本日は、お盆のど真ん中。ってことで実家へ日帰り帰省です。
実家に墓があるわけではないので、ばーちゃんの仏壇を拝みにいくのです。
両親にははっきり言って会いたくありません。金をたかられるのが嫌なのです。が、しかし、盆と正月ぐらいは顔を出さないとなにかと変な催促をされるのも事実です。
行きは久しぶりに高速道路に乗りました。といっても高速道路料金も値上げしておいそれと通行する懐のゆとりはありません。
それでも、たまには高速走行してクラウンワゴン君のご機嫌具合を確認してみたいのも本音です。
なので、帰省するときのほんの短い区間(一般道がとても混む区間)だけ高速道路利用です。
料金所を通過して、本線合流の時です。
さぁー、一気に加速するぞー、とギアを3速でアクセルを踏み込みました。
すると、グーンと車体が沈み込むように減速です。アクセルペダルを踏み込むのにエンジンブレーキが突然かかったようになりました。
おいおい。とアクセルペダルをパコパコとダブルして煽ります。すると一時的に加速するがエンジンが息継ぎするような微妙なノッキングのような状態に。
エンジンがおかしくなったらペダルを放してアイドリング状態に戻してゆっくりとエンジン回転を上げるようにペダルを踏み込めばスムーズにスーッって加速をします。
つまり一気にアクセルを踏まなければ安定走行するのは確認です。
ということは....
追い越し走行なんてできないのでは?と、追い越し車線へ移動しまして、ゆっくりめにアクセルを踏み込んだら90Kmぐらいで息継ぎが始まりました。その息継ぎ状態からさらにペダルを踏み込むとあろうことが減速していきます。
またペダルを放してゆっくりと加速するとスイッ―と走り出す。
うーん。うーん。と悩みます。
高速道路なのでこれ以上の動作確認はできず...
ともかく70Kmぐらいで走行車線をまったりと走って高速道路を終了しました。
一般道になります。
信号待ちの時に、ギヤをニュートラルにして、ゆっくりとペダルを踏み込みます。
ガォーンって吠えてほしいのに、ガォーガッガッガッって、えへん虫がいます。もちろん吹き上がりません。
次の確認です。
4足で踏み込むとエンジン回転を一気に上げるとガッガッガッってエンストのような感じで失速です。
3速で踏み込んでみます。するとエンジン回転が高くなるとガクガクガクとエンジンが暴れて失速です。
2速で踏み込むと、モゾモゾと変な振動を与えて失速です。
1速で踏み込むと、突然エンジンブレーキがかかるように失速です。その突然失速の衝撃たるや、えげつないです。
うーむ。これは間違くなくおかしいのです。
ようするに
クラウンワゴン君が壊れました。
どうすべー。って修理しなければなりませんが...
実家へ到着。
弟が盆休みでちょうどいました。ラッキーです。
弟は某メーカーのディラーに努めています。もちろん整備士資格を持ってますよ。私より真面目に車の知識を持ってますよ。
弟に説明して運転させます。
が、しかし....
はい。私の車は変態ですよ。
このオートマってどうやってシフト変更するねん。とシフトレバーを触ってます。
「ちゃうちゃう。こいつミッションやで。クラッチペダルあるやろ」って説明する私。
なるほどタクシーやねんな。と弟も納得して、シフトを操作して....
きっと間違えよるぞ。期待してみていたら...
「おいおい。ローに入れたのにバックするやん」とのたまった。
このクラウンのコラムシフトレバーって、2トントラックとかのコラムシフトと変則パターンが違うのよね。
ということで、弟が四苦八苦して変則しています。いやー、人間の慣れとは恐ろしいもので、シフトの変則パターンが異なるとスムーズな運転ができません。
もちろん交代して私が運転です。弟が助手席へ...
そして、一通り再現テストします。
弟の判断は、ハンチングではなく、クラッチのシャダーでもない。
エンジン回転4000回転から4500回転で、燃料の濃さがおかしくなることでノッキングないしはエンストしている。
エンストしていても、ギヤがつながってエンジンは回転しているので4500以下の回転数になると自然に着火してエンジンがまた回っている。
これは.....
センサーを疑うべし。
で、こいつってどういう燃料制御しているの?となり
私がEFIやでと説明。
なんだと、そんな古い車なのか?と弟のつっこみあり。
EFIって何のセンサーがあったっけ?
はっきり覚えてないでうろ覚えやけど、と紙に書いてくれた。
- エアフロ(吸込空気量)センサー
- 吸気温センサー
- カムポジションセンサー
- クランクポジションセンサー
- アクセルポジションセンサー
- スロットルポジションセンサー
- バキュームセンサー
- 水温センサー
- O2センサー
- ノッキングセンサー
と、こんなとこやろ。
さすがー、現役で車弄っている人はサクサクとこの程度はでてくるのねー。ド素人の私は感心するのです。
高速回転で頭打ちというか、多分燃料の濃さ制御をしくじっているはずやから、
1番はバキュームセンサー、2番はエアフロセンサーを疑え。
エアコンを付けたらアイドリング回転を上げて安定することより、トヨタやからなー、AACだったっけ?いやいやISCVだったな、それはOKやろう。という。
ISCVって何や?って訪ねたら、スロットル辺りにある回転数をコントロールするバルブのこと。って説明を受ける。
あとはアクチュエーター周りもあるけどなー。アクチュエーターがおかしいと安定して走行できないから、こんなものじゃないやろ。
4000回転ぐらいまではご機嫌なんやから、加速しろって燃料を濃くして進角を進めなあかんときにそれができずに、ノッキングやエンストしとるんやで。それを制御するための情報を受け取るセンサーを疑うべきやわ。
でもって、そのセンサーが恐ろしく高いねん。本当にそれか判明してへんのに何万円も出して部品買って変化無しはしゃくやろ?
だから、まずは、地道なお掃除からやで。
バキュームセンサーに繋がっている細いホースを順番に外してホース内を掃除しろ。
エアクリーナーも掃除しろ。
スロットルボティーわかるか?それも分解掃除できるならしろ。
と教えてもらう。
「それ全部知ってる。スロットルボティーは、前のクラウンバンの時に掃除したからわかるでー」
「そんでな、スロットルにセンサーらしきものが2個ついているのも知ってる」って返答するド素人の私です。
エンジンルームを覗き込む二人。
「あ~っ。これがアレで、これでアレで....って、トヨタってセンサーに全部名前が書いてあるねんな。親切な設計しているなー」と弟が本音をいいよった。
「えーと、あとなー、プラグコードやけど、これも交換した方がいい。今回の直接要因ではないけど、このコードはリークしててもおかしない。」
「IGコイルとイグナイタも怪しいといえば怪しいけど、こんなに綺麗に良し悪しの境界線は出さなくて全体的にもっさりするはずやから、こいつが犯人ではないやろ」
「で、もって....こういうのが一番やっかいな故障や。順番に金のかからんところから対策して犯人追及のパターンや。全部交換してくれたらいいのに、さすがに全交換10万超えの部品代なんて出してくれへんからなー。ちょっと様子見修理しても調子悪いって、何回も入庫して客が一番不平いうやつや。」
「だから兄貴が1個1個をじっくり追及して様子見修理してくれ。どうせヤフオクで中古パーツを見つけて交換して犯人追及するやろ」
って、そんなこと言われて終了です。
そうそう。私が気にしているハブベアリングの音だが.....
弟の耳にはわからないとのこと。「兄貴はどんな耳しとるんや。コウモリか?ノイローゼか?ハブベアリングがおかしいときは乗るのが怖いぐらいの音するぞ。気にしすぎか、または右側の車輪で運転席だけ感じ取れているすごい初期段階ちゃうか?」と、やっぱりと思っていたことを言われて終わり。
弟が助手席で聴く限りでの走行音で気になるものは...
「ホーンの音色。なんで葬式やねん。」
「エアコンのブロアファンの音がうるさい。ここのインナーカバーをさっさと取付しやがれ」
「燃料ポンプが唸っているなー。レーシングカー状態やな。えっ。何?。こいつはアウトポンプなんか?ホンマにレーシングカーと同じようなポンプの付け方しとんやな」
「コーナリングの時にフロントのタイヤがキシミ音を出しよる。足回りブッシュじゃない。タイヤの質の問題や。直線は静かで捻じれてキシミ音だから安物履いとるやろ。でも後ろのタイヤノイズは静かなんだよな。普通はコーナリングでは後ろがノイジーやねんけどなー」(これは、フロントが中華タイヤで後ろがダンロップって説明したら納得されていた)
「エンジン音は静か、ミッションとデフの音も静か、兄貴のシフトチェンジがダブルクラッチ踏む癖があるのでペダルの音がうるさい。クラウンって静かでフワフワで、これはこれでええなー」
「でもな、強烈なおっさん車やわなー」
という意見をもらいました。
さてさて....
ともかく故障しているのは確定です。
ゆっくりと順番に掃除していくことにしましょう。
もちろん順番にセンサーの部品交換もしていくことになるんでしょう。
って、面倒な仕事が増えたねー。
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