むかわの阿呆演劇日誌

演劇についての劇日誌やつれづれの演劇、映画の感想や日々のつぶやき。写真もあげます。

現代演劇迷想記「える」

2011年05月06日 16時04分07秒 | Weblog
西一風 「える」
作・演出 頭突木大地
5月6日(金)PM1:00~2:40 立命館学生会館ホール

西一風は立命館大学の学内劇団。以前から半年はたつ新歓公演は新入生歓迎であり、現集団の主な顔ぶれなのか。いまや大学生は3回生から就職活動しないとない買い氷河期市場なので、芸術系大学でもないし、まさに、演劇するものはある人生のからぶりをはじめたものじゃないとやらないものだ。
さて「える」である。頭の狂った女と人間でない男との間に生まれた子、キョウをめぐる話。どうみても男の妹アスカとのふたり暮らし。非存在青少年エルオ。それらは演じ手自身のありえないキャラクターから浮かび上がる気分が見ものだった。
学生はまだなににでもない大人たちに嵐は吹き続けている。

大衆演劇散歩記「去年もここにいた」

2011年05月04日 20時51分40秒 | Weblog
優伎座 市川英儒
5月4日(水)PM12:00~3:15
10時30分劇場入り。

休日後半週水曜日。午前9時から続々、続々と家族一同、カップル、夫婦に、野郎たちがくるわくるわの新世界。通天閣に動物園に串カツでしょうか。私は新しくなった浪速クラブです。昨年は藤千代之助さんをみていました。今年ははじめての市川英儒さん。顔立ちとは違って気さくな座長さん。芝居も軽やかに、踊りはたっぷりと。

第1部 ミニショー
「よさこい音頭」ではじまり「ばってん音頭」でおわる。計6曲。顔見せなので、ノリがいい。やはりこうじゃないと。

第2部 お芝居「人生街道」赤鼻一家と笹野川一家は縄張り争いやなんやかやと小競り合いをしている。そんななかにあるにもかかわらず、赤鼻一家の権平親分は独り身で笹野川一家のおさよにほのじ。そんな親分が闇夜のお堂の前で手下を使い、寺に打合せにいく母お吉とおさよにおそいかかり、自分が助ける狂言芝居をやろうとしたら、旅人に邪魔されて失敗。実はおさよは子分の政吉が好きで。あちらこちらとはなしが転がり喜劇。

第3部 舞踊ショー
ラスト「新門辰五郎」火消したちの出で立ちの踊り。息があっていて、男5人たちの動きがきれい。まさにきれがある。途中、音響の響きがよくないのか、のっていけない空気がみられた。明かり、音響が他とくらべると弱い。もったいないなあ。

大衆演劇散歩記「なんと千秋楽」

2011年05月04日 20時41分51秒 | Weblog
浪花劇団 近江新之介
4月29日(金休)PM12:00~3:15 梅南座
150分前劇場入り。判断よかったです。劇場に入れて、座布団だらけ。なんとか席を押さえました。30分前になって音楽入りはじめたよ。客入れ音楽で。「居酒屋」が流れてます。
休日楽日。大入り満員、今日はWですね。
第1部 ミニショー
「ナカムラ・エレキ音頭」座長、めだか、みちや、真央
のりいいはじまりで、おもしろい音楽です。中村雅俊いいです。
「弥太郎笠」蛇々丸
「じれったい愛」みちや
「俺の道」座長

第2部お芝居
「下田夜話 胸のかたまり」 ひさびさの恋物語の喜劇。本人は悲劇なのだが、旅人はつれえのだ。

第3部舞踊ショー
「抱いてセニョリータ」みちや、タイガー一心
「涙そうそう」真央
浪花真央十八番。いいですね。うるうるしい女性の思いがみえてきます。
「不如帰」座長/女形
花がつくわつくわのはなやかさ。
「酒ひとり」蛇々丸
「昴」みちや
これまた、浪花みちやの十八番。いいですね。
「竹とんぼ」めだか
これはしぶい。浪花めだかだからこそできる一曲。親父がこどものためにつくったたけとんぼ。
「Love comedy ららばい」座長
これは知りませんでした。コメディといいながら、かっこいい。
「暴れ花」一八
浪花劇団OB。しぶくきめながらも愉快に。
「甘い罠 苦い嘘、、、」タイガー一心
今日二度目の登場。妹たちがぐずり、兄が頑張ったか。
ラスト
「仁義なき戦い」
なんとみんなのすっぴんが。違う意味で度肝抜かれた。役者は化けるものですね。みんなの素顔は素敵だった。8月明生座楽しみにしています。

大衆演劇散歩記「元気が毎日」

2011年05月04日 20時34分27秒 | Weblog

浪花劇団 近江新之介
4月27日(水)PM12:00~3:05 梅南座
第1部 ミニショー
「ディスコじょんがら」座長、めだか、みちや、真央 のりのよい曲です。やはり。みんなの元気なパワーがよい。
「暖簾」蛇々丸
「むつみ丸」みちや
「黒田の武士」座長

第2部お芝居
「浪花のれん」

浪花劇団の笑って泣いて見につまされても、ええ話。以前より、今日はお父さんがひょうきん。女、こしらえて、女房、こどもを捨てて出た親父がおこじきさん同然にたまたま雨やどりでよった家が自分の家族(姉弟)やった。そのなかでおこる葛藤の話。なさけない大人にしっかりするこどもたち。それは下町という町内があるからや。どんなこどもも育てる町がいいよね。それが大阪やないと。
第3部舞踊ショー
「男節」蛇々丸、みちや、真央
「望郷おとこ節」みちや、真央
「追分鴉」蛇々丸
「女の酒場」座長/女形
「妻恋道中」真央
「酔いどれて浪花節」めだか
「兎のコン」みちや
「関東流れ唄」座長
「済州エア・ポート」三桝ゆたか/唄、ベビーここ、プリティこはる
「夢の海峡」
今回はいなせな兄さんたちの踊り。石川さゆりがいいなあ。

今回はじめてみる歌謡×舞踊の組合せショー
歌「漁歌」近江新之介×踊り浪花みちや
歌「東京」浪花みちや×踊り浪花真央
歌「時の流れのままに」×浪花めだか
歌「御目通り」×近江新之介
浪花めだかの新派女優のような出で立ちが可愛らしい。
第2部 お芝居「馬込の伊三郎はまぼろしやくざ」
 関東は建場の宿。町の治安を韮山の代官と地まわりやくざ権助一家でみている所、権助一家。地まわりやくざのつまみ食い、代官の目を盗んで、所場代を高めて店子たちから、かすめとる。そんなやくざものなのに。居酒屋伊助の息子、伊ノ助は店を手伝うより、やくざになりたがって、権助の所に頼み込みいってしまう。なぜなら、伊三郎はまぼろしのやくざといわれた男だからだ。やくざになりたくて伊三郎はなった男ではない。助っ人に入ってケンカでひとを切り、渡世の身になったのだ。月日もたってもどってきたら、弟がそんな風に。やくざがかっこいいのではない。渡世の荒波にひとり、さすらい生きていく。その生きざまがかっこよいのだ。主演蛇々丸がかっこいい。かつて、テレビでみた。木枯らし紋次郎だ。「あっしにはかかわりのねえことでござんす。」
おそらく、あの時代、左翼は矛盾のなかで過激化し、高度経済成長で世間は豊かになっていく。そんななかではなたれた言葉なんだな。渡世人をみた元風景はわたしにとってはここにあるのかな。

第3部 舞踊ショー
ラストは「雪散華」今日は仁侠物、どすをもっての渡り合い。決めになるのは座長新之介。かなり、悲劇な舞踊殺陣なのに、笑いをいれて楽しく、でも、かっこよい。

大衆演劇散歩記「さつきへいくぜ」

2011年05月04日 06時57分30秒 | Weblog

浪花劇団 近江新之介
4月25日(月)PM12:00~3:05 梅南座
25分前劇場入り。

平日最終週月曜日。昨日代休で得した気分。勤め人状態なら憂鬱な月曜日だ。虫ようにできるだけ動かなくしているかも。
現在20名ぐらい。大阪大勝演劇通のおじさんが来ている。おばちゃんたちがぎゅっと、集まっている。
おばちゃんつぶやきトーク。「さあ、座ろう」「もうそろそろ始まる」「朝日は20人くらいゲスト出てるから」「あれはなおばけの劇団っていわれたんや」「わあ、つかれんねえ」

第1部 ミニショー
今回はじめてみる歌謡×舞踊の組合せショー
歌「漁歌」近江新之介×踊り浪花みちや
歌「東京」浪花みちや×踊り浪花真央
歌「時の流れのままに」×浪花めだか
歌「御目通り」×近江新之介
浪花めだかの新派女優のような出で立ちが可愛らしい。
第2部 お芝居「馬込の伊三郎はまぼろしやくざ」
 関東は建場の宿。町の治安を韮山の代官と地まわりやくざ権助一家でみている所、権助一家。地まわりやくざのつまみ食い、代官の目を盗んで、所場代を高めて店子たちから、かすめとる。そんなやくざものなのに。居酒屋伊助の息子、伊ノ助は店を手伝うより、やくざになりたがって、権助の所に頼み込みいってしまう。なぜなら、伊三郎はまぼろしのやくざといわれた男だからだ。やくざになりたくて伊三郎はなった男ではない。助っ人に入ってケンカでひとを切り、渡世の身になったのだ。月日もたってもどってきたら、弟がそんな風に。やくざがかっこいいのではない。渡世の荒波にひとり、さすらい生きていく。その生きざまがかっこよいのだ。主演蛇々丸がかっこいい。かつて、テレビでみた。木枯らし紋次郎だ。「あっしにはかかわりのねえことでござんす。」
おそらく、あの時代、左翼は矛盾のなかで過激化し、高度経済成長で世間は豊かになっていく。そんななかではなたれた言葉なんだな。渡世人をみた元風景はわたしにとってはここにあるのかな。

第3部 舞踊ショー
ラストは「雪散華」今日は仁侠物、どすをもっての渡り合い。決めになるのは座長新之介。かなり、悲劇な舞踊殺陣なのに、笑いをいれて楽しく、でも、かっこよい。