日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く 2017 - 風蓮湖

2017-09-22 18:23:54 | 北海道
夕景が絵になる場所を探し求めて風蓮湖にやってきました。道道が尽きる走古丹の港で西の空を眺めています。
道東の地図を眺めたとき、野付半島とともに目を引くのがここです。今回の旅では是非とも訪ねてみたい場所の一つでした。しかし、サロマ湖の先端にしてもそうですが、地図上で見て面白いのと、走って楽しいのとは別物で、同様の関係がここについても成り立ちます。道道は細長い半島の外海側を走っており、湖は寂寥たる湿地の向こうの樹木に隠れて見渡せません。初めて視界に入るのは、走古丹の漁港まで道道を走り通してからですが、高さが全くないのに加え、今日の空には雲一つないため、眺めとしては平板です。加えてわずかながらも風があり、水面が揺れてしまうため、その点では昨日眺めた霧多布の夕景に及びません。
しかし、それを埋め合わせるものを眺めることができました。残照が弱まるにつれて、西の空に針のような上限の月が見えてきたのです。その月は夕日と同様刻一刻と沈んでいき、あと少しで対岸の向こう側へ隠れようとしています。今夜も星空になりそうです。

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