服部貞行歌集『声その範囲』 2010年09月29日 | 新刊歌集・歌書 産まれたところを一歩も動かず、逃げようともせず、生を律し、あるがままのいのちをしずかに継いでいく。 『声その範囲』は、こうした己が生をまもり得たことへの感謝の思いにみちている。 路傍の草花であってもいい。その実であってもいい。そこに詩がある。 この週に鏤められたいのちの美しさが読者に届くことを祈りたい。 仲宗角 四六版上製 2625円税込 « 上田倫子歌集『飛火野』 | トップ | 「短歌往来」2010年10月号 »