きょうは夕刊紙に稲川淳二の記事が載っていたわけだが。
しかしいまの若い人、稲川淳二を「こわいひと」だと思って
いるという。たしかにあの口調で怪談話やられれば「こわい
ひと」と思うのも無理はないのだが、もともとは「熱湯風呂」
などでバツグンなリアクションをしていたひとなんだが。いや、
こんなことわざわざ言うまでもない当たり前のことと考えて
いるのは、ある一定の年齢以上の人間だけらしい。そういや
「いててててて」とか「悲惨だなー」と言ってる稲川淳二、最
近見たことがない。仕事の中心が怪談に移ってしまったんで
すな。
わたしの感覚だと、怪談といえば一龍斎貞水だったんです
がね。いつの頃からか、稲川淳二と桜金造がそのマーケット
を奪ってしまったという・・・桜金造はともかく、稲川淳二のあ
の独特の語り口調というのは、たしかにひとつの「芸」の域に
まで達してますな。
けっこう特徴のある口調であると思われるのだが、あの口
調をモノマネする芸人が出てこないのが不思議ではある。な
にか平凡極まりない日常の風景を、あの「怪談の語り口」で
語ったらかなり面白いと思うのであるが。
しかしウイークエンダーで下着泥棒事件のリポーターやっ
てたり、熱湯風呂リアクションの第一人者として活躍してい
た人間が、180度方向の異なる「怪談」の世界にはいったか
ら面白かったのだが、あのひとを最初から「怪談語る怖いひ
と」と認識して見ている人間は、そういう過去を知ったらどう
思うだろうか。
考えてみれば、軸足を違うところに移しちゃったコメディア
ンて、片岡鶴太郎とかジミー大西とか、かなりの数いるわけ
で。特にジミー大西なんか画家として結構な評価をうけてい
て、それがかつて「やってるやってる~」という名ギャグを産
み出してていたお笑い芸人だとは、よく考えるとかなり違和
感のある話である。
北野武も、やはり寄る年波には勝てないのか、最近はすっ
かり文化人ゾーンに軸足が・・・・お笑いというのは体力勝負
だから致し方ないのかもしれない。タモリのように、すっかり
空気になりきれば「老い」からは無関係でいられるのかもしれ
ないが。ほとんど「仙人芸」とでも言うべき領域である。
ダウンタウンやナインティナインは、どんな場所に着地点を
見つけるのか。10年後が非常に興味深かったりする。
しかしいまの若い人、稲川淳二を「こわいひと」だと思って
いるという。たしかにあの口調で怪談話やられれば「こわい
ひと」と思うのも無理はないのだが、もともとは「熱湯風呂」
などでバツグンなリアクションをしていたひとなんだが。いや、
こんなことわざわざ言うまでもない当たり前のことと考えて
いるのは、ある一定の年齢以上の人間だけらしい。そういや
「いててててて」とか「悲惨だなー」と言ってる稲川淳二、最
近見たことがない。仕事の中心が怪談に移ってしまったんで
すな。
わたしの感覚だと、怪談といえば一龍斎貞水だったんです
がね。いつの頃からか、稲川淳二と桜金造がそのマーケット
を奪ってしまったという・・・桜金造はともかく、稲川淳二のあ
の独特の語り口調というのは、たしかにひとつの「芸」の域に
まで達してますな。
けっこう特徴のある口調であると思われるのだが、あの口
調をモノマネする芸人が出てこないのが不思議ではある。な
にか平凡極まりない日常の風景を、あの「怪談の語り口」で
語ったらかなり面白いと思うのであるが。
しかしウイークエンダーで下着泥棒事件のリポーターやっ
てたり、熱湯風呂リアクションの第一人者として活躍してい
た人間が、180度方向の異なる「怪談」の世界にはいったか
ら面白かったのだが、あのひとを最初から「怪談語る怖いひ
と」と認識して見ている人間は、そういう過去を知ったらどう
思うだろうか。
考えてみれば、軸足を違うところに移しちゃったコメディア
ンて、片岡鶴太郎とかジミー大西とか、かなりの数いるわけ
で。特にジミー大西なんか画家として結構な評価をうけてい
て、それがかつて「やってるやってる~」という名ギャグを産
み出してていたお笑い芸人だとは、よく考えるとかなり違和
感のある話である。
北野武も、やはり寄る年波には勝てないのか、最近はすっ
かり文化人ゾーンに軸足が・・・・お笑いというのは体力勝負
だから致し方ないのかもしれない。タモリのように、すっかり
空気になりきれば「老い」からは無関係でいられるのかもしれ
ないが。ほとんど「仙人芸」とでも言うべき領域である。
ダウンタウンやナインティナインは、どんな場所に着地点を
見つけるのか。10年後が非常に興味深かったりする。