ボリショイ劇場 & シドニ-オペラハウス観劇記

元モスクワ、現在シドニ-赴任の元商社マンによるボリショイ劇場やシドニ-オペラハウスなどのバレエ、オペラ観劇記です

ボリショイVSマリインスキー オシポワ&ワシリーエフのパリの炎」

2007年09月11日 | Weblog

M特派員の写真(Ivan)と感想です。

なお出待ちに関し下記Comment.

ダンサーは2つの出口から出てきたので、誰かを追っているともう別のダンサーは見えなくなり、しかも、元々小柄のマリンスキーのダンサーはほとんど人ごみに埋もれて見えない状態でした。タクシーも2台が常に止まっていて、相乗り状態で埋まれば次の車と入れ替わったようです。
 
ラトマンスキーもサービスが良く、写真&サインもダンサー並にバンバンねだられていました。まだ若く素敵ですね。

関係者に「疲れていますからサインはできません!」と連れて行かれたオシポワにも、タクシーに乗る寸前の所でサインをもらいました。本人は気前良く応じてくれました。日本の場合、ダンサーの意思とは別に、周りのセキュリティーが過剰だなといつも思うのですが。
 
日本でデビューだったイワン君は長い間ファンと接していました。<o:p></o:p>

シポワ&ワシリーエフの「パリの炎」は、可愛い二人が豪快に伸び伸びと踊ってくれました。若さが眩しいほど、お得意の跳躍など変化をつけて技のオンパレードでした。観ていて気持ちが良い。あえて言うなら、オシポワのポーズのキメが常に音楽よりも早い事。

オシポワのみならず、ボリショイ組みは、フィーリン&アレクサンドローワを除いて、ポーズのキメでいつもオーケストラとずれている・・・

マリンスキーのダンサー達は、皆ピシッと音楽と同時に終わっていたのに・・・かと言って、踊りが控えめになることもなく。

ボリショイは指揮者との相性か、またはダンサーが音楽を覚えきっていないのか・・・??

やっぱりガラだと技の連続なので、キメが甘いとだらけてしまいます。

ワシリーエフ君の「バラの精」は、元気過ぎて、まるで「真夏の夜の夢」のパックのよう・・・ いたずらっ子が駆け回っている感じでした。体の(特に上半身の)硬さも気になったし、上半身が大きいので、衣装がまたエレガントに見えない・・・ 実際、ボリショイのバラの精の衣装はグラデーションが掛かったような褐色の限りなく茶色よりのピンクで、帽子の後ろ側の長い飾りも可愛いのですが・・・ イワン君には似合わなかったようです。お相手のカプツォーワは幻想的な雰囲気が作れず、座っている姿もただどっかり座っているだけ・・・眠る姿に漂うロマンチックな空気とか、何もないので残念でした。同じ演目はAプロのゴールプ&コルブ組みの印象が強かったです。

オシポワは「ミドル・デュエット」ではリズム感と並外れた身体能力を披露。見る人の振付けや演目自体の好みに関わらず「凄いな」と皆に思わせるダンスでした。エネルギッシュな踊りは、メルクリエフとの息も合っていました。 Aプロの「海賊」ではコーダの途中で体を支えきれずに床に手を付いてしまったメルクリエフですが、夜のBプロには名誉挽回で臨んだ事でしょう。彼は体格が男らしいので、このようなコンテンポラリーのシンプルな衣装が似合います。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
テレビでの放送 (くみ)
2007-09-21 09:03:52
ボリショイ×マリインスキーの公演のAプロがテレビ放送されることになりました。
ワシリーエフは「パリの炎」を踊った日です。
放送 (管理人)
2007-09-22 15:19:30
くみさん
ですよね。10月5日NHK教育22:25~芸術劇場ですよね。日本の家族に頼んで録画してもらいませう。

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