goo

ファミコン世代のノスタルジィ(前編)


80年代、ゲームセンターでも人気のあった「ディグダグ」、
「エレベーターアクション」、「ギャラガ」、「スパルタンX」、
「ツインビー」といったゲームタイトルが
任天堂の家庭用ゲーム機”ファミリーコンピューター”こと、
ファミコンへと移植されていったことから、
それまで、ゲームセンターなど業務用(アーケード)が
主流だったコンピューターゲームの市場が家庭用へと変わっていった。
・・・と言っても。
アーケードのゲーム機と、当時のパソコンや家庭用ゲーム機とでは、
性能面で大きな差があり、ゲームセンターにあるようなゲームタイトルは、
簡単に移植できた訳でもない。
これは、当時のパソコンの性能が、現在のパソコンやゲーム機に比べて
劣っていたからと言う理由からだけでもなく。
アーケードのゲーム機では、
通常、コンピューターに1つしか入っていないCPUを、2つ以上、入れるなど。
遊技性の高いプログラムに対して、仕様を合わせるという手段も使えるが、
市販のパソコンの仕様をプログラムに対して、
各ユーザーに変えるような要望などできる訳もなく。
ゲームセンターにあるようなゲームタイトルは、
そのまま移植できないのが、当たり前だった。(当然、現在でも・・・)
これはパソコン向けのゲームに限らず、上記の家庭用ゲーム機の場合も同じ。
仕様を変えられない以上、一部のゲームステージを削(けず)ったり、
全体の表示アングルを若干変更するなどプログラムを移植用に変更したりなど、
ゲームメーカーも、かなりの試行錯誤されたようです。

ゲームに限らず、仕様が決定している市販のパソコン向けのプログラムは、
当然、制約を受けることになるが、
ゲーム機にはキーボードや外部記憶装置などなく、
単体ではプログラミングなども出来ないのだから、
パソコンと比較するのも間違っている。
そのため、パソコン向けのゲームタイトルは、
ゲームセンターなどとは違うものが生まれていくことになる。


当時、パソコン向けのゲームとして高評だったのが、
「ウィザードリー」などに代表されるRPG(ロールプレイングゲーム)や
「信長の野望」などのシミュレーションゲーム。
こういったパソコン向けのゲームタイトルには、ストーリー性を上げ、
それをユーザーが時間をかけて楽しめるように、
ステージとステージとの間には、
ヴィジュアルシーン(ムービー)が挿入され、
雰囲気を盛り上げる要素が加えられたものが出てくるようにもなる。
実際、かなり感情移入できる構成になっており、
このような80年代に生み出された多くの技術的な演出は継承されており。
現在のコンピューターゲームでは、
このムービー演出に映画並みの映像を用意している。
(関連する記事「メディアタイアップ」)

(後編に続く ⇒ )
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ヴァーチャル... ファミコン世... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。