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ガリレオの衛星を探そう!?


数日前の仕事帰り。
何気なく、地上から空へと目線が向いた。
オフィスビルの照明も消えている時間帯とは言え、
都心だというのに、星がよく見える日だった。
こうしていると、空が動いているように見える。
昔の人たちは、大地(地球)を中心に星々が回っていると思っていたようだが、
あながち変な感覚だったとも思えない。
それでも、有人による航行で大気圏離脱した宇宙船から、
地上が撮影されるよりも前に、地球が球体状であり。
恒星である太陽を周回軌道する惑星であることに、人類は気付いていた。
なんとも、スゴい話である。

かつては多くの人類が地球の周囲を、
星々が回っているという天動説を信じていた。
イタリアの天文学者トスカネリ(1397~1482)が
「地球は、まん丸である」という地球球形説を唱えたことから、
コロンブス(1446~1506)は西回りのインド航路への航海に向かった。
大航海時代の話である。
それ以前の人たちは、地球は、まっ平らなものだと信じていたとのこと。
その後、ポーランドの天文学者コペルニクス(1473~1543)によって
天動説をくつがえす地動説が唱えられる。
※彼は地動説による社会的な影響を考え、晩年まで地動説の公表を控えたという。

子供の頃、「地球が太陽の周りを回っている」と言う地動説を
ガリレオ(1564~1642)という偉い学者さんが唱えたけど、
ローマの異端審問所において撤回をさせられたと学校で習った気がする。
しかし、その場を離れた彼は「それでも地球は回っている」と言ったとのこと。
…けれど、この言葉(セリフ)は、
ガリレオを尊敬していた教え子による創作であると言う説が濃厚とのこと。
当時の教会は、絶大な権威であり。
その圧力に逆らうのは、非常に危険なことだったのを考えれば、
仕方がなかったのだろう。
科学と宗教の対立は、ガリレオの時代以降も続いている。
(関連する話「ジーザスキャンプの感想」)
「真珠を豚の前に出してはいけない」…キリスト教の教えの1つだったかな。
これは多くの人を救うはずだった存在(宗教)が、権威を維持するため、
邪魔となる存在を排除(隠蔽)してきた歴史や現実を前にすると、
皮肉にも思えてしまう。



それにしても、有人による大気圏離脱を可能にした現代は、
ともかく、コペルニクスやガリレオは、
どうやって地球が回っているという事実に行き着いたのだろう。
学校で習ったような気もするけど、考えてみると彼らの科学的な業績を、
正しく理解できているのだろうか?

もし、ある日…。
「文部省(文部科学省)より緊急通達です。」
“これより小中学校の教育課程では、科学の教育課程において地動説ではなく。”
“天動説を取り入れます。”
こんなことになったら、どうするべきだろうか?
世の中には、自分の目で見たものすら理解できない人もいる。
何故?という疑問符が浮かぶ以前に“当たり前”や“常識”として教わったことは、
よく分かっていないままだったりする。

蛇足:
今度の土曜日、ディスカバリーチャンネルで組まれた科学番組が
東〇MXで放映される。
解説は、“車椅子の科学者”として知られるホーキング博士。
コペルニクスにガリレオ、ニュートン。
そして、アインシュタイン。
そんな歴史上の天才に劣らないスティ-ブン・ホーキング博士。
ちょうどよく宇宙に興味が向いているときだけに、うれしいタイミング。
また楽しみなテレビ番組というところ。
(2020年8月:一部訂正)
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