K's Note

不定期blog

生徒を守る先生のお仕事

2010-11-04 | 雑記
先日、某県立高校定時制高校で講演をしてきたのだが
「せっかくだから給食いかがですか?」のお言葉に甘え
学校給食をいただいた。

栄養士さんが運んでくださった給食。
まずはパック牛乳にストローを刺し、呑み終わったら
折りたたんでパック牛乳戦車を作ろうと決める。

そして、うまいなぁと思いながら給食をいただいているとき
ふと思ったのが、「高校で給食ってあったっけ?」。

そう言えば、僕は中学も高校も弁当/購買だったなぁと。
そんな話をしていると、「定時制高校には給食が基本あるんですよ」と。

そうか、夕方から夜にかけての学び舎なのだから、夜ごはんが
間にはさまれるのは当然かぁと思いつつ、暖かいご飯がうまかった。

よくよくお話を伺っていると、この給食だけが唯一、”まとも”な
一日の食事になる生徒も少なくないらしい。家庭では食事がちゃんと
出されないとか、給食以外食べない/食べられないとか。

で、僕は知らなかったのだが、給食をいただく前に先生から
一言。

「ちょっと”検食”してきますね」と言って、席を外された先生。
”検食”という言葉を聞き流していたので気が付かなかったが、

毎回、生徒さんが給食を食べて体調を崩されないよう、また
給食の安全性が担保されていることを確認するため、
(当日担当の)先生は、事前に給食を食べるのだそうだ。

学校関係者では当たり前のことかもしれないが、知らなかった僕にとって
「そんなことまで先生はやっておられたのか!」と感服。

生徒を守る先生のお仕事のひとつに、まさに「毒味」的なものも
あるとは。。。そういうひとつひとつの取り組みが積み重なって
生徒は安心・安全に学校生活を送ることができるんですね。

生徒を守る先生のお仕事、深いです。

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1 コメント

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多くの人が知らないままのこと (はやし ゆうへい)
2010-11-15 18:21:50
>この給食だけが唯一、”まとも”な
一日の食事になる生徒も少なくないらしい

驚きました…
以前には「こんばんは」という夜間中学のドキュメンタリー映画を見たことはあって、多少そういう大変な状況の方がいることも知っているつもりではいましたが、そこまでとは・・・正直知りませんでした。

あまりTVや新聞では取り上げられないですね。
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