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2017年の読書。

2017-12-29 00:15:17 | 日記
今年は目標の年50冊に、何とかギリギリ到達しました。
越年読了した三枝和子著「うそりやま考」に始まり、1月に7冊と、好調な滑り出しを見せ、なかでもねじめ正一著「荒地の恋」が面白かった。
2月も7冊、この月は小島信夫を読もうと、「残光」「女流」の2冊を読了しましたが、あと予定していた数冊の著作物へは続けませんでした。
3月はやや低調で、4冊。この月は長嶋有著「ジャージの二人」が、やっと読めました。
4月は芝居の稽古も忙しくなって、2冊。
5月も同じく2冊でしたが、3月に「ジャージの二人」を読めたことで、数年本棚で待機していた同じく長嶋有著「ねたあとに」読了。
夏場も、6月3冊、7月2冊、8月3冊と低調な月が続きましたが、ここで村上春樹の新刊「騎士団長殺し」2冊を読み、また印象に残った作品は、渡辺保著「戦後歌舞伎の精神史」でした。
9月は4冊、少し仕事がらみではありますが、島崎藤村未完の遺作「東方の門」を初めて読み、口演のテキストとして、田辺聖子著「千すじの黒髪/わが愛の与謝野晶子」これは与謝野晶子への愛があふれていて、いい作品でした。
読書の秋にペースが復活し、10月は7冊。ここでも藤村作品、「新生」をあらためて読み、節子(すなわち島崎こま子)を、再発見した思いにかられました。風潮風聞、世評に惑わされることなく、しっかり読むことだと思い知らされました。
11月4冊。ここでは、とにかく私の中で津村記久子という小説家が、今マイブームを呼んでいるということ。
「とにかくうちに帰ります」「ミュージック・ブレス・ユー」「君は永遠にそいつらより若い」立て続けに読みました。
そして、12月4冊で計50冊。その最後の月の圧巻は、ホルヘ・ルイス・ボルヘスが1960年代くらいにブエノスアイレスの大学で講演した講演記録「語るボルヘス」。
そして最後の50冊目が、写真にある多和田葉子著「百年の散歩」。彼女の作品にしては、読みのエンジンの掛りに少し時間がかかりましたが、読み終わってみれば、やはり読み応えのある1冊でした。
そしてあともう1冊をあと3日で読み終われるか……無理かなぁ?

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