26日(日曜日)は日向神に行ってきました
ルートは午前中 トンネルエリアのチムニールート いわゆるホゲキ岩のクラッシックルートです
午後はスピンネル ホウショウルートと田川ルートの中間ぐらいかな
メンバーは CL会長 SL楠 M今村、間野、岡部 で総勢5人
実はこのメンバー良く見るとSL以下リードをしていない人ばかり
ゲレンデや簡単なリードなら多少ぐらいならなんとか行けるけど、本チャンのガッチリルートいけるのかな
とりあえずアブミはあるしまあ何とかなるか
と言うわけで、全員集まったところでボソボソと、「今日誰がリードするとかかいな」などとコソコソ話していると
会長が、今日ルート説明をしてくれまして、最後にじゃリードはと切り出され、皆一瞬ドキドキ
「最初は楠行け」
俺っすか、いきなりロシアンルーレットに当たりました
駐車場からトンネルを抜け5分で取りつきに到着
ガレ場が微妙な角度でなんとなく危ない、その上にチムニーがそびえてました
とりあえずガレ場を抜け最初の取りつきまで楠がリードを
ガレ場なので小石がコロコロ落ちて行きますと、下から会長様のご叱責が
「石落とすな」 でも足置いただけで落ちるんですけど
支点確保まで3mの所で会長様から
「右にトラバースして大きな木に支点作れ」
「あと3mで支点があるけんそっちに行きます。右のトラバースはメッチャ危険やケン」
「何言いようとや、上で次ルート取れるとや」
「先が見えんケン分らん」
「なら右に行け」
「マジすか。メチャ怖いんですけど」
と最後は小声でつぶやき、トラバース開始
幅3m高さ5mほどの大きな岩に苔むして、ホールドも無い。着地は草付で地面がどうなっているかもわからない
でも行きました。苔にスローパー、足も苔にスメアで、ズリズリしながら、うわっと とか言いながらなんとか行きました
次に今村君がリードで上がってきて、トラバース地点で固まりました
「楠さんここ行くと」
「だって会長がこっちって言いようやん、メチャ怖いケン。ズリズリやけん注意してね」
今村君が果敢にトラバースしてきて、最後の一歩の所で固まってしまいました
「ここからどう行くと」
「足を石の終わりまで伸ばして、絶対途中で降ろしたらいかんよ、落ちるけん」
と言うと足を延ばしてきて石の終わりまで後20cmの所で伸びない。耐えきれなくなり、石が終わってないとこの草付に足を乗せたとたん
ズドンとリード落ち。俺が先に引っ張っていた目の前のロープを掴み何とか落下は踏みとどまりました
その後会長が昇ってきてトラバースに到着。会長から一言
「俺真っ直ぐ登るけん」
いやいや会長、あなた様がトラバースって言うから、俺達死にそうになってトラバースしたのに、まじで言っているんですか?
その直後の一言
「楠君、下の事ばかり聞かないで、自分が一番近いから、自分で判断しないとダメだよ」
とのお言葉を頂きました。ありがとうございます
チムニーは快適に登り午前中は終わり。
駐車場に戻ったので会長に
「昼はどうします?」
「あるわけ無かろうもん」
ですよね。と言う事で休憩なしですスピンネルへ。5Pありここは以前富永君が3P目で敗退したところ
誰がリードかなと不安げにしていると会長から
「じゃ右で間野さん、左で岡部さん。岡部さんビレーは今村君」
1,2Pは順調に2人でこなし、楠はこっそり何もせず、登だけでした
3Pは以前敗退したところ。今村君が
「俺行きますと」
気合の発言。皆でルートを探り、ピンの位置も見つけいざスタート
残置のロープまでは難なくたどり着き、そこからはアブミを使って登攀
巧みに2本を使いこなし3P、4P完登。みんなA0を使いながら続きます
4Pの支点で4時半を回り、体力もほぼ限界。会長を4人で待っている時に
「もう帰りたいね。会長が上がってきたらお疲れ様でしたって言って帰ろう」
と話、ていると会長が昇ってこられたので、その瞬間皆で
「お疲れました」
と言うと
「何言いようとや、あと1pあるやろ。登るぞ」 とのこと。残念な気持ちと、誰が登るのかという
最後のロシアンルーレットが、
「じゃ間野さん言って」
間野さんが 「いや~私ですか」
「行けるよ。大丈夫」
てなことで、いやいや登る羽目に。ここはハング越えの難所。しかもクラックにカムが掛からない
5mほど上がりハングに着くと、上のガバに手を取りヒールを掛けて上がるが、上がったところにピンが無く敗退
クライムダウンするときに手が離れ、足が岩に引っかかり頭から吊り下げられた状態に
うわっと思うのと、危ないとヒヤッとするのが同時に感じ、少し経つとビビりがやって来ました
会長様が「次は誰や」と言うので、SLの宿命として楠がチャレンジ
ハングに触って「登れません」
「なら仕方ない。返るぞ」
と言う事でようやく降下で帰りました
いつものようになんですけど、休憩なしで飯なしで8時間半登りっぱなしでした
でも紅葉は少し色づき、なんかとても楽しいクライミングと
誰がどの壁を登れるのか、分っている会長を尊敬しちゃいました
会長 お疲れ様でした