葉織る。

言葉の中にそれを紡ぎ織った人が見えても、それは虚像かもしれない。

反らなければ、広げて下げて。

2017-05-08 13:27:07 | 養生
 私は後屈系の動きが苦手だ。
 だからといって前屈が得意というわけではない。後屈は人並み以上に出来ないのだ。

 20代の頃までは、自然体で立った姿勢からブリッジしてまた立ち上がることができた。
 体が固いのが悔しくて、それなりに練習したからだが、そういう動機づけは多くの場合、若い一時期だけのものだ。

 実はその頃は、ブリッジから倒立して立位に戻るという、いわば跳ばないバク転を目指していたのだが、結局出来ずに後屈系の動きへの苦手意識が残ることになる。

 それが一体どういう気分の変化か、この春になるかならないかぐらいの頃に、ふと気分がのってヨーガのブジャンガーサナ、いわゆるコブラのポーズに取り組み始めた。
 最初はお手本のポーズに近付こうと、多少はムキになったが、さすがにこの年になると無駄な力は抜く方向で練習するし、工夫も何というか枯れたものになってくる。

 指先を外向きにして手の幅も広めに、つまりワイドプッシュアップに近い感じにした方が、上体を持ち上げる高さを調節しやすく、肩に余計な力が入らないとか。
 足幅も広めにした方が腰への負担が軽いとか。

 何のことはない。画像や動画でポーズを決めているモデルのお姉様のように、ナロウスタンスで腕をシュッと伸ばして胸をフワッと反らして、なんてのをそのまま真似しようとするから無理があるのだ。

 だがこういうことは、先生について習ったら教えてもらえるというものでもない。
 多くの「先生」はそもそも才能に恵まれており、だからこそ良いお手本足りうるのだが、その反面、出来ないというのがどういうことなのか、本質的に理解するのは難しい。

 いや、出来る出来ないの二択で考えても無意味か。
 動きを練るのに必要なのは、遊び感覚で工夫するゆとりなのだから、面白いか面白くないかで考える方がお得だ。
コメント
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