さんに行くのって、禁じ手では?

私が子供の頃は、各家は鍵もかけず窓も開けっぱなしでお団子や里芋を添えたお皿を家の前に出していました。それをこっそりと「盗んで」いくのがお月見の頃の風習だと思っていました。ところが私の子供たちの時代になると、家のピンポンを押して「お月見くださーい」と言って入ってくるように変わっていました。

そして今や和菓子屋に「お月見下さい」です。有料ならもちろん普通の商いですかが、タダでくれ、ということです。和菓子屋さんにとってみれば、一種の宣伝というふうに見ているのかも。将来ウチにお菓子を買いに来てくれるのなら宣伝費としては安いもんや!とお考えか。

でも近所の全ての和菓子屋さんが同じ事をしているのかというとどうもそうではないみたいで、実はK和菓子屋さんに行く前にT和菓子屋さんに行ったんですが、「お月見団子」という張り紙があるにもかかわらず店が閉まっていました。なぜ今かき入れ時なのにと思いましたが、今思うと「お月見下さい」を避けるためではないか。今子供達にタダでお菓子を渡して将来に賭けるか、現在の経営を考えて渡さないか、どっちが正解なんでしょう?


国境警備

2024年09月16日 19時55分13秒 | 日々のこと

2009年と2011年にアルバム製作のためにドイツの片田舎のスタジオに滞在しました。そこはスイスとの国境の村ですが、ドイツの領地がちょうど盲腸のようにスイスに入り込んだところです。

北以外のいずれの方向に向かってもすぐスイスに行ってしまいます。

ここはちょうどスイスとドイツの国境です。ちょっとわかりづらいかも知れませんが、小石が多い道路面側がスイスです。私は写真の右側(東)からやってきたのですが、録音スタジオから歩いて15分くらいのところです。

ドイツは沢山の国と国境を接していますが最近ドイツに難民が来るのを防ぐために国境を警備するようになったそうです。ヨーロッパの27ケ国間にはシェンゲン協定が結ばれていて、協定締結国間は自由に行き来できるようになっているようです。

今回のドイツの決定はそのシェンゲン協定の趣旨に悖ると思われますが、なんか協定の条文の中に逃げ道が上手につくられているそうで、それを「活用」したらしいです。でもそれって多分一時的な場合に限ると思うのですが。

写真の国境はスイスとの国境なのでここを超えてくる難民は多分いないでしょうけど、ここなら楽勝ですよね。でもそもそもスイスに入ること自体が難しい(スイスはシェンゲン協定をフル承認しているわけではないので)のでここに警備を付けることはないでしょう。

 

 


EV撤退

2024年09月15日 14時21分24秒 | 日々のこと

フォルクスワーゲンが工場を閉鎖することを検討しているようです。EVが想定通り売れていないので、苦しくなってきたようです。何年か前の「ディーゼルゲート」事件以降コロッと軸足をEVに置いた方向が誤っていたということでしょう。

EVはまだ商品として未成熟です。値段が高い、航続距離が短い、長く使えない、エネルギー補給(充電)時間が長すぎる、道路の負担が大きいなどあげればキリがありませんが、そんなものが世の中に広まるわけがありません。

さきごろ発表されたゴルフなどの新型にはEVは含まれていません。ガソリンエンジンとディーゼルエンジン車です。それにお値段がえらく安い(輸入車としては)です。スターティング・プライスは349.9万ですからかなり戦略的です。2017年モデルのゴルフEVは500万に届くプライスがついていました。

多分新型にはEVは追加されないような感じがしますが、そうだとするとさすがVWは変わり身が早いです。節操がないと言ってもいいでしょう。

その点トヨタは地に足がついていますが、エンジンの開発を止めると宣言したホンダは大丈夫でしょうか。2030年までに全車EV化を宣言したボルボはその宣言を最近撤回しています。

全く画期的な電池が発明されない限り、現状の電池性能だと原材料調達、生産、廃棄までの全過程を考えるとEVを普及させることは問題の方が多いようです。でも仮にそうなったとしても今度は電力不足の問題が出て来ます。長い時間をかけてなるべくしてなる方向に進むのよいようで。

 


オリンピアンが先生に!?

2024年09月14日 15時53分35秒 | 日々のこと

こんな記事がネットに出ていました。

(共同通信)

文部科学省が、オリンピアンやパラリンピアンらを教員として採用するための新たな促進策を始めることが12日、関係者への取材で分かった。「特別免許」を与えて公立学校に配置する場合は、その分の教員定数を増やすほか、教職に関心があるアスリートのリストを作成する。来年度からの採用を想定しており、13日に都道府県教育委員会などに通知する。

 

耳を疑いましたねぇ。学校で講演会をするのならまだしも、特別免許で採用して教壇にたってもらうことになるわけですからこれはとんでもないことです。文科省はア●とちゃいますか?

オリンピアンというだけで学校の先生はできません。全くのシロウトですから。体育の先生も無理です。体育の授業はオリンピックに出ることを目指してはいませんから。

部活の指導をしてもらうことも想定しているらしいですが、昨今言われている部活や教員の過重労働の問題を解消するために外部委託する方向が出ているのにこれではその流れに逆らうようなものです。

もう50年以上前に三重県で国体は開催されたときに教員採用に「国体選手枠」を作り県の代表として三重国体に出てもらったことがありましたが、「国体選手枠」で採用されたアスリートたちは教員としては使いものにならず、多くは退職していったと聞いています。まぁ当たり前といえば当たり前です。

以前よりはずっと多くの課題を抱えている学校現場に安易な考え方でオリンピアンを送り込まれては困ります。一体に何を考えているのでしょう?

 


「光る君へ」に新たなリュート曲が!?

2024年09月13日 17時19分42秒 | 音楽系

NHKの大河ドラマ「光る君へ」のBGMのひとつにバロック・リュートソロがあるのは少し前のブログに書きました。耳コピの草書を掲載しさらにはご苦労なことに「謎曲」と題して清書版も当ブログで掲載したりもしました。

100カメという番組で「光る君へ」とタイアップした番組があるというので録画して見てみました。100カメは、気になる場所に100台の固定カメラを設置して人々の生態を観察するドキュメンタリー。カメラを意識しない姿・会話の記録から、思わぬ実像が見えてくるというなかなか興味深い内容です。

今回の100カメではBGMもドラマで使われていたものが使われていました。その中で、新しい、というかドラマの中で聴いたことがないバロック・リュート曲が出て来ました。今回の大河ドラマは最初から見ているのですが、聞き漏らしたのかもしれません。

曲は415のヘ長調で始まりますが、終わりは d マイナーの和音で終わる曲です。15秒くらいの長さでとても短くBGMとしてどうやって使うのかとも思いましたが、まだ続きがあるのかもしれません。以前紹介した「謎曲」はニ短調でもう少し長かったです。ひょっとして「謎曲」に続く部分として書かれたのかも知れません。

ちなみに演奏に使われているバロックリュートのバス弦は金属巻き線の音がしていました。


BWV1006a (23)

2024年09月12日 17時12分17秒 | 音楽系

今回からジグに入ります。いちばん最後の曲に移ったのでキセルをしたみたいですがそんなことはありません。

プレリュードでは3コースを半音上げましたが、本組曲では全曲を通してシ♭で行きます。

ヴァイスのジグではあまり多くないタイプのリズム構造です。厳密に調べたわけではありませんがヴァイスの場合は6/8のジグだと8分音符主体の急速な曲が多い感じがします。

このジグは16分が主体ですので、そんなに急速にひかず流れるように弾くべきです。音符の流れが相変わらずリュートのツボにはまっておらず、ものすごく難しいというわけではないですが何となく普段はあまり使わない音のつながりが多いです。バッハは大体こんなもんです。

5小節目、6小節目の後半が少し弾きにくいですが、バスのシ♭を12コースで弾くという手も考えられますがちょっと音が弱々しくなるので、7コースの3フレットでしっかりとした音を出したいものです。


桑名のケース

2024年09月11日 20時57分38秒 | 日々のこと

自民党の総裁選に出馬される方々の中で、元首相の息子がいろいろマスコミに取り上げられるなどして目立っています。どっかの新聞記者が「知的水準が低い」という文言を質問の中でストレートにぶつけましたが、件の候補が知的水準が低いか高いかを置いておくとしていろいろ気になることはあります。

実は桑名市の市長選でもかつて同様の構図が見られました。今の前の市長さんですが、とても若くして市長になられたので多くの市民は市政が刷新されると期待しました。でも実はその市長さんはお父さんの地盤を引き継いで当選したに過ぎず、支持者は昔ながらの土建屋などが中心で言わば桑名市の一番古くて腐った集団が支えているという構図でした。

心配した通り市政は刷新されず特定の人たちが利益をむさぼるという構図は変わらないどころかますますひどくなっていき、前市長の市政末期には毎月のように市の関係者が逮捕されるという事態に陥ってしまいました。現市長はその負の遺産をたくさんひきずってのスタートでしたからさぞかし大変だったでしょう。

元首相の息子の場合は、昔の首相たちが推薦人集めやらで暗躍しているようですが、仮に首相になった場合でその老人達の意向に沿わなければやっていけないでしょう。そうなると桑名のケースと全く同じ構図になります。口でいくら自分は若いと言ったり周りに有能なスタッフで支えてもらうと言ってもそれは単なるお飾り。「桑名ケース」に陥る可能性が高いのでは。