日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

早春の越後を行く 2017 - 魚仙

2017-02-18 21:03:49 | 居酒屋
長岡に着いたところで本日の乗車は終了です。投宿は後回しにして通称「魚仙踏切」へ向かい、回送列車が引き上げるのを見送ってから暖簾をくぐりました。
去年の秋は撮影と乗車で二回ずつ新潟を訪ね、その都度ここで一献傾けましたが、魚介の品書きはいささか地味でした。その点今回の充実ぶりは歴然としています。鰤、真鱈、幻魚、がし海老、あん肝などの彩り豊かな品々は、まさしく百花繚乱の様相です。今回は何といっても魚介が主役、油揚げは今回も見送り、その代わりに教祖が「キングオブなめろう」と絶賛する鰤のなめろうを真打ちとします。
そのような状況でありながら、脇役の方が印象に残るというのは不思議なものです。刺身にはホタルイカが盛り込まれ、小高く盛られた天ぷらの中央にはふきのとうが。小雪が舞う寒い夜、さりげなく春の気配を感じさせる、何とも心憎い演出でした。

魚仙
長岡市殿町1-3-4
0258-34-6126
1700PM-2230PM(LO)
日曜定休

雪紅梅・謙信・白龍・鶴の友
お通し(ぎんばさ)
お刺身おまかせ盛り合わせ
幻魚天ぷら
なめたカレイ
なめろう
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早春の越後を行く 2017 - 新・新潟色

2017-02-18 19:11:34 | 甲信越
白新線の遅れが波及し新発田を4分延で発車するも、回復運転により新津には定時に到着。5分の間合いで新潟行の普通列車に乗り継ぎました。新・新潟色の115系を二本つなげた6連は、まず新潟、次に長岡まで走ってこの日の仕業を終えることになります。
北陸新幹線を振り出しに七本の列車を乗り継ぎましたが、新幹線と「いなほ」以外は国鉄型車両でした。115系が日中の運用から追われ、いよいよ後がなくなってきた状況ながらも、工夫次第でまだやれるというのが実感です。明日の乗車も楽しみにしています。

★新津1852/2553M/1912新潟1926/458M/2042長岡
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早春の越後を行く 2017 - 首都圏色

2017-02-18 18:31:48 | 甲信越
先ほどは手痛い見落としにより、キハ47で往復できる機会を逃してしまいましたが、幸いにも部分的には取り返すことができました。新発田でその普通列車に追いついたからです。終点まで乗るはずだった「きらきらうえつ」を急遽降り、向かいのホームの列車に乗り継ぎます。運用につくのは首都圏色を先頭にした2両編成です。

★酒田1611/きらきらうえつ(8872M)/1807新発田1813/828D/1847新津
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早春の越後を行く 2017 - きらきらうえつ

2017-02-18 17:06:44 | 東北
二時間半の乗車を終えて酒田に到着。駅前の酒屋に寄ってから「きらきらうえつ」に乗り込みました。
長岡の前後では見渡す限りの雪景色でした。新潟へ近付くにつれ、雪は次第に消えていったものの、北上すれば再び雪景色になるものと思っていました。ところが村上を出ると雪は完全に消え、さらには日も射すようになりました。庄内平野に入っても、ところどころに雪が残っているに過ぎず、越後平野に比べればどうということはありませんでした。時折小雪が舞っても積もりそうな気配はなく、春遠からじと実感させられる車窓でした。ところが、酒田の駅で降りると冷たい西風が吹きすさび、春は名のみと実感しました。暖房の効いた車内に籠もっていては、景色とは裏腹の寒々しさにも気付かなかったでしょう。わずか15分の短い滞在だったとはいえ、庄内まで来た甲斐は確かにありました。

「いなほ」にどこまで乗るかについては迷ったのに対し、帰りの「きらきらうえつ」については迷いがありませんでした。設備も速さも「いなほ」と遜色ない上に、510円の指定券だけで乗れるお得な列車だからです。しかし、迷いなく決断したにもかかわらず、よりよい手があったことに今更気付きました。というのは、先ほど羽前大山で交換した普通列車が新津まで直通し、当駅から出る115系の普通列車に接続するのです。しかもその編成が新潟で折り返して長岡行となるため、残りの行程を国鉄型車両だけで走破できるところでした。
最善の手を見落としてしまった遠因の一つとして、再来週の改正で姿を消す糸魚川快速が挙げられます。この列車の廃止があたかも485系の終焉であるかのように騒がれる中、同じく485系で運転される「きらきらうえつ」の存在が、自分の中で俄に浮上してきたという背景があるからです。しかし、3000番台以上に原形をとどめていない「きらきらうえつ」と、ほぼそのままのキハ47では、当然ながら後者がよいに決まっています。貴重な機会をむざむざ棒に振ってしまいましたorz

重ねて惜しまれるのは、115系については近々さらなる運用縮小が予想され、この教訓を生かせない可能性が高いことです。しかし、死んだ子の歳を数えるのはここまでにしておきましょう。大きな窓の向こうでは日本海が暮れていき、夕日も時折顔を出します。往路とも一味違った車窓になってくれそうです。

★酒田1611/きらきらうえつ(8872M)/1832新潟
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早春の越後を行く 2017 - キハ47

2017-02-18 14:06:17 | 甲信越
趣向を変えたいという考えが勝り、村上で普通列車に乗り継ぎました。運用につくのは新潟色のキハ47です。
115系もさることながら、この時期に是非とも乗っておきたかったのが羽越本線です。山形新幹線を経由するという当初の構想も、上越新幹線の混雑を避ける目的と、羽越本線に乗る目的が半々でした。
冬から春にかけての羽越本線といえば、日本海の風雪に容赦なくさらされ、大幅な遅れや運休は日常茶飯事で、自身も度々足止めされたり代行バスに乗せられたりした経験があります。今回も予報は終日雪となっていて、実際信越本線では鉛色の日本海を見てきました。しかし、中越から下越に入ると日が射す場面が次第に増え、今のところ穏やかな午後の日差しが注いでいます。荒れ狂う冬の海を想像していただけに、やや拍子抜けではありますが、春遠からじと実感させる長閑な光景もあながち悪くはありません。さらに北上するにつれ、この車窓がどのように移り変わるかも楽しみです。

それにしても、昔ながらの行先板を提げた、青いシートもそのままのキハ47に揺られていると、元々風光明媚な車窓がなおさら味わい深く感じられてきます。新幹線の整備によって在来線は次々に切り捨てられ、残った普通列車も安普請の規格形に置き換えられて、長時間の乗車にはおよそ向かない代物に成り下がりました。そのような中、乗っていて楽しく思える普通列車に、久々に出会ったような気がします。新潟の115系なき後は、ここが東日本管内最後の砦になるかもしれません。
今や東北本線ですら2両編成のワンマン列車が闊歩する中、燃費の悪いキハ47を2両つなぎ、さらには車掌まで乗務させるというおおらかさは、世知辛いご時世にあっては奇跡といってもよいでしょう。奇跡ということはそう長くは続かないということでもあり、ここもいずれは安普請の規格形車両に置き換えられるのが目に見えています。道中ではこの一回限りの乗車となりますが、置き換えが始まる前に乗れるだけ乗っておいた方がよさそうです。

★村上1331/827D/1556酒田
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早春の越後を行く 2017 - いなほ5号

2017-02-18 12:46:49 | 甲信越
新潟まで下ってきたのはよいものの、問題なのはその先です。残った運用の大半が朝夕に集中していることもあり、新潟駅でも昼前後は長時間の空白が出てしまいます。一時過ぎまで待てば越後線の列車に115系が入り、あとはひたすら乗り継ぐことも可能ではありますが、それは明日にとっておこうと決めました。115系のことはひとまず忘れ、昼の部は羽越本線の乗車を主題とします。
「いなほ」で行き「きらきらうえつ」で戻る予定ですが、どこまで乗るかは決めかねています。酒田まで乗り通せば現地に一時間強滞在できますが、村上で降りるとキハ47の普通列車に乗り継ぐことができ、この場合酒田での滞在時間はなくなるものの、「きらきらうえつ」で戻れる点については変わりません。「いなほ」には何度となく乗っている一方で、この区間の普通列車には日中に乗ったことがないため、趣向を変えるのも一興かと考えている次第です。

★新潟1233/いなほ5(2005M)/1319村上
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早春の越後を行く 2017 - 三吉屋

2017-02-18 12:07:51 | B級グルメ
新潟に着きました。11時台の後半という時間帯、次の列車まで一時間強という過不足のない待ち時間に加え、お誂え向きの店が駅前に控えている状況はまことに理想的です。毎度おなじみ「三吉屋」の暖簾をくぐります。
以前お昼に訪ねたときは、行列こそなかったものの若干の待ち客が出ていました。今回も二人組の先客にわずかな差で先を越され、これによりカウンターの最後の二席が埋まってしまいました。ほどなくしてテーブル席が空き、そちらに通されたはよいものの、その後も立て続けにお客が入ってきます。相変わらずの繁盛ぶりです。
しかし、相席やむなしかと思いきや、結局他のお客が通されることはありませんでした。要はそれだけ回転が早いということで、一時は三組ほど出ていた待ち客も、いつの間にやら収容されていました。これも一分足らずで茹で上がる極細麺のおかげでしょう。分刻みの行動が求められる汽車旅にあって、この手早さには何物にも代え難い価値があります。

三吉屋 駅南けやき通り店
新潟市中央区米山1-6-10
025-241-0937
1100AM-1400PM/1730PM-2300PM
火曜及び第三月曜定休
チャーシューメン大盛850円
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早春の越後を行く 2017 - トップナンバー

2017-02-18 09:39:26 | 甲信越
異様な混雑の原因は野沢へ行くスキー客でした。飯山で大量の下車があり、ようやく空いたと思ったのも束の間、県境をトンネルで一気に貫き上越妙高に到着。列車を乗り継ぎ新潟方面へ下ります。
下車した客の大半が学生風の集団で、少なくとも二、三十人はいたような気がします。これほどの人数なら、直前に思い立って集まったというわけでもなさそうです。彼等が指定席をとっていれば、これほど混むこともなかったのではないでしょうか。それ以前に、野沢へ行くのに新幹線を奢る学生がそれほどいるとは思われず、今日限りの突発的な現象という可能性もあります。
真相はともかく、野沢が新幹線の射程圏になった効果は少なからずあるようです。どのみちスキー客で混むのであれば、越後湯沢までの辛抱と割り切り、上越新幹線で強行突破してしまった方がよいのかもしれません。

もっとも、上越新幹線にすればよかったと嘆いているわけではありません。今日に関していえば、北陸新幹線を経由すべき必然性があったからです。
実は、前日帰宅するまでこの経路は頭の片隅にもなく、山形新幹線と陸羽西線を経由して酒田に出て、そこから羽越本線を上るつもりでした。土壇場で全く違う経路に変わったのは、上越妙高で新井快速に乗り継げると気付いたからです。直江津に発着する115系は既に数えるほどとなっており、日中に走る列車はさらに限られます。その列車までなくなれば、日本海の車窓も事実上の見納めとなるでしょう。日本海が最も絵になるこの季節、図らずも巡ってきた機会を見過ごすことはできませんでした。
花道を飾るかのように、クモハのトップナンバーを先頭にした編成がやってきました。海側のボックス席を狙い通りに確保し、新潟まで二時間半の旅路を満喫します。

★上越妙高900/3373M/1127新潟
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早春の越後を行く 2017 - はくたか551号

2017-02-18 07:04:22 | 関東
北陸新幹線がもたらした最大の恩恵といえば、首都圏と北陸を直結したことではなく、スキー客で混み合う上越新幹線を避けられるようになったことだと自分は思っています。先月乗車したがら空き、もとい「かがやき」も実に快適でした。しかし今回は見事に足をすくわれました。
「かがやき」を追いかける「はくたか」がそこそこ混むのは経験上承知していました。しかし今日の混みようは予想をはるかに超えていました。発車の10分少々前にホームへ上がったところ、連休初日かと思うような長蛇の列ができていたのです。しまった、窓側はもう無理かと思いながらも車内に入ると、窓側どころか通路側さえほぼ埋まっています。そのような中、二人掛けの通路側に空きを見つけて着席しようとすると、上田で降りるという先客の御方が、自ら通路側に回ってくれるという奇跡が起き、どうにか着席に成功するという顛末です。
スキー客が原因なのは荷物を見れば明らかです。しかし、長野新幹線がスキー客で混むなどということはありませんでした。それがこうも一変するということは、飯山か上越妙高へ行く乗客が多いのでしょうか。そうだとすれば、越後湯沢でがら空きになる上越新幹線よりもむしろ厄介です。混雑を避けるつもりが全くの逆効果でしたorz

★東京628/はくたか551(551E)/830上越妙高
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