日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

花見の旅in信州 2017 - 大石家

2017-04-17 17:22:56 | B級グルメ
雨が弱まる気配は一向になく、これでは夜桜見物も厳しそうです。しかし、早く切り上げるという選択を、往生際の悪い自分がとれるはずもありません。暗くなるのを待つ間に腹ごしらえを済ませます。
伊那といえばローメンとカツ丼ですが、ローメンは物珍しさを楽しむもので、毎回いただきたいと思うほどではありません。その点カツ丼は万人受けする味ですが、迫力のある見た目の割に、思いの外あっさりいただけてしまうのが自分には物足りなく感じられます。ならば何をと考えたとき、いの一番に浮かんできたのが「大石家」の中華そばです。
緬、スープ、チャーシュー、メンマ、葱、蒲鉾と、どれをとっても完成度の高さを誇る当店の中華そばの中でも、真骨頂はなんといっても分厚いチャーシューでしょう。そのチャーシューが七枚乗って1050円なら、チャーシューメンにも十分な値打ちがあります。とはいえ、中華そばに千円以上払うのが、自分の金銭感覚ではためらわれるのも事実です。奮発するかどうか決めかねたとき、品書きにある「大盛り」が目に留まりました。麺が五割増、チャーシューが3枚から4枚になるというのがその内容で、ご飯が150円することを考えると、同じ値段で麺もチャーシューも増えるのはお値打ち品です。この店ではこれを選んでおけば間違いないのかもしれません。
ちなみに今回気付いたのはスープの味わい深さです。最初に一口すすった時点では、濃い色合いの割には薄味にも思える当店のスープですが、食べ進めて舌が慣れるうちに、味わいが引き出されてくるとでも申しましょうか。京都の「第一旭」のスープについて、一口すすったときの甘い香りと、舌が慣れてきた後の味わいがいずれも秀逸だと評してきましたが、こちらは一口目が弱めに感じられる反面、中盤から終盤にかけて最も味わいが発揮されるということになります。いわゆる富山ブラックなど、中盤終盤で疲れてくるラーメンもある中、最後までおいしくいただくための工夫が感じられました。

大石家 伊那店
伊那市御園84-1
0265-74-8275
1100AM-1530PM/1730PM-2130PM(売切御免)
大盛り950円

コメント    この記事についてブログを書く
« 花見の旅in信州 2017 - 糸合シ由 | トップ | 花見の旅in信州 2017 - 五年... »

コメントを投稿