縁側の陽だまり

日常の記録

Sparkling

2016-01-30 | 日記
日々は過ぎる。感覚が鈍る。自分でも「またかよ」と思うことを延々と考えている。一時の気の迷いなのか何なのか。私はずっと自分に嫌気が差している。冬という季節が来るに度に憂鬱な気持ちになる。降り積もる雪。感じる閉塞感。寒さが思考を負へと誘う。


本と音楽と映画とアニメ、その他諸々に救われている。それがたとえ作り物だとしても、いや作り物だから救われるのだろうか。現実は夢を見せてはくれない。厳しさと面倒さばかりだ。
どうでもいい人間関係が煩わしい。なるべく話さないようにしていても、話しかけられたら返さなきゃならないから嫌なんだ。


喉にあまりよくないと思いながらも炭酸飲料を飲みたくなってしまう。でも、清涼飲料の炭酸は甘過ぎるし、炭酸水はそれ単体で飲むのは苦手なので、最近はいろはすスパークリングれもんを飲んでいる。炭酸の刺激とくどくない軽い甘味があって、食後に一口二口飲むとすっきりする。
フレーバーだけで甘味が全くないのは嫌だ。かといって甘味が強すぎるのも駄目だ。
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noon/moon

2016-01-23 | 日記
東京カランコロンの4thアルバム『noon/moon』がリリースされた。もう4枚目のアルバムだ。今回のアルバムはコンセプチュアルなアルバムで2枚組計14曲収録。
以下感想
「noon」
noon
曲の中盤から前回のワンマんで録った声が入ってきてカラフルカラフルにいく流れはずるい。東京カランコロンというバンドが好きな人ならきっとこのnoonからカラフルカラフルの流れは感慨深い気持ちになるんじゃないかと思う。キーボードの音色がオルガンの音で、いつもライブが始まるときのあのせんせいのキーボードを思い出した。アルバムの始まりを告げる曲。
カラフルカラフル
前回のワンマんツアーで録った声が曲に使われていて嬉しい。実は去年の11月に行ったライブですでに聴いていて、そのときはまだ曲を飲み込めていなかったが、こうしてゆっくりと曲を聴くと心にずしんと響いてくるものがあった。noonからカラフルカラフルの流れは素晴らしい。タイトル通りの鮮やかな曲。ハープの音が非常に良いアクセントになっている。
シンクロする
夢に溢れた歌詞。そんな歌詞が好きだ。いちろーさんとせんせいの掛け合いやユニゾンが心地良い。疾走感のある王道な曲という印象。
スパイス
食戟のソーマのアニメのエンディングテーマになった曲。この曲はカランコロンの曲として、そして食戟のソーマの曲としても好きだ。恵をイメージして書いてくれた歌詞だとちゃんと伝わってきた。アニメに使われた部分に恵を彷彿とさせる描写があるのはもちろんアニメに使われていない部分でも食戟のソーマのワンシーンを思い起こさせる描写があって嬉しかった。この漫画を知ってくれた上で曲を書いてくれたことがわかった。アニメの曲として成立させると同時に、アニメの世界を抜きにした東京カランコロンの曲としても曲を成立させていて、そのバランスが凄い。
線と線
バラード曲。切なさ溢れる曲。個人的にこの曲の歌詞にはカランコロンの新たな一面を感じた。
ロンウェイ
冒頭のユニゾンのインパクトが大きい。ダンサブルな曲。キーボードのフレーズにサカナクション感があった。歌詞のリズムが心地良い。お気に入りの一曲。
ハロー(終わり)
アコースティックなテイスト。癒される。寝る前に聴きたい。
「moon」
moon
noonとは打って変わって不穏。童話に出てくる怖い森の入り口のような雰囲気がある。カウベルの音が途中から鳴り始めて、そこからなだれ込むように三毒にいく部分が格好良い。
三毒
鋭利で格好良いサウンド。この曲はカランコロンらしい曲だなと思う。サウンドはめちゃくちゃ格好良いのに、歌詞は想い人のいる女性が悶々とあれこれ悩んでいるようなものでそのあたりがカランコロンらしく感じた。三毒とは仏教において克服すべきものとされる最も根本的な三つの煩悩、貪・瞋・癡を指し、煩悩を毒に例えたものということである。最初この曲を聴いたときはそこまで惹かれなかったが、聴けば聴くほど曲に惹かれていった。かなり好きだ。
空中遊泳
童話の世界のようだ。ミュージカル調とでもいうのかな。既曲でいうなら「左耳から白旗」のような曲。せんせいの世界観がよく出ている曲だなと思った。おどろおどろしさがある一方でサビはふわっと軽やかに展開して面白い。
ロボコミュ(SZKロボットMIX)
エレクトロテイストな曲。こういう曲にのせているからさらっと聴ける歌詞。歌詞だけ読むと切実さを感じるし、わかるというか何というかもどかしい気持ちになってしまった。でも、聴いていて楽しい曲。途中のギターの部分(2:00あたりの部分)が妙に気に入っている。
おばけちゃん
淡々としているのにインパクトがある。それに尽きる。
じゃがいも殺人事件(with 在日ファンクホーンズ)
歌謡曲の中にジャズっぽさのある曲という印象を持った。東京カランコロンの自己紹介ソングでもあると勝手に解釈している。直前までいちろーさんのパートのところを最後せんせいが「鳴らす」と歌うところが好き。在日ファンクの演奏が格好良過ぎる。
ハロー(始まり)
イントロの轟音な部分にシューゲイザーを感じた。ハロー(終わり)とほぼ同じ歌詞だが、アレンジの違いでこうも印象が異なる。演奏の格好良さ、いちろーさんとせんせいの歌声の力強さ。アルバムの最後を飾るに相応しい曲。


東京カランコロンの曲は本当に様々で、色んな表情を見せてくれる。今回はモノクロなイメージとカラフルなイメージが混在するアルバムだった。光と陰があってその狭間でもがいた先に見た光で色鮮やかな世界に出会う。そんな感覚になった。
東京カランコロンの曲を知ってもらうきっかけがもう少し増えたら良いな。何かしらの大きめのタイアップかきっかけがあればいいのに。
この先ももっとカランコロンの音楽を聴いていたいなと思うから。変わってゆくこともあるけれど変わらないものもちゃんとあるから。
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ナイルパーチの女子会

2016-01-12 | 読んだ本の記録
ナイルパーチの女子会 柚木麻子・著 (文芸春秋、2015)

あらすじ
丸の内の大手商社に勤めるやり手のキャリアウーマン・志村栄利子(30歳)。実家から早朝出勤をし、日々ハードな仕事に勤しむ彼女の密やかな楽しみは、同い年の人気主婦ブログ『おひょうのダメ奥さん日記』を読むこと。決して焦らない「おひょう」独特の価値観と切り口で記される文章に、栄利子は癒されるのだ。その「おひょう」こと丸尾翔子は、スーパーの店長の夫と二人で気ままに暮らしているが、実は家族を捨て出て行った母親と、実家で傲慢なほど「自分からは何もしない」でいる父親について深い屈託を抱えていた。
偶然にも近所に住んでいた栄利子と翔子はある日カフェで出会う。同性の友達がいないという共通のコンプレックスもあって、二人は急速に親しくなってゆく。ブロガーと愛読者……そこから理想の友人関係が始まるように互いに思えたが、翔子が数日間ブログの更新をしなかったことが原因で、二人の関係は思わぬ方向へ進んでゆく……。(出版社HPより引用)

感想
この小説を読む前に前情報なしでタイトルのみで想像したのは、女子会を舞台にして繰り広げられるドロドロとした女の嫉妬の絡み合いだった。実際読んでみると、そんな想像の斜め上を行く狂気的な小説だった。そして友情というものについて考えさせられる作品でもあった。
まずタイトルにあるナイルパーチについて。ナイルパーチは、スズキ目アカメ科の淡水魚でアフリカ大陸熱帯域の川などに生息している。商社に勤める栄利子が担当している魚である。ナイルパーチはナイルパーチの存在する場所から出なければ何て事のない魚に過ぎないが、外の世界に放流されてしまうと獰猛で他の魚を食い尽くしてしまう。それを人間関係に当てはめたのがこの物語だ。
栄利子は美人で仕事もできるが社内に友人と呼べるような人がいなかった。高校時代に自らの行動によって壊してしまった友情が無意識のトラウマになっていた。話が進むにつれて壊れるさまを見せてゆく栄利子の行動はストーカーじみた行動で狂気的である。しかし、栄利子の抱える葛藤を思うと栄利子の気持ちがわからなくもない自分もいて、読んでいて複雑な気持ちになった。ひたすらに友達が欲しいというただそれだけの純粋な気持ちが行き過ぎてこんな風に壊れてしまったように感じたからかもしれない。
そして、栄利子の愛読しているブログの書き手であるおひょうこと翔子は、栄利子の追求に追われながらも自身の中に存在する葛藤に悩む。翔子の物語の方は明確な描写というよりはどちらかというとどこかぼやけている。輪郭は存在するがはっきりしない。それが翔子という人間を表しているように感じられた。翔子の悩みや苦しみは栄利子ほど歪んだものではないが、父親に対する葛藤や栄利子にストーカー行為をされ怯えながらも翔子自身もそれに似た行動を起こしてしまう部分は読んでいて息苦しくなった。
そんな小説ではあるが、最後はふたりとも前に進もうという希望を描いてくれたから少しだけ救われた気持ちになった。非常に心が抉られた小説だった。
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Aの告白

2016-01-05 | 日記
2016年になった。
1月になった。
新年が始まり5日ほど経ったが、すでに何冊か本を購入してしまった。(古本が主ではあるが)
年が明けたからといって特別な感慨もない。ただ、日々の憂鬱からどうやって逃れようかと画策してばかりいる。
器用になりたい。どうしても手間取ってしまう。その度に心の中で、左利きだから色んなことがやりづらいんだと言い訳をしていて自分でも嫌になる。自分で左利きを右利きに矯正しないと決めたものの様々な面で不便だ。
人と関わることに疲れる。誰にも心を開けないというのはなかなか悲しいものだ。自分という人間は本当につまらない退屈極まりない人間だと思う。もっと陽気になればいいのにと他人事のように考える。
新年早々暗いことばかり考えている。
今年は積本を消化することに力を入れたい。買った本より図書館で借りた本を優先して読んでいるためになかなか積本が消化されない。
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