ウォーク更家の散歩(東海道・中山道など五街道踏破、首都圏散策)

多摩川を歩く(その92)(小河内ダム) 2023.11.4

    

(小河内ダム)

 

 

再び「猿の群れに襲撃される」ことがない様に、速足で、小河内ダムを目指して「奥多摩むかし道」を下って行きます。 

ここから先は多分、落石による通行止めで入れなかったのでしょう。

落石の応急対応が済んだので、上の写真の様に、「通行止め」の看板を脇に移動したみたいです。

左側は急な崖で、右側は大きな岩です。

足元にはやたらと大きな落石が多く、注意深く歩いて行きます。

 

落石の直撃を受けたのでしょう、歩行者用の鉄パイプの手すりは、あちこちで、ぐにゃぐにゃに曲がっています。

更に歩いて行くと、樹々の隙間から、ハッキリとゴールの「小河内ダム(奥多摩湖)」が見えました!

小河内ダムでは、昼食の「ダムカレー」が待っています!

ようやく、「奥多摩むかし道」が終わり、舗装道路に出ました。

「水根バス停」へ400メートルの標識がありました。

水根バス停の前が「小河内ダム」なので、もう一息です!

水根バス停の前の上の写真の石段を上ると、そこはもう「奥多摩湖」でした。

「奥多摩湖」は、青い空と水を豊富に蓄えたエメラルドグリーンの素敵な景色でした。

上の写真は、ダムの近くの「水と緑のふれあい館」で、ダムに関する資料や奥多摩の歴史等を展示しています。

私は、ここの「ダムカレー」を食べるのを楽しみにして、延々と「奥多摩むかし道」を歩いて来たのですが・・・

しかし、何と!、本日休館です!

ショック!!

お腹が空いたな~・・・

「奥多摩湖」は、登山、釣り、キャンプなどのレジャーの拠点です。

かって、ここには小河内村がありましたが、ダム建設に伴い、湖の底へ沈んでしまいました。

これにより、954世帯が移転を余儀なくされました。

また、ダム工事は、87名もの尊い犠牲者のうえに完成しています・・・

最近、熊が盛んに出没している旨のポスターが、至る所にベタベタと貼られています。

出没の場所の地図を見ると、これから歩こうとしている対岸の「湖畔の小道」で、至る所に出没しているみたいです。

う~ん・・・、まずいな~!

熊が盛んに出没している「湖畔の小道」の遊歩道は諦めて、仕方なく、車が多くて歩道の無い「青梅街道」を歩くことに変更します。

上の写真の「水根橋」を渡ります。

左側に連なって見える5本の白いコンクリートのゲートは、「余水吐(よすいはき)水門」です。

(左側が、5門のローラーゲートの「余水吐水門」)

「余水吐水門」は、大雨のときに放流しています。  

「小河内ダム」は、上水道の用水と発電が目的の「日本一の重力式コンクリートダム」です。

人口増加や工業地帯の発展を受けて、東京では水道の需要が急増したため、昭和32年に竣工しました。

「小河内ダム」としてよりも、そのダム湖である「奥多摩湖(小河内貯水池)」の名前の方が知られています。

小河内ダムは、上の写真の様に、のっぺりとした「堤体」で、「堤体」には対になった「エレベータ棟」(手前の建物)と「展望棟(奥の建物)」があるだけです。

「展望棟」入り口の事務所の受付のオジサンに会釈して、階段を上り、「展望室」へ向かいます。 

上の写真の左下の白い建物が「多摩川第1発電所」です。

小河内ダムで貯留された水は、ここでダム式発電に使われたのちに多摩川に放流され、下流2か所の取水堰で水道原水として取水されます。

奥多摩湖は、”東京都の水がめ”と呼ばれているものの、現在、東京都の水道水の多くは、利根川水系に依存しており、小河内ダムからは多摩地域への給水に限られています。

湖面に浮かぶのは「巡視艇」(赤丸印)と「ドラム缶浮橋」(画面を左右に横切る黄色の点々)です。

展望塔の2階には、上の写真のダムのジオラマがありました。

上の写真の奥多摩周辺のイラストマップが、3階の床一面に描かれていました。

上の写真の様に、在りし日の「小河内線」の写真が展示されていました。

へ~、こんな蒸気機関車で、ダム建設材を運搬していたんだ!

(小河内線については、「多摩川を歩く・小河内線廃線跡」を見てね。)                  

「ダムカレー」を食べられなかったので、空腹なまま、食堂を求めて歩いて行きます・・・

振り返ると、小河内ダムの左側に5門の「余水吐水門」が見えます。

(大麦代の広場)

大麦代の広場に、飲食の売店がありました。

珍しくて美味しそうな「鹿肉ジビエ饅頭」を食べたかったのですが、今日は売り切れとのこと。

仕方なくどこにでもある様な上の写真の「アメリカンドッグ」を食べて飢えをしのぎます。

ここまで歩いて来て疲れ果てたので、この売店の前の「大麦代」バス停から、路線バスに乗って、奥多摩駅経由で、新横浜に帰ります。

 

(小河内ダム全景図:現地案内板より)

 

 

小河内ダム

 

ps.

ここまでの「多摩川を歩く」と「五街道踏破」については、「中山道を歩く 」の中程の一覧表と、冒頭の一覧表の見たい項目をクリックしてね。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

mrsaraie
ushi_7さんへ

ええ、「奥多摩むかし道」は、奥多摩湖に近づくにつれて、大きな落石が山道を襲った痕跡が至る所にあり、本格的な登山道といった感じです。

そうですか、野生の猿は、水根のバス停の辺りまで現れているんですね。

えっ~!、地元では熊を見かけたんですか?、怖~っ!!
ushi_7
奥多摩むかし道も、奥多摩湖に
近づくにつれて荒れてきますね。
登山道みたいな感じが
好みかも…(*´˘`*)

そうそう
水根のバス停の石段
そこで自分はヤンキー猿に
会いました(笑)
湖周辺は野生動物の宝庫ですね、
でも奥多摩で熊さんだけには
会った事が無いですね。
地元では見かけましたが…
( ̄▽ ̄;)
mrsaraie
hidebachさんへ

そうでしたか、小河内ダムには何回も行ったことがあるんですね。

私は、江戸時代の街道を歩くのが好きなので、「奥多摩むかし道」は、どうしても歩いてみたい道でした。

ええ、これだけ、あちこちにクマ出没のポスターや地図を貼られると、猿の群れに2度も遭遇したのだから、ホントに熊に遭遇しそうな気がしてきました・・・

危険な奥多摩湖畔の遊歩道を諦め、退屈な車道ではありますが、賢明な青梅街道を選択しました。
hidebach
小河内ダムには何回も行きましたが、
奥多摩むかし道は知りませんでしたので、
興味深く拝見しました。
危険な所は避けて、賢明な選択でした。
続きを楽しみにしております。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「Weblog」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事