ようさんの山物語(ブログ版)

山遊び人ようさんの山行記録

水浴び、水浴び、たまに歩き、そして雪風呂

木曽・御嶽山(3067m)

2014年08月21日 | 山歩き
2014年8月20日(水)

天候:ピーカン、山頂時々ガス

年に1度の仕事でお山。
私のブログ見ていると、どれが仕事か自分でもよくわからないのですが。。。(笑)
とてつもなく早朝出発。よって、登山口である黒沢口に到着時にご来光。



ちょっと木が邪魔ですが、仕方ないでしょう。
何年か振りに黒沢口。中の湯はやってないみたい。


中の湯

針葉樹林帯を1P上がると、七合目行場山荘と覚明社


覚明社

ここでロープウェイ山頂駅からの道と合流する。
御嶽は今も信者山の多い信仰の山である。至る所に社や神様が祀られている。
この辺から日が当たってきて暑くなってきた。



樹林帯を抜けると青空に御嶽山稜線。
やはり天気が良いと気持ちいい。


八合目女人堂

ここから三ノ池方面へと道を分ける。
後ろを振り向くと雲海の上に中央アルプスの山並みが。



道は岩っぽくなるがこの辺からお花が増える。


イワキキョウ

休憩に良い、略奪点付近から九合目を見上げると、5月に滑った斜面が。


九合目方面


シナノオトギリ


ヤマハハコ

この辺りまで来ると吹いてくる風が涼しい。


石室山荘

九合目まで随分と時間的に余裕できたので、二ノ池からお鉢めぐりで山頂を目指す。


白川源頭部

ここも5月に滑ったな~


覚明堂


三ノ池方面

九合目からすぐに二ノ池。日本最高所の湖である。


二ノ池

この辺まで来ると風も少し強く肌寒い。長袖着たくらいである。


稜線上から二ノ池

西からの風が強い。


一ノ池

この時期は一ノ池は水がない。この縁を回るのが、お鉢巡り。


継母岳

小さなアップダウンを行くと剣ヶ峰。


剣ヶ峰

こちら側から来たのは初めてだ。


御嶽奥社

山頂には、登山者の方が多くおられた。


山頂

奥社でお守り買って、王滝口へ下山。
山頂はたまにガスが流れてくるが、その隙を狙って写真を撮る
しかし、周りの山は概ね雲の中であった。
あとは、王滝山頂を通って、数年ぶりに夏道の王滝登山道を下りた。

やはり、山は天気だね。



北ア南部・常念小屋(2446m)

2014年08月21日 | 山歩き
2014年8月16日(土)~18日(日)

夏休み最後の週末、どうも天候がよろしくない。
ということで、常念小屋へ遊びに行ってきた。

第1日目

天候:雨時々曇り

この日は、当直明けと言うこともあり一ノ沢登山口10時と少し遅い。
天候良ければ、大勢が押しかけるであろうと念のためテント担いできたが、ただの歩荷トレになってしまった。
それでも下山の登山客を待つタクシーがいっぱい停まっていた。


一ノ沢登山口

補導所のKさんへ声をかけ出発。
すでに登山道は沢の様である。そのため最初から私は長靴。これが一番濡れない。
下山者と多く行き違うが一応に、王滝の下の沢を渡るのが苦労したようだ。
行ってみると、平常時は水も流れていないところであるが、いい水量である。
そして、ロープ張ってあったが、どうも渡るには上流過ぎる。
古い壊れた丸太橋付近にあればもっと楽に渡れそうだ。
ここに着いた時、対岸に6名くらい立ち往生していた。
私が沢途中のあまり流が強くないところで、何人かフォローして渡ってもらう。
こういう時に、沢やっていると、どこをどう渡れば安全か読める。
立ち往生している人たちを渡し、ロープを良い場所に張り替える。
長年張ってあったので、木に食い込んでロープ外れなかったが、次に来た
登山者の方のストック借りて何とか外すことが出来た。貸していただいた方ありがとうございました。
最初の1歩、2歩をどこに足突っ込めばいいか、教示して渡っていただく。



これで何とかなりそうである。
その後もすれ違う方々に声をかけていく。
その次の烏帽子沢も普段は水は流れていないが、結構な水量が来ていた。


烏帽子沢

ここは橋もしっかりしているので大丈夫。
笠原沢手前の登山道は、本当に沢であった。


登山道1


登山道2

最近沢登り行けていないが、こんなところで沢登りであった。
笠原沢も水量はあったが、橋がしっかりしているので、大丈夫であった。


笠原沢

昨年はこの下流で痛ましい事故があったが、道間違えなければ大丈夫である。
今回一番心配したのが、その後の本流を渡った所の登山道。
ここも心配したほどでなく、水量もそんなに多くはなかった。
胸突き八丁の下もそれほどではなかった。


ニッコウキスゲ


オオバミゾホオズキ


ヒメシャジン


センジュガンピ

最後の水場もそんなに水量なく安心であった。


最後の水場

この頃から雨も止んできたが、どうもある標高から下が降っており、上はそんなにではないようであった。
最後の急登上がると、前常念の稜線が見えた。



乗越へ着くと、雨は止んでいた。


安曇野方面

ここは雲と雲の間に挟まれている感じ。


テン場と横通方面

槍も見えてきた。


槍方面

しかし、しばらくすると西から降ったり止んだり。
どうも飛騨側が降っているようであった。
小屋もまだ閑散とした感じである。診療所に顔を出し、少し休む。
この日は縦走の団体さんが少し入っていたが、この時期にしては空いていた。
久々に中やって、ご飯をいただく。
診療所も例年より20名くらい患者さんも少ない感じであった。

第2日目

天候:雨一時雷雨時々曇り

この日も天候よろしくない。
朝の一時行けそうな時あったが、すぐに積乱雲きてゴロゴロ君。
テン泊予定で素泊まりのお姉様方も旅立たれたが、ゴロゴロ言い出してすぐに戻ってこられた。
これは正解。稜線で雷だと隠れようがないので、非常に怖い。私も何回か経験あるが、怖かった。
この恐がりが、自分自身の身を守る。
ここで日程がないからとかこれくらいなら大丈夫という意味のない過信が、最悪の結果を招くこともある。
小屋の方で停めても行ってしまう人は行ってしまう。まあ自己責任であるからそれはそれでいいのだろうけど、
昨年の事故後、某A新聞などは「何故停めなかったのですか?」だと。
この事故の時も受付では停めていたが、こっそり出て行った様である。その後に事故。
この週末も何件か事故あったが、某A新聞は同じこと言っているかもしれない。
しかし、ずっと監視しているわけにも行かず、出て行ってしまうのである。
悪天時、受付にいると電話でキャンセルはわかる。自分自身で天候等判断して決められたことだ。
また天候のいい時に来ればいい。
しかし、今の天気聞くならわかるが、明日はどうですか?との問い合わせは応えようがない。
良いですと応えて、悪かったりしたものなら「小屋の人がこういった、あーいった」と騒ぎ立てる。
小屋からしたらいい迷惑である。
停滞前線が発生している時の天候はプロでも予報しづらい。
確かにその場所に長く居れば、そこの特性も掴めてある程度はわかるが、はっきりとした判断はできない。
月曜は徐々に回復したが、下界の予報より山は遅れて回復した。
まずは自分で判断し、あとは実際行って見てみるのがいい。だめなら観光して温泉でも入ればいいのだから。
だけど遠くから行くので、それはもったいないという方もおられるだろう。
それなら初めから計画は中止もしくは延期すればいいのである。
他にも呆れてものも言えないようなこと、たくさんあるが書き切れないので、またいずれ。

この日は、昨日担ぎ上げた各種スパイスで元気つけてもらおうと、ナシゴレンとスパイススープを
昼食で作る。スパイスは医食同源の素である。
マンネリ化してしまいがちな小屋生活に少しでも刺激があればいいと思った次第です。
普段の下界生活もたまには刺激は必要ですな。

この日は本当にこの時期にしては、激少ないお客さんであった。
まあ、国営放送が大々的に遭難のニュース伝えていたのもあるであろう。
あまりにのんびりし過ぎて、帰るのが翌日になってしまった。。。

第3日目

天候:雨のち曇り

早朝は雨も降っていたが、霧雨程度。
4時に下って、そのまま下界の仕事へ出勤したのでした。

いろいろあって勉強になった山生活でした。


飯豊・主脈周回 門内岳~北股岳~飯豊本山(2105.2m)

2014年08月19日 | 山歩き
2014年8月11日(月)~13日(水)

夏休みは、東北沢ツアーの予定であったが、台風11号の影響により縦走に切り替え。
土曜に東京でライブハウス寄って、日曜に北上。
栃木県内では、ご機嫌な降りであった。
喜多方でラーメンいただいて、今回のお供よーさんとその知り合いの方が
管理している山形は小国町の天狗平ヒュッテで急遽お世話になる。
隣は、飯豊山荘。お風呂はこちらで浸かる。





2年前のGWだったか?、梅花皮荘からここまでえっちらおっちら歩いた。
その時、石転び沢から稜線までは上がったが、山頂は踏んでいない。
それが心残りであったので、ここを選択したのもある。

天狗平ロッジは、NPO飯豊朝日を愛する会が運営。
小国山岳会が管理している。



基本素泊まりで、2000円とお安い。部屋も広々です。
おみやの会津の馬刺しとビール&いも焼酎でいつものごとくフラフラでよく覚えておらず(笑)
爆睡~

第1日目

天候:曇りのち雨、稜線暴風雨

朝のうち雨も降ったが、登山口へ行く頃には雨も上がった。


お世話になりました

さすがに予報悪いので、駐車場はまばら。


梶川尾根登山口

いきなり急登で始まる。天候も回復してきた様な感じであるが、騙されてはいけない。
初っぱなから急登であったが、湯ノ沢にかかる虹に癒やされる。



虹もそうだが、お花も癒やされるね~





下を見ると随分上がってきた様に思う。


飯豊山荘方面

飯豊は、山の標高も2000mそこそこであるが、登山口が低い。
よって標高差が1000m以上は当たり前。どこから登ってもきつい。
やはり、山は標高差であると思う。
おじさん1人抜いて、ブナの尾根を黙々上がる。
五郎清水で女子2名パーティーを抜く。
今日はこのくらいか?



おっ!これはイイデリンドウかな?
樹林帯ももう終わりの頃、上から2パーティー下りてきた。
稜線は風が凄いとのこと。まあ様子見て、予定の梅花皮小屋まで行かず、門内小屋にしましょう。


梶川峰

森林限界越えると風雨も強くなってきた。
登り傾斜はなくなり、稜線までもう一歩き。



地塘がある高層湿原は、いいですね~
この辺から、タカネマツムシソウも出てくる。



程なく、稜線分岐。


分岐標識

そこから少し登ったところが、扇ノ地紙という面白い地名の所。



稜線上は、この西側の道と先ほどの分岐から行く東側の道があった。
風も強いが、歩けないほど出ない。
もうないであろうと思われた、ヒメサユリが一輪だけ咲いていた。



こちらはニッコウキスゲ



門内へ近づくにつれ、暴風になってきた。
たまに耐風姿勢とるほど。台風近づいているしね。
それでも小屋近くのテン場にテント張っている強者もいた。
門内小屋は、我々が最初の到着。早速カッパなど干す。



そうこうしているうちに先ほどの女子パーティーが到着。
さすがの強風にテントの兄さんも小屋に来た。
最後に、最初に抜いたおじさん到着であった。


管理人小屋

この小屋は、新潟の下越地方の山岳会が交代で管理しているとのことであった。
水場は、5分くらい門内沢側を下りたところにあった。
暴風雨で小屋が飛ぶくらいの音していたが、いつもの様に爆睡であったが、小屋が揺れるほどの時に
一回だけ珍しく起きた。

第2日目

天候:ガスのち曇りのち雨

夜中の強風も収まり、雨も止んでいる様だ。
朝食とって、出発準備。


門内小屋

テントの兄さんが一番で出発。横浜からの姉妹とほぼ同時に出発する。
すぐに門内岳山頂に到着する。


門内岳山頂

ガスで周囲は見渡せないが、昨日の天気に比べればという感じである。
ここは、通過して先を急ぐ。
徐々にガスも晴れていく感じである。





どこ行っても、タカネマツムシソウがある。
この花見ると秋だな~と感じるようさんです。



この辺から梅花皮小屋からの登山者とすれ違う。
門内山頂から少し行くと、ギルダ原。


ギルダ池

雪国の山は高層湿原がいいですね~
視界も良くなってきた。



花もいっぱい






ハクサンシャジン


ミヤマトリカブト

大きく登り返すと、北股岳山頂。




北股岳山頂


山頂から大日岳方面

飯豊の最高峰大日岳も見え始めてきた。


コウメバチソウ

稜線はほぼガスがとれてきた。


梅花皮岳方面

しばし休憩後、梅皮花小屋へ下る。
ここもお花が綺麗だ。




ハクサンシャジンの群落


梅花皮小屋と先を行く横浜姉妹


梅花皮小屋

2年ぶりの小屋である。
管理人小屋に寄り、管理している小国山岳会のS氏とお会いする。
S氏はマタギである。話していると「あそこにクマがいる。」とのこと。
数百m先の尾根を見ると確かにいた。


クマさん

さすがの眼力である。
この小屋の水場は、稜線にもかかわらず多くの水が出ている。
しばし歓談後、先を急ぐ。というかのんびりだけど。


ハクサンフウロ


イイデリンドウ

程なく、梅花皮岳


梅花皮岳山頂

北股岳とここ来られて満足である。


烏帽子岳方面


山頂からほん石転び沢

いつかはここも滑ってみたい。だいぶエクストリームですけど。
ここは休まずに前進。


ヨツバシオガマ


与四太郎の池

行けすぎるとすぐに烏帽子岳。この頃からまたガスり始めた。


烏帽子岳山頂

今日は、御西小屋までである。
ここからの稜線漫歩で終了。ノンビリ行く。


チングルマ


クルマユリ




シナノキンバイ


烏帽子岳と梅花皮岳方面を振り返る

この時期でも雪渓は多くある。烏帽子からの間に2カ所、雪渓の上を行く場所があった。
よって、この花登場


ハクサンコザクラ

この花の北限である。これより北にはこの花はない。



御手洗の池で休憩し、天狗ノ庭を行く。




飯豊本山とダイクラ尾根


ハクサンイチゲ

天狗岳を巻くと御西小屋が見えてきた。


稜線に立つ御西小屋

チングルマなどの御花畑を通過し、御西小屋へ到着。
この頃少し雨が降り出してきた。


御西小屋

ここも小国山岳会の管理である。管理人さんはこの日上がってくるようで、まだ居られなかった。
ガスと雨であったが、横浜姉妹とはここでお別れ。彼女らは本山小屋まで行くとのことであった。
1階に3パーティー居られたので2階へ行く。
お昼とったりしながら、のんびり過ごす。
管理人さんも2時頃来て料金納める。ここは2000円。
夕方近くに雨も上がり、景色も見えてきた。


今日来た北股岳方面


大日岳

新潟方面も見えてきた。新潟市の向こうに夕陽が当たる。





夕陽沈むのを晩飯食って待とうとしていたら、がっつりガスで残念。


小屋2階

2階へは、他に単独の方2名来られた。
湯ノ島小屋から大日岳越えてきたとのことであった。
やることないので、早々に爆睡。
おやすみなさい

第3日目

天候:ガスのち晴れ

今日は一番天気が期待できるが、朝のうちはガスの中であった。



本山小屋から大日岳へ行く人が多くすれ違う。


ニッコウキスゲ


駒形山


飯豊本山

飯豊本山到着時はガスであったが、すぐに雲も取れ始める。


飯豊山山頂


本山小屋方面



晴れてきたぞ~



山頂には続々と到着
これから行くダイクラ尾根も綺麗に見える。
岩がゴツゴツしていてなかなか面白そうだ。


ダイクラ尾根

ダイクラ尾根に下り始めると、ヒナウスユキソウが。


ヒナウスユキソウ


山頂方面


1830峰


タカネナデシコ

いくつかのピークを巻いたり、登ったり、下りたりしながら行く。
道は踏み跡程度である。楽しい。


宝珠山

この道は、滑ったらヤバいわという場所や岩場には鎖もロープも付いていないので、余計楽しい。
登ったり、下りたりが続くが、宝珠山を過ぎると下りが多めになる感じである。
しかしアップダウンは相変わらず。


稜線はガスの中


これから下る尾根

下りごたえ満点。まあ1700m下るからね~


ハクサンコザクラ群落


アオノツガザクラ

千本峰手前に蝶が多くいた。
この手前くらいから、朝一で上がってきたパーティーとすれ違う。


ヒョウモンチョウ


アサギマダラ

昼頃には稜線上も晴れてきていた。


北股岳方面

日向はいよいよ暑いが、樹林帯は涼しくて良い。
休場の峰からは一気に下る感じであった。結構急である。
ここで単独姉さん上がってきたが、昼過ぎのこの時間どこへ行くのだろうか?


種蒔ノ池

池のある池ノ平辺りはまったりであるが、ここから一気に下ると桧山沢の吊り橋に出る。


吊り橋


桧山沢と大又沢出合

ここからは、沢の右岸を行き、林道に出て温身平の素敵なブナ林を抜け駐車地へ。
久々になかなかの下りでした。
天狗平ヒュッテでK氏にご挨拶して、梅花皮荘で温泉に浸かり帰路につく。


梅花皮荘

今回で随分とこの辺の地形概念がつかめた。
沢にスキーとまた訪れてみたい。