日常のちいさな旅

平 川 渚 Hirakawa Nagisa

作ったもの、見たもの  記録、お知らせ、報告

汐月顕展『KAMIURA』 由布院駅アートホール

2006年03月21日 | exhibition
由布院駅の待ち合い室はアートギャラリーにもなっていて、毎月様々なジャンルの作品が展示されます。毎日駅を利用する人は月ごとに雰囲気ががらりと変わってとても楽しめるのではないかと思います。
今月は、汐月顕展『KAMIURA』が開催されていました。白くて広い空間の壁にかかった枯れた色合いの味わい深いオブジェ。それぞれの作品のタイトルには海岸の名前がついていて、各作品を構成する流木やペンキの剥がれた木箱、錆びた鉄の破片などの漂流物を収得した場所が暗示されていました。なんでも汐月さんは海岸に行き、そこにうちあげられているものを使ってその場で作ってしまうのだそうです。ほとんどが大分県の海岸の名前で、中には『SHIRAHAMA』なんてものも。
こんな愛おしい色とかたちのものが海岸に落ちているなんて。そしてそれらを使って、その場所でものを作ると、自然とこういうかたちになったんだろうな、と納得させられるものがありました。
 

由布院 『artegio』

2006年03月12日 | site


先週末、由布院の『artegio』という場所に行きました。
画像は外からの入口と受付への回廊。ここを通る間に中の展示へのわくわく感がつのります。
『artegio』は音楽をテーマにしたアートミュージアムで、国内外の著明な作家の逸品が白くて明るい空間に展示されています。アート作品の間に大きなグランドピアノが置かれてあり、誰もいない時は自由に弾いてよいのだそうです。また、毎月一度チェンバロ奏者の小林道夫氏による生演奏会も催されているそうで、是非この空間で聴いてみたいなぁと思いました。
由布院中心部は今やどこへ行っても人が多いけれど、ここは少し離れた場所にあるので、思いがけず静かで落ち着いた雰囲気が味わえました。半日くらいここでぼんやりしてみたいものです。