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新燃え岳の噴火と慈光さんとの思い出 (2)

2017-10-19 17:03:17 | 日記

 人吉の自宅に高千穂の行者さんから「獅子戸岳のみつばつつじが満開、今が見ごろ」と電話があった。都合の好い日に、韓国岳から猪子戸岳を通って新燃岳までご一緒されるという。思いがけない行者さんのお誘いに心が弾み、即座に「明朝、韓国岳の頂上でお待ちします」と返事した。

 高千穂の行者さんとご一緒し霧島を縦走するなんて考えてもいなかった。わくわくする。行者さんは縦走の途中で、韓国岳や高千穂峰の歴史と言い伝えや、植物の名前など丁寧にお話してくださった。

 電話にあった獅子戸岳のみつばつつじの群落は見事なトンネルを作っていた。花いっぱいのピンクの天井を見上げながら花のトンネルをゆっくりとくぐり抜けた。

   

 新燃岳の火口縁や中岳のみやまきりしまつつじもほぼ満開。白、ピンク、赤、紫などの群落は見事な景色をつくりだしている。あいにくと曇りがちの天気で、霧が立ち込める中での登山となったが、最高のお花見ができたことにご満悦。案内頂いた行者さんに大いに感謝した。

       

 その年の11月3日に慈光さまは千日行満願成就の日を迎えられた。慈光さまは高千穂河原から高千穂峰の頂上まで五体投地で登られる。私たち夫婦はこの日にあわせ朝早く家を出て御鉢の縁までご一緒させていただいた。透き通った青空がとても美しい。お付きの人が吹く法螺貝の音が山全体に広がりこだまする。満願成就の行に励まれる行者さんの崇高なお姿には胸を打たれた。

       

 たびたびの山行きで大変お世話になった行者さまに、この日は声をかけることもできずにお別れすることとなった。行者さんはその後、宮崎県えびので慈光院というお寺をお開きになられたとお聞きしている。

 新燃岳の噴火はしばらく続くことだろう。今は大きな被害が出ないことを祈るばかりだ。もういちどできるならば、韓国岳から高千穂峰を縦走し、満開の「みやまきりしまつつじ」や「みつばつつじ」の群落をみたいものだ。

 

 

 


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